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俺と異世界とチャットアプリ  作者: 山田 武
【祭りの始まり】面倒事対処 その06【無数の戦付き】

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138/138

スレ138 聖なるかなお高いかな

皆さん、お待たせしました!

……サブタイはまあ、いつも以上にすみません



 エンドレスのチャット地獄に関しては、どうにかフェルが取りなしてくれた。

 渋々説教を止めてくれたサーシャに改めて土下座で感謝し、俺はようやく立ち上がる。


「二足歩行であることが人の証ならば、俺はやっと人に至った……」


「……急に何を言ってんだ?」


「いや、正座をしていたら悟りに至った気がして。ブラストもやってみたらどうだ?」


「……ああ、なんとなく分かる」


 この世界、かつてアキが世界を救ってからも頻繁に地球から人が召喚されている。

 そのため『正座』とか『土下座』とか、そういう言葉もしっかり認識されていた。


 ブラストも時々フェルにやらされているので、誘ってみたのだが……うん、とっくに開けた道を持つ先輩だったようだ。


「ところでブラスト、お前たしかさっき収穫がどうとか言ってなかったか?」


「おおぅ、お前らのやっていることに衝撃を受けて忘れちまってたよ。そうそう、模擬店で稼いだ分の集積が出てたんだよ」


「ああ、時間的にはさっきが一日目の集計が出る頃だったっけ? それでブラストは興奮していたわけか」


「去年は全然盛り上がれなかったけど、今年はお前らが頑張ってくれたからな!」


 俺とブラストはいちおう先輩と後輩。

 互いに気にしてはいないが、一年分のキャリアが存在する。


 飛び級もできる学園なんだが、入学する際の歳も自由なんだよな。

 ファンタジー種族の年齢問題もあるので、広く受け入れているらしい。


 何より、スキルとかの効果で優秀だったり転生者として初期から知識チートしている輩が居たりと……わざわざ年齢を問う必要が無い場合が多かったんだとか。



 閑話休題(てんさいたち)



 去年の学園祭、ブラストたちは広い場所が与えられていなかったそうだ。

 お陰で遊ぶのには事足りたようだが、他クラスと違って何も得られなかったらしい。


「けど、今年はお前らが居てくれてよかったぞ! いやー、おまけに一人ひとりの分け前もかなりあるし!」


「そりゃあよかった……ところで、何を要求する予定なんだ?」


「聖剣とか魔剣とか欲しいな……ただ、聖剣とかにも格が存在するんだな」


「しっかりと見ておいた方がいいぞ。見てくれだけの聖剣と、祝福付きの聖剣って全然違うらしいし」


 リア充君の聖剣を見て、俺はかつて聖なる武器は特別な材料を使っただけの武器と言った……が、それにも例外が存在する。


 回路云々ではなく、理屈ではない神々の祝福や魂魄の吸収……そういった特殊な方法で強化された武器に関しては、本当に特別な性能を発揮するのだ。


 フユツグが聖剣を持っていたが、実際わけの分からない性能を発揮していた。

 回路自体はいちおう単純なものなのに、想定以上の出力を出す……とかな。


「聖別って言うんだっけ? それをやってあるだけで、性能が増す。また、神性を帯びていると神だって斬れるぞ」


「……いやいや、無理だな。億とかそういう単位のヤツだろ、それ」


「そりゃあそうだ。俺の方のリストにも、数値がカンストしている剣とか載っているぞ」


 迷宮からアイテムを取り寄せるカタログなのだが、この学園迷宮の場合は本人の知識にある物も加えられているようだ。


 アイツの情報によると、迷宮が人の欲望を掻き立てるための機能らしい。

 核に触れた相手の情報を読み取り、具体性のあるモノならば生成可能になる。


 実際に見たことあるとか、それぐらいの縁でいいらしい……サーシャを普段から見ているXクラスの場合、リスト内もレアな武器でいっぱいになっているんだろうな。


「どこでそんな物知ったんだよ」


「ふっ、俺も人生経験が豊富だからな。一つや二つ、話せないこともある……どうせ交換できないんだから、気にしなくていいぞ」


「そりゃあそうだけどよぉ」


「俺も序列者だからな、迷宮の奥深くまで潜ることで得た経験もあるってことさ」


 まったくこの話題とは関係ないが、今そのこと言えば勘違いしてくれる。

 違和感はあるだろうけど、話題を切り替えるムードにはなるだろう。


「サーシャ様は何が欲しいんだ?」


[これ]


「えっと、『聖光の法衣』……って、これはもしかして」


[交換予定]


 結論から言ってしまえば、これは進化に可能性を促すアイテムだ。

 人族であれば聖人、魔物であれば聖属性の種族……といった具合である。


 サーシャは鎧を纏った騎士、そして人型の魔物である。

 すでに死んだ存在で、とある魔道具の力で生前の姿を取り戻していた。


 だが、それでも種族は不死人(アンデッド)

 神聖な力は弱点なため、現在は俺の知識からそれらを阻むアイテムで防いでいる。


「レベルは……うん、満たしていたな。あとは聖剣でも使えばいいのか」


[進化しますか? YES/NO]


「じゃあ、YES。ただし……内緒でな」


「り」


 魔物の進化というのは、まだまだ解明されていない部分が大きい。

 質量保存の法則を無視して巨大化したり、逆に小さくなったりと……さまざまだ。


 原因は間違いなく魔力(エネルギー)、そして経験値という周りから吸い上げた魂魄(リソース)

 地球では知られていない二つの概念が、物理法則以上に機能しているんだろうな。


 サーシャの進化がどのようなものかは分からない……が、警戒しておいて損はない。

 とりあえず、寝静まった夜にでも進化は後回しだな。



それではまた、一月後に!


最後まで読んでいただきありがとうございます。


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誤字脱字報告、また質問疑問なども大歓迎です。

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