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あれから16年後

16年後


「純蓮!今日学校終わったら裏山の動物達に触れあいたい!」


どこにいても誰かわかる声。

私の友達であり親友の今井由香。

彼女はどこかネジが飛んでいるのか?

と言うぐらいうる・いや元気な子。


「久しぶりにあの子たちに会いに行きたいね。

 むぎゅうううってしたい。」

 

私たちはとても自然豊かなところで暮らしている。

山には沢山の動物。川もとても澄んでいて魚も沢山。

とても綺麗な町である。


「純蓮はいいよね。いっつも動物達に囲まれて・・・。

 私も囲まれたいのに。」


と嘆いていた。

なぜか動物達は純蓮の周りによってきては

じゃれあってくるのだ。


「はははっ。じゃあ学校終わったら裏山に行こうか。

それまで頑張ろうっと。」


話し合いながら教室に入って行った。


お互い授業を受け放課後。


「やーっと授業終わった。やっと遊びに行ける。

 はやく行こう純蓮!」


由香はそう言って私の腕を引っ張る。

本当に楽しみにしていたんだなって思う。

私も同じだけど。


「わかった、わかった。落ち着いて。服破れるから。」


由香は自分では気付いていないが

結構強く服を引っ張っている。


二人とも動物達に会うのがとても楽しみにしているのがわかる。

雑談をしながら歩いてるうちに裏山に到着。


周りは緑豊かの森たち。透き通った川。

こんなに自然豊かな山は多分ここだけだろう。


森の中に入っていく二人。

数分歩いているとだんだん周りに動物達が集まってきた。


鹿やイノシシ。きつねにたぬき、うさぎ。なんと狼まで。

種を感じさせない動物達が二人の周りに集まってきたのだ。


「さすが純蓮ね。はやくもこんなに集まってくるなんて。

 今日は珍しく狼までいるし。」


確かに狼は滅多に人前には出てこないらしい。

なのに今日は私たちの目の前にいる。

まあ、私は来るたびに狼さん達には会うんだけどね。


弱肉強食の中こんなに動物達が集まるのも純蓮の影響なのかもしれない。

ここの山の動物達は基本仲が良いと言われている。


「うさぎさんこんにちは。久々だね。あれ?ちょっと太った?」


由香は大好きなうさぎを抱きかかえた。


「この山は沢山の緑があるから、動物達も困らないよ。

 本当ここはいつ来ても綺麗ね。

 空気がとてもおいしい。」

 

そう言いながら深呼吸をし寝転がる純蓮。

その上に襲ってくる狼。

私も私もと後を追うイノシシやきつね。


「もうちょっ、ね、くる、しい。わかったから、みんな落ち着いて。」


純蓮は飛び上がった。


「本当にずるい!いつもいつも純蓮だけ!」


また由香は嘆いていた。

いつもこんな感じで純蓮には多くの動物が押し寄せてくる。

それを毎回由香が羨ましがっている。


だんだん周りが薄暗くなってきた。


「もうすぐ夜になるし今日は帰ろうか。

 また休みの日にゆっくり来よう。」


純蓮はそう言って立ち上がり動物達をなでた。


「はーい。次こそは狼触らせてもらう!」


狼は由香には触らせなかったのだ。


二人とも立ち上がって帰ろうと

山を下りていく。


その途中川から何かの光が。


「ねえ。純蓮、あの川から何か光ってない?」


やはり川から何かが光っているようだ。

青白く眩しい。


「確かに。なんだろう・・・。ちょっと行ってみよう。」


そう言うと純蓮は光の方へ歩いて行った。

近づいて行くと青白い光は弱まっていく。


その瞬間


「近づくな!離れろ!純蓮!」


どこからか聞こえる男の声。

その声はとても慌てていた。


「え?誰?・・・・・っあ。」


しかし純蓮は川の中へ引き込まれてしまった。


(あぁ・・・私溺れて死ぬのかな・・・。)


川の中から青白い光とは全く別の黒い霧が

純蓮を包み込もうとしている。


「この下等な怨霊の分際で純蓮に触れるとは。

 よっぽど命がいらないみたいだな。」


さっきと同じ声の主。

それと同時に黒い霧が一瞬で消滅した。


(だ、だれ・・・。けど懐かしい気がする。)


そして私は意識を手放した。

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