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神の筆  作者: 貝人フィーチャリングりんねしゅー
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第十二話 謎の男


『ーーーおやおやおやおや、何故あの忌々しい子供が檻の外に出ているのかな? 』


 暗い室内で男は鏡を見ながら1人ゴチる。


『ーーー何故? 何故? この世界に居る人間に壊せる者はいない。紛れ込んだ者が居るのか?』


 男はニヤリと笑う、新しい玩具を買い与えられた子供の様に。


『ーーーショーの始まりだ』


 男は暗い室内を後にする。鏡には龍司やナガレが映っていた。



『童貞、ちょっとこの子やばいかも。過度なストレスに栄養も足りない。最悪目覚めない可能性も頭に入れておいて』


 まじかよ・・・・。目覚めないって何なんだよ。糞、糞、糞。俺は自己嫌悪の渦に囚われる。


『マスターのせいではありませんよ。』


 ナガレの言葉も届かない。


 突如空が暗くなる。


「なっ何だ?」


 『ーーーやあやあやあやこんばんわ』


 シルクハットを被ってスーツを着た紫色をした男が空に立っていた。目は血の様に赤かった。


『ーーーふふふははははははは! 面白い面白いぞ小僧! 自立思考する物を作るなんて! 神の真似事をするなんて!』


 男は狂った様に笑い出す。


「お前何もんだ!」


 ゴリドラさんとかメカゴリ君が俺の言葉に続き男に襲いかかる。


『ーーー実に面白い』


 男は笑いながら杖を振るうと、ゴリドラさんとメカゴリ君の首が宙を舞う。


「えっあっえ」


 俺は言葉が出なくなりその場に硬直してしまう。


『惚けてんじゃねーよ! 童貞! 逃げるんだよおおお!』


 ナースの叫びがこだまする。


『マスター! お逃げください! 私が時間稼ぎを! 』


 ナガレが俺を庇う為に前に出て来る。


『ーーー面白い、面白いぞ! 感情まであるじゃないか! 』


 やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ!! 立て立つんだ! 動けよ! 今動かないと、ナガレ達も!


「てめええ!!」


 俺は声を張り上げて威嚇をする。


『ーーークックック無様だな人間。良いのか? 先程のガラクタと同じ様にこいつらを壊しても良いんだぞ?』


 悔しくて涙が出る、だが俺の身体は地面に縫い付けられた様に動かない。


「何でだ! ちくしょう! 俺が戦わないと! 男なのに!」


『ーーーつまらんな。抵抗しないのか? 待ってやってるんだが無駄だったかな?』


「あっあっあっあああああ!!」


 その時女は意識を取り戻した、最悪なタイミングで・・・・。


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