私の上司は…
現在の生活に疲れている、日本の普通のおっさん加納太郎。
神様に、いきなりヒトラーとなって世界を救えと言われて、家族の為に了承するのでした。
太郎の了承の答えを聞いて、また十字架から声が聞こえた。
「ならば、汝にこの者達をつけよう」。
そして、十字架はゆっくり消えていき、部屋が明るくなる。
「こんにちは!」
そう言われて出て来たのは、見た目で俗にJCと言われる年代の女の子の姿の天使だった。
太郎は少し驚きながらも
(天使は人間じゃない存在なんだから…)
と自分に言い聞かせる。
「ボクの名前は、イオフィエルだよ。君の国だとヨフィエルの方が有名かなぁ⁈」
「!」
太郎の記憶が確かならば…
イオフィエル
彼女は、天使の階級の上から2番目の智天使で、その智天使の長!
「神の美」が名前の由来で、美と知能、知性を司る上位の天使だ。
しかし…
「ボクの事を知っているみたいだけど、どうしてボクが君の担当者なのか分からないみたいだね〜!」
「はい!」
その通りだ。
これからヒトラーになって、世界を救う使命があるのに何故彼女が担当者なのだろう。
太郎には分からない。
「それは、君の見た聖書に問題があるからじゃないのかな〜⁈」
「私が見た聖書に問題が?」
「そう、多分君が見た聖書はイギリス系の物だと思うけど、それを見てインテリジェンスを知能、知性とだけしか訳してないんだよ。インテリジェンスって言葉には他にも重要な情報、諜報活動って意味もあるんだよ」。
「なるほど!では、諜報活動でご協力頂けるという事なんですね」。
「そういう事!そして、ボクが君のメインの担当者。つまり上司って事。よろしくね!」
「よろしくお願いします!」
ここは五十路のサラリーマンの太郎!
見た目がJCでも、しっかり頭を下げる。
頭を上げると違う女性の天使が立っていた。
「やあ!私はガブリエルだ。よろしく!」
「⁉︎」
先程、神様の右側から聞こえた声の相手だ。
そして、太郎の記憶が確かならば…
彼女は大天使ガブリエル
神に仕える天使のNo.2で、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、3つの宗教のトップクラスの天使。
そんな彼女が目の前にいた。
「今回の件を引き受けてくれてありがとう!
本来ならば、人間の君にやってもらう役割ではないんだが、闇の力の強いヒトラーに天使が入った場合、入った天使が闇に堕ちて、逆に闇の思い通りになってしまう可能性が高い。
君に重荷を背負わせる事になってしまい申し訳ないと思っている」。
彼女のオーラは、イオフィエルのそれを超えて凄まじい。
よく、後光が差すと言われるが、そんな生半可な物ではない。
彼女の存在自体が、光そのもののようだ。
その存在感に声自体が出せない。
太郎は
「い、いえ」。
と答えるのがやっとだ。
ガブリエルは続ける。
「本当なら、私が君をサポートしたいのだが、闇にこちらの動きを知られてしまう可能性が大だ。
だから、今回は配下の力天使や能天使をやって、闇に気づかれない様に護衛することしか出来ない」。
太郎が答える前にイオフィエルが答えた。
「お任せ下さいガブリエル様!
このイオフィエルの率いる智天使達が必ず成功させて見せます!」
ガッツポーズを作りながら、イオフィエルはガブリエルにアピールするのだが…
「…」
太郎にはイオフィエルのアピールは届かなかった。
それが、ガブリエルの存在感のためなのか?
それとも、イオフィエルのJCの身体のためなのか?
はたまた、その両方なのか?
太郎には分からなかった。
みなさんこんにちは、
はっつあんです。
また、チョビ髭のおっさんはお休みですが…汗
これ、本当にチョビ髭のおっさん喋るのか?
またの機会をご贔屓に、みなさんそれではさようなら!