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サラダバス

バスケットに入れられて、ぼくは生まれ育った場所から旅立った。

「やぁ、キミもかい」

声をかけてきたのは、ふわふわフリルの葉が自慢のサニーレタス。

「ちょいとごめんよ」

後から乗り込んで来たのは、弓なりのきゅうり達。

やがてぼくたちは、バスケットから出され、朝夕浴びていた水よりもたくさんの水、水、水の上。

「いよいよだね」

「どうやら我々は、噂にきくサラダバスになれそうだ」

先に到着していたラディッシュと、パプリカがうきうきした声で言う。

「サラダバス! 卵サラダに会えるかな? それともポテトサラダ? ツナサラダに会えたら、海のお話聞きたいなぁ」

ああ、その時が待ち遠しい!

まず、パプリカが水から引き上げられた。

サクッと軽い音がして、中から種が取り出された。

次にラディッシュ。ザクッと鈍い音がして、ふさふさ葉っぱと切り離された。

続いてキュウリ達。萎れた花と反対側をトンと切り落とされた。

サニーレタスは一枚一枚ばらばらになっていった。

いよいよ、ぼくの番だ。

「トマトいやっ!」

――ああ、どうやらぼくは、坊や行きのサラダバスになれそうにない。

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