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始まってしまった…!  作者: 本見りん


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9 ノーマン公爵邸にて1

 親友サリアとアリバイをばっちり仕込んだ次の週末。


 私はマティアス様と一緒にノーマン公爵のお屋敷を訪ねていた。


 この間お訪ねしたカタリーナ様のシュバリエ公爵家のお屋敷も豪華で広くて凄かったけれど、このお屋敷も大きくて素晴らしく豪華だった。


 因みに、我が家カールトン伯爵邸を1とするならば、ワーグナー侯爵邸は1.8倍、シュバリエ公爵邸2.4倍、ノーマン公爵邸は2.8倍だ! うん、なんだかよく分からなくなってきたわね!


 そして何よりここは王宮に近い。

 近いというより元王宮の一番端にあった離宮を改装して賜ったとか……。え、もうそれは普通に王宮の一部では?


 外観も元離宮だけあって品のある格式高い造りだし、中も所謂値打ち物の品々が並んでいる。

 弁償できないので置いてある物には極力近づかない事にしました……。


 そして立派な応接室に通され、マティアス様と屋敷の主であるノーマン公爵を待っている所だ。


「凄く豪華なお部屋ですね……。私、とっても緊張しております。きちんとお話出来るでしょうか……」


 ガチガチな私に、マティアス様は少しぎこちなく微笑みながら、


「大丈夫だよ、リリアンヌ。…というか、実は私も緊張してる。特に前回はお叱りも受けたしね……」


 ん? お叱り?

 幼い頃から家族ぐるみのお付き合いをされていた、ワーグナー侯爵家とノーマン公爵だそうだけど、やはり王族の進退に関わる様な話にご気分を害されたという事かしら。


 うわぁ、どうしよう……。コレはもう今日は説教コース、いやそれで済めばいいけれど、逆に今私が断罪されるかもしれないわよね……。

 私は少し青ざめ、緊張と恐れから指先まで冷たくなり、少し震えてきた。


「それに君を連れてくる日に関しても、私はノーマン公爵の都合の良い日にすぐにでもと申し上げたんだが、まだ学生である君に学園を休ませる様な負担を強いるなんてと、その事にも配慮が足りないとお叱りを受けたよ。

私は気がせいてしまって周りが見られていなかった事に気づいた。恥ずかしく思うよ……」


 少し俯き加減に話すマティアス様。


 え! それはノーマン公爵が私に対して気遣いをしてくださったという事? その事に関して怒ってくださったの⁉︎ 

 私は少し緊張がほぐされた気がした。


 なんて細やかな事に気遣いをされる方かしら……。

 流石は国の英雄ね……。


 なんて事を話していると、侍従の方の声がかかりノーマン公爵が入ってこられた。慌てて立ち上がり頭を下げる。


「2人共よく来てくれた。久しぶりだね、リリアンヌ嬢。…あぁ、堅苦しい挨拶などいいよ。座って」


 彼は片手で私達を制し、多分私達が座りやすいようにテーブルを挟んだ向こうのソファーにすぐに座られた。

 私達は座られたのを確認してからそっと腰を下ろした。


「ノーマン公爵、この度は貴重なお時間を割いていただき……」


 マティアス様が緊張気味に話しだすと、ノーマン公爵はマティアス様の硬さをほぐす為にか優しく笑顔で言われる。


「マティアスもそんなに畏まらなくていいよ。いつものようにしていて。そうでないとリリアンヌ嬢も緊張してしまうだろう?」


 マティアス様は少しホッとしたように少しぎこちなく微笑んだ。


「では失礼して。アルフレッド様、前回お邪魔した折は私が大変至りませんで申し訳ありませんでした。…今日はリリアンヌからも説明をさせていただきますがよろしいですか?」


「聞こう。…リリアンヌ嬢、君の正直な気持ちを話してくれるかい?」


 ノーマン公爵は私を見て柔らかく微笑んだ。


「…はい。分かりました」


 さあ、私リリアンヌのプレゼンテーションの始まりよ!




お読みいただきありがとうございます!

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