貴族交流 (9話)
今回 会話少なめ だから 長めの文章が所々あります
バール家の屋敷に初めて行ってから半年が経った。
その半年の間に、母からのスパルタ指導で 人前でできるほどまで成長し、セシリアとセシルとは定期的に会い よく遊んでいた。
そしていよいよ、貴族交流の日の夜になった。
貴族交流の会場となる場所は毎年違い 主に四大貴族の屋敷で行われる。
今年はセシリアとセシルがいる屋敷 バール邸が会場である。
アルカディア家からは ルミナ・アルカディア、父のアデル・アルカディア、母のアンナ・アルカディア この日の為に1日だけ帰ってきた 兄のノクス・アルカディア そして 付き添うとして、メイドのノアも同行することになった。
バール邸に着いた ルミナ一行はエドガーにふたつの部屋に案内された。
「では皆さんは会場の最終点検の確認そして他の方々が来るまでここで待機をお願いします こちらがアンナ様とルミナ様とノアさんの待機室 こちらがアデル様とノクス様のなっております」
エドガーがそう言うと、ノアが言葉を発した。
「エドガーさん 私も会場点検 お手伝いさせてもらいたい」
そう聞くとエドガーは 笑顔で言った。
「では よろしくお願いします」
そして ノアは私と母の方を向き、
「では ルミナ様 アンナ様 先に行ってまいります」
「はーい 気をつけてねー 荷物は預かっておくわ」
そして母はノアの手に持っていた荷物を受け取ると、ノアは笑顔で言った。
「ありがとうこざいます!」
そうして ノアとエドガーが会場の方へ行った。
ルミナとアンナは 言われた部屋に入って 待機をした。
私はその部屋にあった全身鏡で自分の姿を整えた。 黒を基調とし所々に赤色の刺繍が縫ってある正装を着ている。
こうゆう大所帯の行事ごとは この姿になってから初めてだったので、丁寧に全身を見、身支度を終わらせた。
そうしていると、部屋のドアがノックされ、開かれた。
そこにいたのはセシルだった。
「アデル様 父さんが呼んでいます...」
「セシル? どうしたの?」
それを部屋を見たセシルは驚きながら、言った。
「あれ...ルミナ なんでここに!?」
セシルが困惑していると、セシルの後ろから声が聞こえた。
その正体はセシリアだった。
「兄様! ここはルミナとアンナ伯母さまの待機室! 」
「あれ...」
指摘されたセシルは、申し訳なさそうに 頭を下げて言った。
「部屋を間違えてしまいました... すいません」
母は笑顔で返した。
「大丈夫よ〜」
「それでは 失礼します」
そうして セシルは父と兄が部屋が居る部屋に向かった。
「ごめんなさい 二人共 兄様はエドガーに言われてたことすっかり忘れてみたい...」
私は 謝るセシリアに言った。
「大丈夫だよ 忘れることなんて誰だってあるよ」
実際 自分も前の世界では子供頃からよく大切なこと忘れることが多く、やらかしてしまったことがあるので、セシルの気持ちは少しわかる。
「それじゃ 私もまだ終わってないことがあるから 行くね また会場で」
「うん またね」
そう言って、セシリアは別の場所行った。
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しばらくすると、扉が開かれた。
そこには 1人のメイドがいた。
「アンナ様 ルミナ様 準備が整いましたので、ご案内させてもらいます」
そうして ルミナとアンナはそのメイドに案内された。会場に着くと、大勢が賑わっている様子がわかる。
そして 私が会場に入ると 一部の人が私の方も見ている、自分 何か変なとこがあるのだろうか、少し不安になっていると その人達の声が聞こえた。
「あの子が アデル卿とアンナ夫人の娘さんかしら」
「赤い髪に赤い瞳 綺麗な子ね」
声を聞く限り、どうやら悪くは思われてないらしい 逆に褒められているようだ。
その声を聴くと 少し照れる気持ちになる。
そこで、私は父と兄と もう二人男性がこちらに来ているのがわかった。
その男性はルミナに向かって、挨拶をした
「こんばんは ルミナ」
「こんばんは レオナルド卿」
私も笑顔で 挨拶を返した。
レオナルド・バール
バール家の公爵であり、学生の頃は 騎士魔法学校を首席で卒業する程の実力をもつ人物であり、父アデルとは 学生の頃からの友人らしい。容姿は薄茶色の髪をもち 顔がセシルによく似ている。
そして もう一人の男性の方を見た。
私はその姿を見て 驚いた。
その男性の姿は、前の世界では 参考書の絵でしか見た事ないが、よく歴史上の人物として、名を挙げられる ''聖徳太子''にそっくりな容姿だったのだ。
私はレオナルドに質問した。
「レオナルド卿 そしたらの方は...」
「こちらの方は 私と君の父親が 学生の頃にお世話になった ''ヤマト''からこられた 国主の 八耳皇子 殿」
八耳皇子か...
確かに前の世界の聖徳太子は訴訟の際、10人の言葉を同時に聞いて全て理解したという (豊聡耳) という伝説は遺されているが、あまりにも安直すぎな名前ではないかと心の中でツッコミながら、ひとつの疑問が生まれた。
前の世界で言い伝えられている人物とあまりにも似ている、もしかして ほんとに聖徳太子の生まれ変わりなのか、はたまた ただ似ている全く違う人物なのか、そうやって悩んでいると、 八耳皇子から話しかけられた。
「こんばんは、ルミナ・アルカディアさん」
「あっ こ こんばんは...」
急に話しかけられ、驚きながら返事を返した。
なぜ 私の名前も知っているのか レオナルドが私の事を話したのか。
そうやって、レオナルドの方を見ていると キョトンとした顔をしており、レオナルドも不思議そうな顔をしていた。
私は八耳皇子だけ聞こえるような声で質問をした。
「八耳皇子殿 なぜ私の名前を知っているのですか まだ自己紹介してないのですが...」
それを聞いた、八耳皇子は口元を少し上げて言った。
「あ〜 すまない ''もう先に知ってしまって'' いてね 初対面という事を忘れていたよ」
「は〜...なるほど...?」
"先に知ってしまって''とは?
一体この人は何者なんだろうか?
まだ気になる所があるが、それは後にしておこう。
そうしていると、会場の入り口から あるひと集団が入ってきた。
四大貴族の1つ ヴァイス家だ。
ヴァイス家
四大貴族の中で勢力ならトップ力をもつ 武力貴族 しかし 実際はあまり争い事を好まない貴族であり、記録ではヴァイス家が武力を行使したのは大昔の大戦の時だけだったという。
その当主も 平和主義であると有名である。
そうしていると、
「「ルミナ〜」」
と後ろから 2つの声が聞こえた。
振り返ると、そこにはセシルとセシリアがいた。
「ふたりとも〜」
私は返事を返した。
セシルとセシリアと合流し、話していると、
会場の中央で、レオナルドが話し始めた。
その内容は 毎年ほぼ同じらしく 会場とされる貴族家の屋敷の卿がとりしきるのが 恒例であるらしい。
そして話は 来客の話になり、それでわかったのは、''ヤマト''とは 久々の交流であったことがわかった。
そうして 私は話が終わると同時に 母と共に 前に出、来客をもてなす芸をし始めた。
人前で初めてやるということで、多少緊張したが、無事にやりきった。
その後 それを聞いていた 大勢から拍手があり、一応成功には終わった。
私は肩の荷がおりたのか どっと疲れが出てしまって 母と共に別室で休んでいると寝てしまった。
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そこからしばらくして...
ルミナが目を覚めると そこにはアンナがいた。
ルミナは寝ぼけながらアンナの膝から頭を上げ、目を擦り、起き上がった。
「おかあさん... 私は何を...?」
「寝てたのよ 今日はよくやったわね 偉いわよ」
そうやった母は私の頭を優しく撫でてくれた。
「ありがとうございます それでお母さん みんなは?」
「まだ会場 でもそろそろ終わるんじゃないかしら」
「すいません 私が寝てしまったから...」
「大丈夫よ 別に私がいた所で あまり表立ってやることがないの だから今日は頑張ったルミちゃんの側にいようと思って」
「ありがとうございます」
そこから1時間ほど経つと、父と兄がやって来た。その様子から 今年の貴族交流は終わったらしい。
やってきた父と兄からは よく褒められ、特に兄はそのままひいっと私を抱き抱えた。
それを見た父が 兄の頭を軽く 兄から私を取り上げた しょんぼりしていた兄に 父は そろそろ妹離れをしないかと言われていた。
それを見た私は 思わず笑ってしまった。
「では 帰るか」
私と母は元気よく返事をし、
兄は小さく返事をした。
「「は〜い!」」 「ハーイ...」
10話は7月6日 20時10分に投稿します




