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神からも愛されし者。

「こ、この子は・・・」

生まれた赤ん坊の前に立ちすくむ。


女の子とし世に生まれ

膨大な霊力に身を包む。


「この子には普通の女の子して育てましょ、あなた。」


彼女は、生まれたばかりの赤ん坊の母親である、若宮文子。


「あぁ・・・。そうだな。このままでこの子の将来が・・・。」


父親の若宮大地。


「文子、大地。我が純蓮を加護する。

 心配などいらぬ。」


長い銀の髪の毛をなびかせそう言う。

整った顔でとても嬉しそうに微笑み

生まれた赤ん坊を抱き上げる。


「ソフィ・・・。あなたがいるなら心配はいらないわ。

 これからはこの子をよろしくお願いするね。」


そう言って文子は疲れもあったのか眠りについた。


いつの間にか名付けられていた赤ん坊の名前、純蓮。


ソフィと言う謎のベールに包まれた男。


「純蓮か・・・。いい名前だ。ソフィ、純蓮の霊力を封印してくれ。」


純蓮の霊力は放出し続けている。

このままでは、どこの輩が襲ってくるかわからない。


昔に比べて視える人は少なくなったが

この世には怨霊、魔物が存在する。

それ等と対等に渡り合えるのが、フレイだ。


そう若宮一家はフレイの一族であり

その一族に生まれた純蓮。


歴代最大と言っていい程の魔力。

赤ん坊のうちに怨霊、魔物たちは

これから脅威となるものを殺しにくるのは当然のことだ。


「大地よ、本当にいいのだな?

 純蓮は何もしなくともこのまま人類最強のフレイになる。

 そうなったら人間どもは喜ぶであろう?」


抱きかかえながら、顔をしかめて問う。


「もうこの子には何も背負わせたくない。

 ここで若宮家は終わりにする。」


大地何かを決心したようにソフィに答えた。


大地も文子もフレイとして弱くない。

むしろ知らない者などいないほどだ。


その二人の子供である純蓮は歴代最強ともいわれる

霊力で生まれたのだから歴代最強のフレイに

なってもおかしくないのである。

なのに、二人ともそれを望まなかった。


「まぁ、我はどちらでもいいのだがな。

 我の純蓮だ。護るのも我だ。いつか時がくるまで我は待とう。」


どちらが父親かわからないぐらい溺愛をしている。

それをみた本当の父親大地は苦笑いをした。


そうしてるうちに放出されていた霊力は

だんだんと薄れ消滅した。

消滅といっても本当に消滅をさせたわけではない。

完全に封印をしたのだ。


これで若宮純蓮は普通の女の子であり

怨霊、魔物からも狙われなくなった。


これから楽しい人生が始まることになるのか・・・。



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