第十五話 悪神
『御主なんちゅう力の使い方しとるんじゃ』
爺さんは呆れているとが、そもそも死んでいないならここは何処だ? 何でこんな所にいる?
『御主の力が世界の理をあまりにも超えたから、こちらに連れてきたんじゃ』
「何だよ説教かよ、説教はノーサンキューだってばよ」
『だってばよじゃないわ! 御主はでたらめ過ぎじゃ!』
あー変わらないなこの発狂具合。
「だからノーサンキューだってばよ。それにあの声爺いさんだろ? 声が頭に響いてから力がめちゃくちゃ湧いたんだ。神パワーか? 加齢臭パワーか?」
『声? 儂は知らんが・・・・・・』
「確か悪魔がまつろわぬ神だっけか? そんな事言ってたがそれも爺いさんなんだろ?」
途端に息苦しいを程の圧に押される。
「ぐっぐえ、苦し・・・・・・」
『御主の中にいたか! 天津甕星!』
「あっあまつか? 俺はそんなの知らな・・・・・・」
『小僧の身体で何をするつもりじゃ!』
やっばい、意識が遠のく
♢
『やめろ。この男を壊すつもりか?』
『良くもぬけぬけと』
『フッ。この男が気に入ったんだよ、この男に力を与えたのは誰だ? 他でもない爺いお前だ。俺を責める権利はお前には無い。あの時もそうだ、お前は自分の比を認めずに、フツヌシと二神揃って・・・・・・。まあ過ぎた話はいい。俺はコイツを器と定めた。そしてコイツも受け入れた』
こつこつと、指で胸を叩く
『その小僧は何の関係もない、解放しろ』
『フッ出来ない相談だなあ、契約はもう成された。今もお前の圧に負け、俺を呼んだんだ』
『小僧は関係ないじゃろ!』
『関係がないだと? コイツがフツヌシの血を引いているのに? 関係ないとは笑わせるな』
『何処でそれを!』
『おっと話はここまでだ。俺が長く顕現するにはまだ器の力が足りない。タケミカヅチよ、ゲームの始まりだ』
『ゲームじゃと!』
『この男は何れ世界を塗り替える。その時にまた会おう』
♢
「ひゃーびっくらこいた、意識飛んだぞ爺いこら!」
『すまん、すまんのお・・・・・・』
意識が戻ると爺いは俺の手を握りながら泣いていた。
「何だよ、泣くほど気にするならやるなよな・・・・・・」
『すまん・・・・・・。本当にすまん・・・・・・』
爺いは暫く謝罪の言葉を泣きながら呟いていた。





