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幸運値ー99999?!異世界で出会った彼は『最凶不幸転生者アラタくん』  作者: ひととせ そら


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09.黒いローブの男たち


3人で大聖堂に入ると、祭壇のある広間がすぐに見えるが…


ひなた「変だね。人がいない。今日は大聖堂ってお休み?」

アリシア「いえ、そんなことはないはずです。

大聖堂はいつでも一般開放されていますし…」

アラタ「なら、たまたま今、誰もいないだけとか。」

アリシア「分かりません。

ですが…この奥から、ひどく歪んだ気配が感じられます。」

アリシアが祭壇のずっと奥の扉の先を、曇った顔で見つめる。


その時、その奥の扉が「ギィ…」と音を立てて開き、

奥から黒いローブを纏った集団がゆっくりとこちらの部屋に現れた。


彼らの手には、血の滴った短剣や鈍器が握らている。


黒ローブの男「ヒャハハハハ!!!

あぁ…また美味しそうな血の人間たちがやってきたなぁ。

邪神様に捧げねば…」


アリシア「…彼らです。あの、『ひどく歪んだ気配』の持ち主は…」

不安げに片足を一歩後退させて、

黒いローブの男たちを見つめるアリシア。


アラタ「なんだよ…あの変なやつら…」

動揺して後退する。


ひなた(黒いローブ…血のついた武器。

辺りには神官も信者も誰もいない。

…となると、考えられるのは目の前のこいつらに殺られたか…

それとも…)

黒いローブの男たちをゆっくりと見回し、

彼らの後ろにある、扉の奥の暗い空間を見つめる。


アリシア「あの気配は…闇魔法です。しかも危険な黒魔術の…。」

ひなた「なら、この大聖堂のような神聖な場所って苦手そうですよね。

神聖魔法とか抜群に効きそうなものなのに…」


黒ローブの男「フヒヒヒ…知りたいかお嬢ちゃん?

俺らには神聖魔法なんて効かないんだよ。

邪神様のご加護があるからなぁ?」

そう言って手に握る武器にべったりとついた血をゆっくりと舐めた。


ひなた(うわぁ…)

思わず内心でどん引きする。


アリシア「果たしてそうでしょうか?

聖女である私の神聖魔法を受けてもそう言えますか?」

祈るポーズをとるとアリシアの強力な神聖魔法が

黒いローブの男に放たれる。


黒ローブの男「ハッ!!」

しかし、いとも簡単に武器で弾いてしまった。


アリシア「そんなっ…!!

上位悪魔さえ消せる強力な神聖魔法なのに…っ」


黒ローブの男「ヒャハハハハ!!!

なんだそのちんけな魔法はぁ~?

邪神様の足元にも及ばないなぁ~?」

アリシアをケラケラと嘲笑う。


ひなた(なるほどね。邪神の加護とかいうやつか。

だからここの神官たちも容易く全員やられたってわけだ)


アラタ「ど、どうすんだ…こんなやつら」

剣を構えてはみるが小刻みに震え、

不安げにこっちに近寄って背をくっつけてくる。


ちらりと一瞬目線をアラタに移してから、

黒いローブの男を見やって小首を傾げる。

ひなた(う~ん…なんで神聖魔法を使える人しかいないと

決めつけてるんだかね…この人たちは。)


黒ローブの男「なんだぁ~?

なんでそこのお嬢ちゃんは一度も俺に怯えないんだぁ~?

これが見えないのか?ん?」

血の滴る短剣をわざとこっちに突き出して軽く振って強調する。


ひなた「見えるけど?で、その短剣がどうか?」

顔色一つ変えずに、ただ小首を傾げて返答する。


黒ローブの男「あ?…なんなんだ…このお嬢ちゃんは。

今から俺らがお嬢ちゃんたちを切り刻んで、

邪神様に捧げようって言ってるんだぞ?

怯えろって言ってんだよ、このクソガキがぁっ!!!」

叫んで鬼の形相で武器を振りかざしてこっちへ突進してきた。


ひなた「そう。怯えるのはそっちだと思うけどね?」

双剣の柄に手を置き、黒ローブの男が間合いに入り、

目の前に来た瞬間…


スパンッ…!!


ほんの一瞬…

すれ違いざまに居合斬りで黒ローブの男の首を刎ねる。


黒ローブの男の体が床に倒れ込み、

あっという間に血だまりができあがる。


ひなた「あ…怯える暇もなかったかぁ…」

双剣を下ろし、ちらっとその血だまりを見やる。


黒ローブの男02「ひゃぁああああ!!!!」

黒ローブの男03「ば、バケモノがぁ…!!!」


仲間の悲惨な姿を目の当たりにし、

黒ローブの男たちが次々に混乱して叫び、

狂ったようにコントロールの効かない魔力で

闇魔法を詠唱し始める。


ひなた「これでもくるんだ?…そっか。なら、受けてもらうよ。

…悔いるがいい。多くの罪なき者を手にかけた、自分たちの行いを。」

双剣を胸元でクロスさせて構える。


足元から強い魔力の波動が螺旋状に噴き出す。


アリシア「この強くて綺麗な魔力の波動は…?」

アラタ「ひなた…?」


ひなた

青き王の(ジャッジメント・)絶対なる(アブソリュート)裁き(・ゼロ)

クロスさせた双剣を左右に斬るように振ると、

そこから放たれた巨大な衝撃波が黒ローブの男たちを襲い、

それに触れた全員が冷気に氷漬けにされ、

その後すぐ、ガラスが砕けるような音とともに、

黒ローブの男たち全員の体が粉々に砕け散った。


そしてその場にはただ、

雪のように周囲にキラキラと氷の破片だけが静かに舞った

神秘的な光景が広がった。


アリシア&アラタ「…」

2人はその神秘的な光景に、ただ息を吞んで呆然と見つめた。


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