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梅の花咲く頃に  作者: 瀬戸 玉華
3/4

3.ためらい

時間かかってしまいました。

前話からお読みいただけると幸いです。

ーガラガラーー

「おかえりなさいませ、真也様」


(おかえりなさいませ!?

そんなのテレビでしか聞いたことないぞ!?)


思わず、薫はのけぞった。まるで高級旅館にでも来たのかと錯覚するような風景だった。中居さん風の揃いのお仕着せを着た女性が数名、整然と並んでいる。その奥には、ピカピカに磨き上げられた長い廊下。京都という町にふさわしい絵に描いたような歴史ある日本家屋が視界を埋め尽くした。



「お友達ですか?」



女性たちの中で1番年嵩の女性が、嬉しそうに真也に問いかけた。



「うん、そう。富喜さん、悪いんだけど後でお茶入れてもらっても良いかな?手が空いたらで良いから」


富喜さん、と呼ばれた女性はニッコリ笑った。


「ええ、もちろんです。すぐにお持ちしますよ」



真也はありがとう、と言い、それから薫の方を振り向いた。あまりにも自分の日常とかけ離れた光景に薫はいつの間にか扉に背中がピッタリつくほど後退りしていた。真也と目があっただけなのに、なぜかいたたまれなくなる。



反射的に、体がびくりと跳ねた。



真也は声を出して笑った。

あのカラッとした笑顔で。



「何してんだよ、そんなとこで。ほら、こっちだ。行こうぜ」



真也の軽さとは裏腹に、薫の足は鉛でもぶら下げているかのように重かった。

ためらっていると、真也がふざけた調子で1歩近づいてくる。



「抱っこして連れて行ってやろーか?薫ちゃーん」



薫は顔を赤くして、ムッとした。

そして勢いよく1歩踏み出す。



「自分で歩けるよ」



ーその瞬間だった。




薫は自分の周りの空気が変わったのを感じた。




戻れないー。




なぜかその言葉が頭に浮かんだ。


皆様は真也と薫どんなイメージですか?

感想いただけると嬉しいです!

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