第6話 戦場合流
─そして、レオの視点にもどる─
「まどか、今の...緑也の声だよな?」
「えぇ...多分...」
...緑也の声が、森の奥深くから聞こえた気がした
「...とりあえず、向かってみよう」
俺たちが緑也の声がした方向に向かおうとすると、何やら不穏な気配がする
「レオさん、気をつけてください。誰かいます」
「そうだな...」
まどかの警戒を聞き、神経を尖らせる。すると、左右と上空からの奇襲がやってくる
「なっ...!まどか!危ない!」
俺はすぐさままどかよ手を引き前に走る。幸い前後からの奇襲はなさそうだ。ある程度距離が離れたところで振り返り武器を構える。すると、敵の一人が口を開く
「お前ら...あの刀を持って突っ走った奴の仲間だな?」
...刀を持って突っ走った奴...緑也か!
「そうだけど...それがどうしたんだ?」
俺はまどかを守るような立ち位置にいながら聞き返す。すると敵が話す
「俺の仲間の首を容赦なく刎ねたんだよ...」
そこで俺は思う。殺し合いなんだから別によくね?あと俺ら関係なくね?って思った
「...それが俺らと何が関係あるんだ?」
そう俺が聞くと敵が話す
「...俺の仲間の...夜桜龍緋がお前のチームメイトと戦ってたんだよ。あいつ...いいやつだったのに...」
相手が涙目になりながら話している。だからそんなこと俺らに言われても知らんってと思っていたら敵が引き続き話し始める
「あいつ...このゲームに巻き込まれて生き残ったら神になれるって聞いて...いつも生きる気力のないやつだったのに今回はすごく、生き生きしてたんだ。あいつは言ってたんだ。神になったら...この腐った世の中を変えてやるって」
...なぁにこれ...俺はその龍緋とやらのこと知らないのにめちゃくちゃ話されてるし、俺ら龍緋って奴を殺してないのになんか責められてるし...
「とりあえず、緑也がその龍緋ってやつを殺したのはわかったが、今の試験は殺し合いだ。俺らは殺す気でお前らにかかる。だからお前らも本気でこい」
そう俺が言うと
「あぁ、わかった。本気で行かせてもらう」
そう相手が言った瞬間、殺意が相手から漏れ出した。俺は怖さで一瞬震えたが、すぐに切り替えて双剣を構える
「うおぉぉぉ!!」
相手の槍が炸裂する。速い!目で追うのがやっとだ!しかもリーチがやばい!しかも三人同時に襲いかかってきてる!まどかを守りながら戦うのはキツイ!
「まどか!お前は守りに集中しろ!ここは俺が食い止める!」
そうまどかに指示を出し、俺は瞬時に相手の強さ順を見極め、1番弱そうな小柄な男性を最初に殺すことにする。その人の武器はナックルらしく、リーチはこっちの方が有利なのでガンガン攻めていくと、ほかの2人からの攻撃を避けるのに必死になってしまう。
槍を持っている奴以外に斧を持ってる奴がいて、槍より斧を避けることに専念していると槍が体の色んなところを掠めていく
「クソッ...!」
俺が避けるのに専念しすぎてナックルの奴がまどかの方に向かっていくのを見て双剣をナックルの奴に向けて投げると、そいつの頭を貫いて、殺すことに成功する
「まどか!大丈夫か!」
「私の事は心配しないでください!最悪銃を使えばいいんで!」
まどかの言葉に安心し、次は斧の奴を殺す方向で進めていく。ただ、斧の奴は動きが遅いから避けるのは、容易い。代わりに槍の奴の槍さばきが素早く、下手したら体を貫かれそうだ。こいつらのコンビネーション抜群だ!下手したら...こっちが殺される...!なら、殺られる前に、殺る!
「うおおおりゃあああ!」
俺は気合いの咆哮を出し、斧の奴をガンガン攻めまくる。斧が振り下ろされるが横に移動し避け、槍の攻撃も掠めるが、致命傷にはならない。そして、俺の間合いに入った時に一瞬の安心で警戒が解けその瞬間に槍の攻撃を避けきれず肩が貫かれる
「ぐわぁぁぁ!」
俺は思わず叫ぶ。痛い!痛すぎる!俺は双剣を落としてしまう、斧が振り下ろされる瞬間、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ガッハッハッ!なんやら楽しそうなことしとるの!レオ!」
「っ!緑也!」
緑也が刀で斧を吹き飛ばし、槍の奴を蹴り飛ばす。その動きは速すぎて目で追うのがやっとの程だ。すると槍を持っていた敵が
「なっ...!お前が龍緋を殺した奴...!」
「ん?龍緋?あぁ!あの二刀流使いか!あいつは強かった。正面じゃなく奇襲だったらわしが負けてたかもしれんな。とにかく、レオはそのまま大人しくしとけ。無理に動くと出血多量で死ぬぞ」
と緑也が言うと敵がさらに怒っている様子だ。
...とりあえず緑也の言う通り大人しくするべきか
「まぁ、あんたはわしに用があるようじゃの」
と緑也が言った瞬間、斧を持っていた奴の首が斬られた
「なっ...!速すぎて見えなかった...!」
敵がそう言った。俺も全然見えなかった...いつの間にか首を斬っていた
「まぁ、龍緋のことを知っておるのはちょうどよい。詳しく聞かせてもらえんか?」
と緑也が言う
「...その前に、龍緋の死体を拝んどきたい」
と敵が言うと緑也は快く
「あぁ、味方の最後の姿を見たいっていうのはわかるしの」
と緑也が敵を連れてどこかに行く。...さて、肩を貫いてるこの槍は抜かない方が良くて尚且つ動かない方がいいんだろうが、俺も気になるため槍をそのままにしてまどかと一緒に緑也に着いていく
そして、龍緋とやらの死体があったであろう場所に着くが、緑也は辺りを見渡している。
ただし、戦いの痕跡は残っていた
「あれ...?ここにあったはずなんじゃが...刀も落ちてるしここで間違いないはず...」
と緑也が言うと
「ふざけんなよ!なんで龍緋の死体がないんだ!」
と敵が叫ぶ
「いや、確かにここにあったんじゃ!」
...なんでだ?なんで龍緋とやらの死体だけが無くなっている?周りは緑也が殺したであろうほかの死体でいっぱいなのに...
「まぁ、見れなくて残念じゃったな。ま、気持ちは切り替えよう。わしと勝負じゃ!」
と言うと緑也が刀を構え敵は龍緋の刀を拾い上げ構えていく。すると、勝負は一緒だった。
相手が攻撃する暇もなく緑也が相手の首を刎ねた
「龍緋の方が断然強かったな」
そう緑也が言うと、神がいきなり俺の後ろに出てきた
「うぉっ!びっくりした!」
と俺がびっくりしてかたまっていると
「ここの森での殺し合いはもう君たち以外人が残ってないから終了なんだ」
えっ...?終了?俺達全然戦ってないのに...というか、言ったらダメだけど俺が主人公なのに今回俺の出番少なくね?
「主に殺したのはこの緑也だね」
と神がいい
「...緑也凄すぎだろ」
「まぁな!ガハハッ!」
すると神が緑也の傷と俺の貫かれた肩を治してくれる
「えっ...!怪我が治っていく!」
俺が嬉しそうにしていると
「神の権能で治しといてあげたよ。放置したら次のゲーム進めないじゃん?」
といつもの適当な感じで話される。すると、いつの間にかいつもの場所に飛ばされた。目の前には様々な食べ物がが置かれている...何か、嫌な予感がしてくる─




