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シスコン兄の登場と自分の魔力 (6話)






私は父がいる書斎室のドアをノックした。


「お父さーん 来たよー」


...返事が返ってこなかった。

もう一度ノックしたが、しかし返事がなかった。 もしかしたら気づいていないのではと思って、


「入るよー」


と言って 扉を開けた。


だが、案の定 部屋にいなかった。

どこに行ったのだろう と思いながら別の部屋も行ってみても どこにもいなかった。

屋敷中を歩き回って、疲れたので廊下にあるソファーに座り、溜息をつきながら


「どこに行ったんだろう?」


腰を叩きながら、独り言を言った。

別に腰は痛くないのに、なんで腰を叩いたのだろうと自分にツッコミをいれながら、ぼーとしていると、


「ルミナ どうしたんだい?」


と 声が聞こえた。

私はその声に驚いた。


「兄さん!?」


そこにいたのは、兄のノクス・アルカディアだった。


兄の容姿は、私が父の赤色の髪と母の赤色の瞳の色を受け継いでいるのとは逆で、兄は母の黒髪と父の瞳の緑色を受け継いでいる。

前の自分の若い時よりイケメンなのか少し悔しい。

年齢は7歳上の 15歳であり、騎士魔法学校に寮付きで通っている。


「なんでここにいるの? 今 学校に通ってるんじゃないの?」


「1週間、休暇の日だから 帰ってきたんだよ」


「そうなんだ...」


正直 兄とはあまり会いたくない。

もちろん兄が嫌いとは言わない、普通に優しい兄だと思っている、しかし会いたくない理由は他にある その理由は...


「ルミナ 久しぶりに妹成分が欲しいから、甘えてきてくれ」


「えぇ...」


と大きく腕を広げてきた

そう 重度のシスコンなのである。

兄がシスコンだとわかった時は、実際にシスコンって存在するんだなと思った。


「兄さんさー そろそろ妹離れした方がいいと思うよ」


「うーん 無理!」


そう言うと、兄は私の隣に座り、私も膝の上に乗せて 顔で私のほっぺをすりすりしてきた。


「はー さすが俺の妹 可愛いなー」


「兄さん うっとうしい!」


そう言って、兄に押して 顔から離した


「えー もうちょっとだけ」


「兄さん お母さんに言いつけるよ」


そう言うと、兄はしょぼんとしながら、膝からおろした。


「んで、ルミナはここで何をしていたんだい?」


「お父さんを探してて...」


「親父を?なんで?」


「今日の昼に父さんから魔力の使い方を教えてもらう約束したの」


「なるほどね」


「兄さんは お父さんのこと見てない?」


「うーん 見てないね 今朝は見かけてたけど...」


「うーん...」


私が暗い顔をしたら、兄は優しく言ってくれた。


「親父なら、 もしかしたらあそこじゃない?」


「あそこ?」


「親父は時々、そこに行ってるからね ついてきて」


「うん...」


兄は私の手を引いて、屋敷の庭に噴水がある所と連れて行ってくれた。

歩いている時に、


兄の言う通り、父がそこにいた。


父は木刀らしきを素振りしており、私と兄が近づいてくるのに気づくと、素振りをやめてこちらに近づいてきた。


「2人ともどうした?」


その言葉を聞いた私は少しカチンとなって、ほっぺを ぷくーと ふくらまかせながら、言った。


「お父さん 約束はどうしたの!!」


兄も父のその言葉を聞いて、呆れながら言った。


「親父 ルミナとの約束わすれてたの?」


私と兄の言葉を聞いて、父は少し戸惑いながら言った。


「あれ?もう 約束(ひる)の時間?」


「そうだよ!」


「ルミ すまん すぐに準備する」


父は持っている木刀らしきものを置いて、置いておいたタオルで、汗を拭って 準備を整えている間、私は兄に質問した。


「兄さんはどんな魔法が使えるの?」


「俺か? 俺は雷属性を使えるぞ こんなふうに」


そう言う、地面に落ちていた木の棒をもち、

その木の棒に 雷を纏わせた。

私はそれを見て、目を輝かせながら言った


「かっこいい!」


「だろ!」


と兄は誇らしげに言った。

そうしていると 父の準備が完了していた。


「それじゃ 始めようか ノクスはどうする?」


「俺はいいよ ルミナが頑張っているところ見てみたいから」


「お前は 相変わらず妹好きだな」


父はそう言うと、私の目の前にきて

地面になにかを描き始めた、見る限り 魔法陣のような感じに見える。


「よし ルミ 両手を前に出して」


「こう?」


父の言う通り、両手を前に出した。

そうすると、魔法陣は光りだした。


「そのまま、集中して 」


「集中...」


「イメージをしてみて 自分の体の中に感じ取れるものを出すイメージで...」


そうすると、魔法陣は赤く光り始め そこから白いオーラのようなものが出てきた。

そこでアデルとノクスは違和感を感じた。


(なんだこの感じは...)


(俺がやった時とは違う... 俺がやった時は自分の使える属性がそのまま出ていたが、俺の場合だと 雷属性を使うため 魔法陣は青黄色にひかり、雷のようなものが出たが、ルミナの場合、魔法陣が赤く光っている おそらく火属性なのだろ... しかしあの白いオーラのものはなんだ初めて見る...)


2人の様子に どうしたのだろうと思いだから見ていたら 父が私の様子に気づき、


「大丈夫 そのまま続けて」


父の言われた通り そのまま続けていると

魔法陣の上に巨大な火柱ができた。


「よし ルミ もう腕を下ろしていいぞ」


「はい」


腕を下ろすと、火柱は消え 魔法陣からのひかりも消えた。


「お父さん 結局私はどんな感じだったの?」


「ルミ は''おそらく''火属性だね」


「火属性...」


王道の属性だな と心の中でつぶやいた。


「お父さん 自分が火属性っていうのはわかっただけど、それをどうやって使うの?」


「さっきの魔法陣で使えるようになっているはずだよ 手を前に出してごらん」


「こう?」


と言って手を前に出し、


「さっきのイメージをもう一度 してみて」


「さっきのイメージ...」


そうすると手のひらに さっきの魔法陣のようなものがでて、そこから 真っ直ぐに火が螺旋の形のようにで出た。


「こんな感じ?...」


「うん、そんな感じ 最初からそれぐらいできるのは センスがいいぞ!」


「やったー!」


褒められるのは、何年経っても嬉しいものだなと思った。


「それじゃ 今日はここまでだな 基礎的なことまた今度の時に教えよう」


「はい 今日はありがとうございました」


そう言って、私はその場を後にした。



――――――――――――――――――――



その日の夜 自分の部屋のベットの上で 昼のことを思い出して、うれしくなっていた。

とうとう自分で魔法を使うことができるとは...

そうして 足をバタバタさせていると、部屋のとびらがガチャりと開いた、

突然のことでびっくりしながら、扉の方を見ると、兄がいた。


「ルミナ 一緒に寝ないか?」


「なんで??」


「久しぶりに帰ってきたんだ、妹と一緒に寝たいのは兄のさがというものだろ!」


「それは兄さんだけの話じゃない...」


このシスコンはいったい どうすればなおるのか 私はため息をついた。










次の話の7話は5月25日 20時10分に投稿します

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