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ブレイブ・フェザー!  作者: 斬空狼
第Ⅰ章 ~進道永路、始動~
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第十翔 〜修羅場〜

明けましておめでとうございます。

色々ありまして投稿がだいぶ遅れたことを心よりお詫びします。


それではごゆっくりご覧ください。

「え〜い〜じ」

「え〜いじさん」

「え〜いじっち」


…あっれ〜。おっかしいな〜?

僕は確か『カササギ』の第七格納庫に戻ってきたはずなのにな〜?


何で仁王様が三人もいらっしゃるんだろうな〜…。



「ねぇ永路。あたし言ったよね?FGにダメージ与えないでって」


宮沢の攻撃のせいで少し傷ついた風迅を見ながら、吹雪のように冷え切った声でファムが言った。


「は、はい…。で、でもそれにはキチンとした理由があって…」

「シャラップ!」


皆まで言えなかった。


「痛ってえええええ!!!」


な、何だ今のは!?


僕が弁解しようとした途端、ファムがそれを遮り、同時に右手のパーツから鋭い痛みが走ったのだ。


「永路。アンタに発言権はないのよ。今のアンタは裁判で言う被告人なんだから」


「は、ハァァッ!?何だよそれ!確かに風迅に少し傷はつけちゃったけど、ここまでされるほどじゃな痛ッてえええええ!!」


ま、またか!

先程のように僕が弁解しようとすると、これまた先程のように右手に鋭い痛みが走った。


「言ったでしょ?発言権はないって」



いやコレでは発言権どころか僕の人権がない。


「と言うかさっきから何なんだ、この腕にバチッと来る奴!」


痛いことこの上ないんだけど!?


「ん〜?高圧電流」


「んな物騒なモノ流すなぁぁ!」


「あ、また喋った」


「のわぁぁぁ!?今のはノーカンだろうぎゃあああああ!!」


今度は右腕だけじゃなくて左腕からも電流が流れた。


「ちなみに四肢パーツ全部にその機能つけてるから」


お前それでも人間か!?


「さあ、裁判を始めよう」


いやもう既に断罪されてるから。


「それじゃあアキちゃん。発言どうぞ」


はい、と返事をして口を開く亜季子ちゃん。


「永路さん、知ってました?実は通信機能ってキチンとした手順を踏んでOFFにしないと、オペレーター側に凄いノイズがするんですよ?」


「…あ」


そう言えば僕ってあの時、通信機能いきなりOFFにしたっけ。


「ご、ごめん!その時は頭に血が上っちゃっててつい…」


ダメ元で弁解してみる。

…あれ?電流が来ない。これはもしかして、無罪!?


「やっちゃってください」


ですよねー。


「いのぎゃああああ!!」


み、右足!?

コイツらまさか僕の手足一本ずつ潰していく気か!?

いかん!この流れ、次は左足だ。

このままではFG飛ばす前に、僕の魂が飛んでしまう。

逃げなければ、何とかしてここから逃げなければっ!



「はい次。ズナどうぞ」


発言権が鈴奈に移ったようだ。


よし…。

勝負は一瞬。

鈴奈が口を開いた瞬間、その隙を突いてFGをパージして一気に脱出する。これしかない!


せーので行くぞ!


せーのっ!!


…ってあれ?

何でパージ出来ないの!?


「あ、言っとくけど逃げようったってそうはいかないよ。今風迅のエナジー、強制的にカットしてるからね」


……えっ?

…あ。

あ〜なるほど。

つまりエナジーがすっからかんだから、風迅が機能を停止しちゃってるわけだ。

そりゃ動けないわな。

アッハッハッハッハッハッ!!


………………………………う。


「動けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


頼む!マジで動いてくれ!

僕はまだ死にたくない!!


「永路っち。観念して大人しくズナの質問に答えるのだ!ズバリ、あの娘誰!?」


あの娘、と言って鈴奈が指をさしたのは、やや茶色がかった黒髪をショートに切り揃えた女の子――式町四季さんの事である。


「い、嫌だ!どうせどう答えても電撃の刑に決まってる!」


「そんな事ないよ。永路っちが正直に話してくれれば、痛い目見なくていいんだよ?」


怯える僕に、優しく語りかける鈴奈。

その声はまるで天使のように慈愛に満ちていた。


「ほ、本当に?絶対に電撃流さない?」


「ホントウダヨー。コワクナイデスヨー」


「オイィィィ!何故いきなり片言になったぁぁぁ!!」


その流れは確実に駄目だろ!

確実に僕に電流来るだろ!!


「ソンナコトナイヨー。ダイジョウブダ、モンダイナイヨー」


「ちっとも大丈夫じゃねえよ!問題しかねえよ!!」


色んな意味で!


「えーじー?ギャーギャーわめき散らすのは男らしくないよ」


業を煮やしたのかファムが口を開いた。


「そうですよ。ここは男らしくビシッと答えてください!あの人とどんな関係なのですか!?」


遂に亜季子ちゃんも口を挟んだ。


「どんな関係、と言われても…。あの子が動けなくなってたから連れてきただけなんですけど…」


ここは男らしくビシッと答えてみる。


「な、何それ!?アンタこの格納庫をホテルか何かと勘違いしてない!?」


「待て待て待て、何でいきなりそうなる!?」



話が飛躍し過ぎだろ!


「永路さん、不潔です!」


亜季子ちゃんまで!


「格納庫プレイ…。永路っちってば大胆〜」


お前らの頭の中はいったい全体どうなってんだ!!


「ひぅっ!」


何故!?

何故そこで反応しちゃうの、式町さん!?


「と、とにかく僕はそんなやましい事なんてこれっぽっちも考えてないから!!」


「永路っち。やましい事考えてる男はみんなそう言うんだよ?」


「僕は殺人犯か何かか!?」


「もはや言い逃れは出来ないよ永路」


「永路さん、不潔です!」


「ひぅっ!」


おい、頼むから動いてくれ風迅!

何かこのままだと本当に僕の命が危ない!


「「「レッツ制☆裁!!」」」

「ちょっ!ちょっと!お前ら落ち着け!落ち着いてそすうわなにをするやめろやめてってうぎゃあああああ!」


薄れゆく意識の中。

僕は思った。


「り、理不尽過ぎるだろぉぉ!」


如何だったでしょうか。

更新が遅れたこと、改めてお詫びします。

何故かデータが三回くらい吹っ飛びまして。

そのたびに一から構成し直す。を繰り返してたらこうなりました。


次は出来るだけ早く投稿します。


此処まで読んでいただき、誠にありがとうございました。


それでは。


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