無謀ですか?
イベントがっ………
いや、もうちょっと情報出してからの開催となります、で、イベント自体けっこう長くなる気がするな、いやもう細かいルールとか考えるだけでも楽しいし。
place:ネスティア街道、旧道
現在判明している限りLVキャップは40、そして現在の潤のLVが…27、【アルラウネ】に挑んだ時に比べると随分と上がった状態だった、しかし次のイベントが近い、と言われている現状、武器を[初心者の短弓]から変更する気にはなれず、矢も[木の矢]以外入手困難な現状、あまり他の矢を使う気分にはなれなかった、つまるところ、彼は今、通常攻撃が頭打ちになっており、LVキャップまで幾分か空けてのイベントが不安だったのだ。
そうこう無駄な事を考えている間にも潤は[索敵]を続けており、モンスターを見付け次第急所へ打ち込んでいたのだった。
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place:ネスティア街道、旧道:エリアボスルーム
「お、もうエリアボスか、確かここのボスも火が弱点らしいし、少し休憩したらちゃちゃっと行っちゃおうかな」
そのまま暫く探索を続けた潤は、現在エリアボスルームの前に居た、前回のエリアボス戦では開始速攻時点でスキルを使うことが出来なかった為、時間がかかってしまったが、今回は大丈夫だろう、唯一の心配は非常に体力が多く、どうしても長期戦になる、という事だろうか、現在の最短記録を調べて見たところ、盾戦士1人に対して、火魔法を主に強化した魔術師5人の超火力パーティーによる30分強、と言ったところか、いかに体力が多いのかよく分かる話だった。
「まぁいいや、1回落ちよう」
なんとなくbossモンスターの体力に対して思いを馳せて居た潤だったが、現状ソロである以上考えても仕方ないと、テントを出して休むことにした。
◆◇◆◇◆◇
place:如月家:潤自室
「んっ、ふぅ」
小さく息をついてベッドから起き上がる、昔は家庭用ゲーム機と言えば大画面のモニターに出力するのが一般的だったらしいが、いつの頃からか、ベッドで横になってするのが一般的になったそうだ。
部屋から出て台所へ向かう、日頃の姉の趣味により、冷蔵庫には、何らかのおやつが常備されているのが如月家での日常だった。
「今日は…お、チーズケーキか」
潤の姉、睦曰く、「潤の好物な上に見た目よりはずっと簡単に出来るのよ?」との事であったが、いつも潤はなぜこれが作れて食事が作れないのか不思議で仕方が無かった。
「そろそろ、行くか」
おやつを食べ少し休憩し、時間を見ると30分が経過していた、そろそろエリアボスの攻略に向かおうと使った食器を洗い、片付けてから自室に戻る、きちんと済ませることを済ました後、水分補給をして、潤はNLOの世界に舞い戻った。
◆◇◆◇◆◇
place:ネスティア街道、旧道:エリアボスルーム
「うぉっと、びっくりした」
目を覚まし、テントから出てくると、そこには巨漢の男が居た。
「例え男でも覗きは許さないっ」
何の躊躇いも無く弓を構え、矢を番える、実際に他人が使っている宿泊アイテムを覗こうとするのはPKされても文句が言えないほどの重大なマナー違反とされているので、この場合は男が悪かったと言えるだろう。
「ああっ待て待て、悪かった、単に1人サイズの大きさに見えたからソロなのかと思って、女のテントだとは思わなかったんだ!」
「…『麻痺矢』」
最早語るべき事は何も無いと言わんばかりに男に向かって麻痺を付与する矢を打ち込むと潤は次の矢を抜き取りながら他のプレイヤー-恐らくは巨漢の男のパーティーメンバー- に目を向けた。
「ああいや、敵対する意思はないんだ、止めてくれ、どうもその矢、当たるみたいだし」
こちらの様子を伺っていた4人のプレイヤーのうち、痩矩で、どこかひょろりとした印象のプレイヤーが慌てた様子で両手を挙げ告げた。
「それで、何の用?」
「ああ、話を聞いてくれるのか、」
「聞かなくて良いなら僕はもう行くけど?」
「いや、聞いてくれ、多分君は1人、だよな?」
「そうだったら何か問題でも?」
「いや、そんな事は無いんだ、無いんだけども、僕達と臨時パーティーを組まないか?ここのボスは1人では無謀だ」
こちらの様子を伺っていた彼らの魂胆とは、どうも野良パーティーの誘いのようだった。
凄いんです、pvが1日で5桁に届き始めました、35pvとか言ってたのに…最近は毎日更新していってもう紅葉は恐れ戦いております




