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檻の中の男

現代の日本の普通のおっさんリーマン、加納太郎!


世界を救う使命を帯びて、上司として出て来た天使はJC!

それもかなりの自信家で…


これからどうなる?どうする?

加納太郎!

イオフィエルのガッツポーズに、固まっていたのは、太郎だけではない。

同じ天使のガブリエルさえ固まっていた…

しかし、ガブリエルはそこから立て直し、イオフィエルに一言苦言を呈す。


「イオフィエルと智天使達の力は主もご存知だが、自信は時に過信に変わる。

その事を忘れるな!」


そう言って、ガブリエルは去っていった。

最後の方、凄く機嫌が悪そうに聞こえたのは気のせいか…。


しばらくすると、イオフィエルが太郎に問いかけた。


「で、タロちゃん!」

「…はい。って何ですか?そのタロちゃん!ってのは…」。

「いやさぁ〜、この前日本に行ったら、みんなが“あだ名”使っててさぁ〜。

でね、日本人だったらノってれるかな〜って…テヘペロ!」

(JC天使のテヘペロを間近で見るハメになるなんて…)

「え〜!ダメなの〜!タロちゃん真面目過ぎ!」

(勘弁してくれよ…)

「ボクだって、気を使っているのに〜!」

(とてもそうには見えん!)

「何〜!」

(あれ?考えがダダ漏れだ。)

「当たり前だよ!これでもボクは智天使の長だよ。このくらい出来て当然だよ!」

(なら、さっきのガブリエル様の機嫌が悪そうだったのは気にならなかったんですか?)

「え!そうなの?」

(いきなり口調が変わってましたよ!)

「ヤバイよ〜、ヤバイよ〜!」

(じゃあ、とっとと仕事しましょうよ!)

「分かったよ!分かりました!やれば良いんでしょう、やれば!」


さすがにガブリエルの名前を出すとイオフィエルは弱いらしい。


「じゃあ、まずどうする?」

イオフィエルが太郎に尋ねる。


「まず、そこのヒトラー本人に話しをしてみようと思います」。


イオフィエルは、難しい顔をしながら太郎にヒトラーについて、話しを始める。

「タロちゃんあのね。ヒトラーの事なんだけど、ヒトラーは自殺して地獄に堕ちたんだけど、

それからずっとあの調子なんだよ。

さっき主の御前もそうなんだけど、完全に自分以外の存在に反応を示さないんだよ」。


太郎の記憶が確かならば、ヒトラーの最後の一週間は側近連中の離脱によって、負け戦の責任をその連中のせいにして、喚いていたはずだ。


その状態では、普通だと人の言葉は届かないのは当たり前だ。

だから太郎は、天使には出来ない方法で、強引でも口を開かせるつもりでいた。


太郎は檻2m位離れた場所まで近づき…

ヒトラーに声をかける。

「もしもし?アドルフさん」。

「…」

反応はない。


「アドルフ・ヒトラーさん!」

声量をあげても変わらない。

「アドルフ・ヒトラー!」

予想通りというべきか反応はない。


そこで、太郎は…

「そこのオーストリアの鼻摘まみのチョビ髭!てめえだ!てめえ!」

ヒトラーは、顔を上げて太郎の方を見るが返事はない。


それでも、太郎は話しを始める。

「おい、チョビ髭!これから俺は、お前に変わって、ドイツに行く。

お前では、ヨーロッパやゲルマン人どころか、一人の女性も幸せに出来ない。

だから、俺がこれからドイツに行って、最低でも女性の一人位は幸せにしてやる。

感謝しろよ!」


ここで、ヒトラーが口を開く。

「貴様のような、黄色い猿がドイツに行って何をするつもりだ?

ヨーロッパ人やアーリア人でもない貴様が、女一人位は幸せにするだと?

笑わせるな!このクソ猿!」


ヒトラーは太郎の挑発に乗ってきた。

イオフィエルが太郎から少し離れたところで驚いている。


太郎は続ける。

「さっき、主が俺に言った事を忘れてないか?

俺がお前になって世界を救うって事は、見た目はお前でも中身は俺だ!

だが、そんな事は世間のドイツ人どころか、お前に近い人達ですら分からない。

だから、お前の嫁に❝あ〜んな事❞や❝こ〜んな事❞とかして、お前が出来なかった事をしてやるって言ってるじゃねーか!」

「貴様、エヴァに何をするつもりだ!」

「何ってアンタ…

男女の仲の何って言ったら❝ナニ❞に決まってんじゃねーか!」

太郎がいやらしく笑うと


「貴様!」


ヒトラーは太郎に飛びかかるが、檻とそれにかけられた魔法のような力によって、太郎に届かない。


「まあ、俺に何かされたくなかったら、自分で考えて何かやってみろ!」

そう言って、太郎は檻から去った。


少し歩くと、イオフィエルが何か不機嫌な様子で太郎を見ていた。

太郎はイオフィエルに尋ねた。


「どうかしました?」


イオフィエルは…


「タロちゃんの不潔!」


と言ってソッポ向いてしまった。


まあ、天使では絶対に使わない❝ピー発言❞だったから仕方ないが…

(見た目がJCなら、中身もJCかよ!)

と思った太郎だった。



おはこんばんちは!

作者のはっつあんです。


太郎のエロい挑発に、ようやく喋ったヒトラー!

そして、いつのドイツで何を(ナニ?)するつもりなんでしょう?


これからどうなる?どうする?タロちゃん!


またの機会をご贔屓に、みなさんそれではさようなら!

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