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異世界に探偵は必要ですか?  作者: アイザック・ゴーマ
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17-4:嘘つきⅣ

   17-4:嘘つきⅣ




 小学生ほどの伸長、といってもおおよそ130センチくらいの少女。

 普段の元気の良さは今はうかがえない。

 ポワポは黙って、凹太郎を見つめた。

 会議室の入り口、凹太郎の座るソファまで5mほどの距離でその足を止めていた。

 凹太郎も静かに、ポワポの視線を返していた。

 その沈黙の見つめあいは1分ほど続いた。

 凹太郎は30分くらいに長く感じた

 ポワポがようやく口を開いた。




「……あ、あの、さ。

 オータロ。

 本当なの、リリンの話は?」




 だいぶアバウトな質問である。

 なので、こう返した。




「ポワポさん、それはどの点のことですか?

 リリンが生きていたこと?

 この魔紋のこと?

 それとも、リリンに会う方法があるってこと?」




 少し意地悪げではある、凹太郎自身そう感じた。

 ポワポがその両手をぎゅっと握りしめたのを見た。

 ポワポは震えた声で答えた。




「……その、銀の本が……入口なの?」




「ポワポさん、話がかみあってないよ」




 いや、かみあってはいるのだ。

 凹太郎もポワポもある共通項を確認しあっているのだから。

 ポワポが1000歳は越えていると言えど、その見た目は幼いまま。

 凹太郎の心のどこかにやりづらさは感じていたが、それを目的のために拭い去った。

 



「オータロ!

 その本があれば、リリンに会えるのかって聞いてるの!!!」




「……いや、会えない」




 ポワポの表情に失望の念は隠せなかった。

 凹太郎は続ける。




「私が会えたのは、私の能力によるためです。

 別の条件が整えば会うことは可能ですが、今のポワポさんでは無理ですね」




「じょう……けん?

 それは何!!!?」




 もはやポワポの声はラボ全体に響き渡っているだろう音量にまであがった。

 凹太郎の視界の片隅でメパが立ち上がってこちらの様子を伺っているようなのが見えた。

 おそらく、すぐにラボにいる人間たちは集まってくるだろう。

 凹太郎は思った、それまでに『どっち』か見極めなければ、と。

 



「ポワポさん。

 今回のルラさんの事件。

 あなたが王様が『死んだ』ように仕組んだんですか?」




「?

 それは違うよ?

 何を言ってるの、オータロ」




 その言葉が本当かどうか、その反応が本物かどうか。

 凹太郎は神経を集中させた。

 とかく喜怒哀楽のわかりやすいポワポではあるが、それ自体が嘘である可能性を否定はできない。

 



「……ポワポさん、リリンとあなたの関係を教えてもらえますか?」




 あとは、その質問で十分だった。

 ポワポは苦渋の表情で、ようやく応えた。




「……私は、リリンの。

 ……ママよ」

アイザック・ゴーマの小説挑戦作だぜ。

誤字、脱字は随時修正していくぜ。

特に見ても面白いことはやりませんが、Twitter、チャンネル登録もよろしくだぜ。

リンク貼っていいかわからないので、興味がある方は検索してみてだぜ。

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