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銘尾友朗さんからFSSを頂きましたー!!

 前にも説明しましたが、再度説明しましょう!

 FSSとはらの君が作った造語で、ファンショートストーリーの略。

 キャラではなく、作家自身がが登場するサービス小説なのです!


 それを今回は、銘尾友朗さんが書いてくださいました!

 それがこちらでーす!




 以下、銘尾さんからの贈り物FSS↓


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 東京都某所。東京駅から電車を乗り継いで何駅か。この地は結婚式場や教会が多く、レンタルドレス等の関連企業も多く建ち並ぶ。その1角にこじんまりとしたビルが隠れる様に建っている。二階の窓ガラスには、こう書かれてある。


『なろう式研究所』


 そのビルの看板を食い入る様に見上げていた女性が決意した様に、お洒落とは程遠い、灰色の鉄筋コンクリートで出来た階段を上って行った。


 ノックをしてドアを開けると、これまたお洒落とは言えない事務的な部屋があった。


「すみません、昨日予約した村上ですが……」


 入って直ぐにカウンターがあり、その奥はすりガラス式のつい立てで様子が掴めない。女性は心持ち大きめの声で呼び掛けた。程なく『はーい』と明るめの返事がし、若い女性が現れた。


「お待たせして申し訳ありません、村上様。どうぞ、こちらへ」


 アルバイトの子であろうか? 可愛らしく感じ好い話し方で、村上は今日の不安が薄まったのを感じた。


 応接間へと案内されて待っていると、オッサンっぽいオバサンが現れた。人の良さそうな笑顔を張りつけて話し出した。


「いらっしゃいませ、村上様。私が昨日電話を受けましたメイビです。早速ご用件を伺いましょう」


「あの、こちらで思い出を小説にして頂けると聞いたのですが。詳しい話を聞きたくて……」


 村上は緊張から来る声の震えをこらえながら返事をした。


「はい、当社には小説の書き方を研究しているメンバーが登録しておりまして、それで、皆様の忘れたくない思い出を小説にさせて頂いております。例えば御結婚が決まって引き出物の一部とするのであれば、それなりの紙質と印刷数になりますので少々お値段ははってしまいます。が、結婚するからこその、その、ひっそりと抱いていたい思い出で、普通の文庫本に見立てた造りの仕様ですと、まあ、お手頃価格になっておるかと思います。村上様、どちらのタイプがご希望でしょうか?」 


「……その、……文庫本タイプで」


 マニュアル通りにさくさく喋るメイビに対し、村上は顔を赤らめ、消えそうな声でそっと言った。


「畏まりました。えーと、そうしましたら、作家のタイプのご希望はございますか? 歴史小説風に仕上げられるT.Aさん、Jさん、Mさん、ショートショート風に書かれるRさんNYさん、ロマンチック派のNさんやPさん、ファンタジックなAさんTさん、後は私メイビと、声をかければまだまだおりますが」


 メイビがつらつらと名前を読み上げていると、遮るかの様に村上が言った。


「長岡さんでお願いします!」


「えっ、そうなんですか? 私メイビなら今暇ですけど……」


「長岡さんでお願いします! ご本人を目の前にして申し訳ないのですが、メイビさんは、その、筆が遅いと聞きました。それでは間に合わないのです。……それに、メイビさん、コメディーのシーンを入れないと気がすまないって噂を聞いたから……」


「あーっはっは。そりゃ失礼しました。そうですよね、大切な思い出ですもんね……。分かりました、Nさんに依頼しておきます。詳しいやり取りは作家さんと直で、……守秘義務の問題がありますのでね……」


 この後村上は事務手続きを受け付けのアルバイトの子と確認すると満足そうな笑顔で帰って行った。


 受け付けの女の子は、村上に出したお茶セットを片付けながらメイビに言った。


「長岡さん、凄いですねー。定期的に依頼が入りますね。……依頼、入らないですね、メイビ(所長)さんには」


 メイビは笑うしか無かった。




 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 おおううう、素敵なFSSをありがとうございました!!

 あ、私ロマンティック派だ♪

 主人公をどん底に突き落とすのが大好きなドS派とかいうのがなくて良かった(笑)


 そして銘尾さん、自分の扱いがひどす……w

 オッサンっぽいオバサンでちょっと吹いてしまいました(失礼)

 コメディーシーンを入れないと気が済まない……納得(笑)

 銘尾さんに頼まないなんて、見る目がないっ!!


 しかし私をここまで持ち上げてくださるとは……感激です!!

 銘尾さん、ありがとうございました!!


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サビーナ

▼ 代表作 ▼


異世界恋愛 日間3位作品


若破棄
イラスト/志茂塚 ゆりさん

若い頃に婚約破棄されたけど、不惑の年になってようやく幸せになれそうです。
この国の王が結婚した、その時には……
侯爵令嬢のユリアーナは、第一王子のディートフリートと十歳で婚約した。
政略ではあったが、二人はお互いを愛しみあって成長する。
しかし、ユリアーナの父親が謎の死を遂げ、横領の罪を着せられてしまった。
犯罪者の娘にされたユリアーナ。
王族に犯罪者の身内を迎え入れるわけにはいかず、ディートフリートは婚約破棄せねばならなくなったのだった。

王都を追放されたユリアーナは、『待っていてほしい』というディートフリートの言葉を胸に、国境沿いで働き続けるのだった。

キーワード: 身分差 婚約破棄 ラブラブ 全方位ハッピーエンド 純愛 一途 切ない 王子 長岡4月放出検索タグ ワケアリ不惑女の新恋 長岡更紗おすすめ作品


日間総合短編1位作品
▼ざまぁされた王子は反省します!▼

ポンコツ王子
イラスト/遥彼方さん
ざまぁされたポンコツ王子は、真実の愛を見つけられるか。
真実の愛だなんて、よく軽々しく言えたもんだ
エレシアに「真実の愛を見つけた」と、婚約破棄を言い渡した第一王子のクラッティ。
しかし父王の怒りを買ったクラッティは、紛争の前線へと平騎士として送り出され、愛したはずの女性にも逃げられてしまう。
戦場で元婚約者のエレシアに似た女性と知り合い、今までの自分の行いを後悔していくクラッティだが……
果たして彼は、本当の真実の愛を見つけることができるのか。
キーワード: R15 王子 聖女 騎士 ざまぁ/ざまあ 愛/友情/成長 婚約破棄 男主人公 真実の愛 ざまぁされた側 シリアス/反省 笑いあり涙あり ポンコツ王子 長岡お気に入り作品
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▼運命に抗え!▼

巻き戻り聖女
イラスト/堺むてっぽうさん
ロゴ/貴様 二太郎さん
巻き戻り聖女 〜命を削るタイムリープは誰がため〜
私だけ生き残っても、あなたたちがいないのならば……!
聖女ルナリーが結界を張る旅から戻ると、王都は魔女の瘴気が蔓延していた。

国を魔女から取り戻そうと奮闘するも、その途中で護衛騎士の二人が死んでしまう。
ルナリーは聖女の力を使って命を削り、時間を巻き戻すのだ。
二人の護衛騎士の命を助けるために、何度も、何度も。

「もう、時間を巻き戻さないでください」
「俺たちが死ぬたび、ルナリーの寿命が減っちまう……!」

気持ちを言葉をありがたく思いつつも、ルナリーは大切な二人のために時間を巻き戻し続け、どんどん命は削られていく。
その中でルナリーは、一人の騎士への恋心に気がついて──

最後に訪れるのは最高の幸せか、それとも……?!
キーワード:R15 残酷な描写あり 聖女 騎士 タイムリープ 魔女 騎士コンビと恋愛企画
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▼行方知れずになりたい王子との、イチャラブ物語!▼

行方知れず王子
イラスト/雨音AKIRAさん
行方知れずを望んだ王子とその結末
なぜキスをするのですか!
双子が不吉だと言われる国で、王家に双子が生まれた。 兄であるイライジャは〝光の子〟として不自由なく暮らし、弟であるジョージは〝闇の子〟として荒地で暮らしていた。
弟をどうにか助けたいと思ったイライジャ。

「俺は行方不明になろうと思う!」
「イライジャ様ッ?!!」

側仕えのクラリスを巻き込んで、王都から姿を消してしまったのだった!
キーワード: R15 身分差 双子 吉凶 因習 王子 駆け落ち(偽装) ハッピーエンド 両片思い じれじれ いちゃいちゃ ラブラブ いちゃらぶ
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異世界恋愛 日間4位作品
▼頑張る人にはご褒美があるものです▼

第五王子
イラスト/こたかんさん
婿に来るはずだった第五王子と婚約破棄します! その後にお見合いさせられた副騎士団長と結婚することになりましたが、溺愛されて幸せです。
うちは貧乏領地ですが、本気ですか?
私の婚約者で第五王子のブライアン様が、別の女と子どもをなしていたですって?
そんな方はこちらから願い下げです!
でも、やっぱり幼い頃からずっと結婚すると思っていた人に裏切られたのは、ショックだわ……。
急いで帰ろうとしていたら、馬車が壊れて踏んだり蹴ったり。
そんなとき、通りがかった騎士様が優しく助けてくださったの。なのに私ったらろくにお礼も言えず、お名前も聞けなかった。いつかお会いできればいいのだけれど。

婚約を破棄した私には、誰からも縁談が来なくなってしまったけれど、それも仕方ないわね。
それなのに、副騎士団長であるベネディクトさんからの縁談が舞い込んできたの。
王命でいやいやお見合いされているのかと思っていたら、ベネディクトさんたっての願いだったって、それ本当ですか?
どうして私のところに? うちは驚くほどの貧乏領地ですよ!

これは、そんな私がベネディクトさんに溺愛されて、幸せになるまでのお話。
キーワード:R15 残酷な描写あり 聖女 騎士 タイムリープ 魔女 騎士コンビと恋愛企画
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▼決して貴方を見捨てない!! ▼

たとえ
イラスト/遥彼方さん
たとえ貴方が地に落ちようと
大事な人との、約束だから……!
貴族の屋敷で働くサビーナは、兄の無茶振りによって人生が変わっていく。
当主の息子セヴェリは、誰にでも分け隔てなく優しいサビーナの主人であると同時に、どこか屈折した闇を抱えている男だった。
そんなセヴェリを放っておけないサビーナは、誠心誠意、彼に尽くす事を誓う。

志を同じくする者との、甘く切ない恋心を抱えて。

そしてサビーナは、全てを切り捨ててセヴェリを救うのだ。
己の使命のために。
あの人との約束を違えぬために。

「たとえ貴方が地に落ちようと、私は決して貴方を見捨てたりはいたしません!!」

誰より孤独で悲しい男を。
誰より自由で、幸せにするために。

サビーナは、自己犠牲愛を……彼に捧げる。
キーワード: R15 身分差 NTR要素あり 微エロ表現あり 貴族 騎士 切ない 甘酸っぱい 逃避行 すれ違い 長岡お気に入り作品
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▼恋する気持ちは、戦時中であろうとも▼

失い嫌われ
バナー/秋の桜子さん




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