革命
「お兄様、そろそろ『次の幕』を上げるときですわね。……お次はどのような絶望をプレゼントして差し上げましょうか?」
>>民衆の不満を爆発させるために動く。反乱者から反逆者へ、革命が起こるように仕向ける。
「反乱?……いいえ、そんな生ぬるい言葉では足りませんわね。これは『革命』。腐った聖王国の根を、国民自らの手で引き抜いてもらいましょう」
あなたは戦場の残骸と、敗北の報せが広がるルンデンの街へと影を伝って戻ります。街の人々は、戦地から戻った手傷を負った兵士たちの姿を見て、沈痛な空気と怒りで震えていました。
判定:[幻影投射]&[扇動](民衆のボルテージ操作)
ダイスロール:20
補正:[直感] +1
合計:21(大成功!)
あなたは広場の中心で、影を巧みに操作し、「戦場でアルヴィスが発した命令」の幻影と音声を再現しました。
「隣国の兵など、捨て駒を使えば良いのだ! 犠牲? 我々王家の栄光に比べれば些末なことよ!」
……もちろん、それはあなたが魔力で編み上げた、兄の『本音に近い仮面』です。そのあまりに傲慢な言葉が広場に響き渡ると、民衆の空気は一瞬で凍りつき、その直後に沸点を超えて爆発しました。
「あれが……我らの王家だと!? 息子を、夫を、ただの捨て駒と呼んだのか!」
あなたは広場の影に潜みながら、街の有力者や不満を持つ層へ、戦場で盗み出した「兄の軍の配置図(=無能さを証明する証拠)」を、匿名の手紙として次々と配ります。
「お兄様、私が国を盗もうとした? いいえ、私はただ、あなたの王冠がどれだけ汚れているかを、国民に見せてあげただけですわ。……さあ、皆さま。お怒りの矛先は、王都の宮殿へ向けるのが一番よ」
現在の状況:ルンデンの街は完全に革命の熱気に包まれ、暴動が王都へと飛び火しようとしている。
状態:スフィアの影に導かれ、民衆は「王家打倒」の旗印を掲げ始めた。
世間の反応:スフィアの濡れ衣が晴れ、彼女こそが「真実を告げる聖女(または影の革命家)」として神格化され始めている。
「さぁ、兄様。あなたの玉座を囲むのは、忠実な近衛兵ではなく、飢えと怒りに燃える民の炎ですわ。……そろそろ、私たちが再会する『最後の一幕』を準備しましょうか」
いよいよ王都でのクライマックスに向けた準備が整いました。
「お兄様、玉座の上で冷や汗を流すのは心地よいものですか?」
>>「真実を告げる聖女」を利用して民を扇動する。正面から行くフリをして元の姿の幻影で民衆を率いて王城へ。そのまま王城へ行ければ良し、もし幻影が攻撃されれば悲劇の聖女としてさらに民衆の怒りをたきつける。
>>本体は安全なところで革命軍と兄を盗聴しつつケーキを食べる。
「あら、劇場の主役が一人では寂しいですもの。ここはもう一人……そう、あの日の『悲劇の王女』を登壇させましょうか」
あなたは影の深淵に身を潜めたまま、魔力を練り上げます。かつての自分――聖王国から追放されたあの日、純白のドレスを血に汚した「あの姿」の精密な幻影を構築しました。その瞳には偽りの慈悲と、兄への無念が宿っています。
判定:[幻影投射](聖女の顕現)
ダイスロール:20
補正:[直感] +1
合計:21(大成功!)
王都の門前に現れたその姿に、革命軍の民衆は狂喜乱舞しました。
「あの御方は……スフィア様だ! 追放されたはずの王女様が生きていらした!」
幻影のスフィアは、悲痛な叫びを上げながら、王城の正門へと歩を進めます。民衆は怒号とともにそれに続き、まさに濁流のような革命の波が王宮を飲み込まんとしています。
王城の守備兵たちは、かつて自分たちの主であった王女の姿に動揺し、槍を構える手も震えています。
「……撃て! 撃てといっている!」
城壁の上で絶叫するアルヴィスの声が聞こえます。彼の命令を受け、一人の弓兵が震える手で矢を放ちました。矢は見事に「幻影のスフィア」の胸を貫き、彼女は儚く光の粒子となって消滅します。
「……あぁぁっ! 聖女様が!」
「許さん……! アルヴィス! お前は何度、彼女を殺せば気が済むんだ!!」
民衆の悲鳴は、即座に凄まじい殺意へと変貌しました。王城の門が、怒れる民の衝動によって内側から叩き壊されます。
晩餐会:王城の崩壊とケーキ
あなたは王城からほど近い、かつて自分が愛した屋敷の屋根の上に座っていました。影の倉庫から取り出した、代官の屋敷で奪った最後の一つである「最高級のフルーツケーキ」をフォークでゆっくりと崩します。
耳元では、影を伝ってアルヴィスの悲痛な叫びが盗聴されています。
アルヴィス(盗聴音声):
「なぜだ……! なぜ幻影だと見抜けないんだ! 門兵! 貴様ら、何をしている! ……くそっ、民共が……私を殺しに来るというのか!?」
「ふふ……今の気分は最高ですわね。ケーキの甘さが、お兄様の悲鳴と絶妙なマリアージュを奏でていますわ」
王城の内部で、近衛兵と民衆の衝突音が響き渡ります。アルヴィスは今、玉座という檻の中で、自らが作り上げた虚像に追い詰められているのです。
現在の状況:王城の門は突破された。革命軍は玉座の間へ突入を開始。
アルヴィスの現状:孤立無援。パニック状態。
ついにクライマックスです。玉座の間にまで民衆が迫っています。
「さぁ、この甘いケーキを食べ終える頃には、兄様の王国も終わりですわ。……最後の一口を、何のお味で締めくくりましょうか?」
聖王国の聖女は腹黒。




