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アーチ2:第10章: 月の護符と金食い虫の終焉

[第一節:護符の輝きと戦術の啓示]

安全な洞穴の中に隠れ、ヴァレイラは純然たる怒りのジェスチャーで、頬に付いた埃を乱暴に払いのけた。

――汚らしい。土にスス……私の完璧な顔が台無しよ。

腕を組んだ瞬間、胸元で間欠的な光が点滅していることに気がついた。

シラから渡された月の護符が、鉱山内に蓄積されたエネルギーに反応していたのだ。

ヴァレイラはそれを指先で摘まみ、微量のマナを注ぎ込むと、護符は淡く紫がかった青い光を放ち、周囲の岩肌を照らし出した。

怪物が噛み砕いた金の破片の上にその光をかざすと、鉱石が微かに共鳴するような振動を示した。

ヴァレイラは目を丸くした。

その顔に、アニメ風のずる賢い笑みが浮かぶ。

――あぁ、そういうことね。

(無敵なんかじゃない。やつのらは金色の輝きに磁気的に引き寄せられているのよ。そして、丸呑みしようと顎を開いた瞬間が、まさに最大の弱点になる……!)

◆◆◆

[第二節:黄金の餌の計画とブリナの食欲]

ヴァレイラは素早くドラマチックな身振りを交えて作戦を語り始めた。

トンネルの中央にある手つかずの巨大な金の鉱脈を指さし、両手を使って罠がパタンと閉まる動作を真似てみせる。

――金を餌にするわ。おびき寄せて、口を開けたところを一網打尽にするの。

ブリナはピンとひらめいたように、力強くこくりと頷いた。

――了解です、ヴァレイラ様! 黄金の餌! トラップ! ドカンですね!

だが、彼女の胃袋がそれを裏切った。

洞窟にけたたましい腹の音が響き渡る。

無邪気にもほどがある様子で、少女はブーツの中に隠し持っていた最後の干し肉を取り出し、そこにガブリと巨大な一口にかぶりついた。

ヴァレイラは額に手を当てた。

アニメ風の汗の粒が、彼女の後頭部を伝い落ちる。

――本気で言ってるの? 今?

(こちらは生死をかけた任務だというのに、このチビっ子はメシを食ってる。くそっ……)

◆◆◆

[第三節:トンネルでの待ち伏せ準備]

雑念を振り払い、二人は全速力で動き出した。

まるで竜巻のように機敏に動くブリナは、わずかに残された矢を使って石筍の間に目に見えない罠の糸を張り巡らせ、金の鉱脈の周囲に完璧な足止め地帯を作り上げた。

――イチ……ニ……サン……よし、完了です!

一方、ヴァレイラは岩の高いプラットフォームへと陣取った。

両手を突き出し、怪物の皮膚を直接攻撃するためではなく、環境そのものを造り変えるために魔力を集中させ始めた。

何百本もの鋭い結晶の杭が形作られ、洞窟の天井から、いつでも落下させられる凶器としてぶら下がった。

努力のあまり彼女の額に汗が光ったが、その表情には揺るぎない決意が宿っていた。

――今度こそ失敗はしないわ。

◆◆◆

[第四節:アルファの咆哮と罠の発動]

金属のこすれる音が、害虫たちの帰還を告げた。

巨大なアルファ個体が先頭に立ち、空気をクンクンと嗅ぎ分けると、いくつもの赤い目が眩い黄金の餌を捉えた。

怪物は狂乱したように咆哮をあげ、猛烈な勢いで突進してきた。

――グルオォォアァァァ!!!

指定されたエリアを通過した瞬間、その足がブリナの張ったピンと張った糸に引っかかった。

岩と金属の巨大な塊は、コミカルなほどのアニメチックな驚愕の表情を浮かべながらバランスを崩し、埃っぽい地面を滑りながら仰向けにひっくり返った。その衝撃で完全に無防備な腹部を晒し、大口をあんぐりと開けた。

――今よ。今すぐよ、ブリナ!

◆◆◆

[第五節:最大出力の連携反撃]

最高潮の瞬間が訪れた。

完璧なタイミングで、ブリナは影から跳び出し、風の爆風をまとわせた矢をアルファの目に直接撃ち込んで視界を奪った。

――これでも食らえーっ!!!

同時に、ヴァレイラは両腕を上から下へと大きく振り下ろし、温存していた最大規模の呪文を解き放った。

――『ダイアモンド・レイン』!!!

天井に並んでいた結晶の杭が容赦ない雨となって降り注ぎ、モンスターたちの開いた口や柔らかい腹部を容赦なく貫いていった。

洞窟は黄金の火花、砕け散るクリスタルの破片、そして青と銀の魔法の爆発に満たされ、ハイスピードなアクションシークエンスの中で害虫の群れを完全に一掃した。

◆◆◆

[第六節:女神たちの勝利と秘密の戦利品]

煙と粉塵が晴れると、すべての怪物は無残に打ち倒され、不気味な石の彫像へと姿を変えていた。

ヴァレイラは、これでもかと誇らしげな勝利のポーズでマントを翻し、あごをしゃくり上げ、ついにその誇り高い上位神としての巨大なエゴを取り戻した。

――当然よ。女神が負けるわけないもの。絶対にね。

ブリナはアルファの死骸へと駆け寄り、金属の残骸の山をごそごそと探ると、自らの光を放つ巨大な黄金の宝石――怪物の核を見つけ出した。

少女は星をきらめかせた目でその価値ある戦利品を掲げ、ヴァレイラのもとへ走った。

――ヴァレイラ様、見てください!!! 巨大な宝石です!!! ピカピカ光ってます!!!

ヴァレイラは手の中でその宝石の重みを確かめながら、上品かつ不敵な笑みを浮かべた。

――完璧ね。これで、あのデブ王の鼻を明かして同盟を強要する決定的な証拠が手に入ったわ。

(ギルデッドよ……もう私のものよ。)


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