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一日目 月曜日の放課後、君は今日も眠そうだ

普通の学生は大嫌いな日。楽しかった休みに終わりを告げるそんな日。でも僕は、、、、

「ふぁぁ、、、」

月曜の朝。僕は重たい瞼をあげてベッドの上で大きく伸びをする。

「んー、、、、今日からまた一週間かぁ、、、」

座ったままぼーっとしていると、音楽が聞こえてくる。妹がいつも通り曲でも聞いてるんだろう。アーティストは……誰だっただろうか。思い出せないけれど…とりあえずいい曲であることだけはわかる。

「歯磨くかぁ、、、」

重い足をベッドから下ろし、立ち上がってゆっくりと歩き出す。洗面所の前に立つと見慣れた顔が鏡に映る。

「うわぁ、、今日寝癖やっばいなぁ、、、まぁいっか、、、」

歯ブラシを取り、水をつける。歯磨きは嫌いじゃない。口の中がさっぱりとして気分が良くなる。

ガラガラガラと口を濯ぐ。髪をとりあえず整えて、制服に着替える。

「行ってきまーす。」

妹の送り出す声を聞く前に家を出る。月曜の僕は、少し浮き足立ってる。

「今日も眠そうにしてるのかなぁ、、雨宮さん。」

僕の隣にはある女の子がいる。すごく可愛いけれど、あまり男子から人気はない。なぜか。

彼女、雨宮さんは通称眠り姫と呼ばれていて、学校ではほとんど突っ伏している。可愛い顔もほぼ見えることはなく、愛想はお世辞にもいいとは言えないので、男子からは少し避けられているんだろう。

ただ、僕は雨宮さんと仲良くお話ししたい。なぜか、、、という話はここでは割愛するけど。

少しだけ早足で学校に向かう。いつも通りの学校、靴を脱ぎ教室に入る。

自分の席の隣を見る。いた。

雨宮さんは今日も突っ伏して寝ている。ただ、彼女は登校だけはとてつもなく早いのだ。

以前、たまたま早く来れた日も雨宮さんはすでに爆睡していた。

いつも通り隣に座って声をかけてみる。

「おはよう。雨宮さん」

返事がない。ただの屍のようだ。

という冗談はさておき、爆睡しているかただ無視されているかどちらかである。まぁ、いつも前者である。

「今日も眠そうだね。雨宮さん」

やはり返事はない。すぅすぅと寝息が聞こえる。可愛いなぁ、、、、

僕はこの子とちゃんと話したい。話してみたい。ただ、まともな会話は今までほとんどない。唯一一度だけあったのは、入学式だ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

隣の子が消しゴムを落とす。あれ、、、すでに寝ている、、、、?

ぽんぽんと肩を叩く

「ねぇ、君。これ落としたよ。」

消しゴムを渡すと、その子は

「あ、、私の、、ありがと、、、」

それだけ言って突っ伏す。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

回想シーンを頭で巡らせるのは初めてだな。それはさておき、雨宮さんとはそれ以来ごく稀にしか会話をしたことはない。それでも僕は毎日この子に話しかけている。なぜか。友達がいない僕にとって隣の席の子というのは友達になる可能性の高い子だからだ。

と言っても道のりは長そうだ。

時間は進んでいく。授業はつまらないけど、隣で寝ているのを見ると微笑みが溢れてしまう。

放課後になる。まだ眠っている。可愛いなぁ、、、、、

席から立ち上がって荷物をまとめる。

「また明日ね。雨宮さん」

、、、、返事はない。はず、、、だ。教室から出る直前小さく聞こえた「またね」はきっと空耳だ。

月曜日の放課後、君は今日も眠そうだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「はぁ、、、、、、」

君が帰ったのを確認して真っ赤な顔をあげる。

「今日も話しかけられちゃったぁ、、、、、!!いっつも恥ずかしくて顔が直視できなくてお返事できないんだよなぁ、、、、」

私には好きな男の子がいる。朝倉くん。いっつも私に話しかけてくれて優しく微笑んでくれる。なんで彼を好きになったのか、多分朝倉くんは忘れちゃってるんだろうな、、、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その日、私は友達と待ち合わせをしていた。うとうととしながら座って待っていると、男の人2人が話しかけてくる。

「ねえねえ君。今1人?」

「一緒遊びいこーよー?」

「あ、、、ぇと、、、、」

口下手な私じゃきっと連れ去られる。怖い、、怖い、、、、

「あのー。今新作のパフェ出てて、食べきませんか?」

優しい声が聞こえる。お日様みたいな、包み込むような。そんな声。

バイト先(?)のチラシをその男の人2人に渡して続ける

「今キャンペーン中なんで、お兄さん2人には特別に半額にしちゃいますよー?」

男の人2人は嬉しそうに言う。

「ガチ!?行くわ!」

男の人2人がルンルンと店があるであろう方向に歩いていく。

「あ、、、あの、、、!」

声をかけようとした時にはもう、お日様みたいな彼はいなくなってしまっていた。

名前くらい聞きたかったな、、と思っていだある日。

高校の入学式のことだ。憂鬱な月曜だし眠っていようと、眠っていると誰かに肩を叩かれる。

あの声が聞こえる。間違えるはずもないあの声。

「ねぇ、君。これ落としたよ。」

上手く返事ができない、、、、ずっと会いたかったあの人が同じ高校でしかも隣の席であることに今気づいた。

「あ、、私の、、ありがと、、、」

上手く喋れなかった、、、恥ずかしい、、、そう思って耳を真っ赤にしながら突っ伏す。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まさか高校で朝倉くんと再会できるなんて、、、

でも、今のままじゃ嫌だ。私はなんとか、朝倉くんと、、お友達になりたい…

私には好きな日がある。普通の学生は大嫌いな日。楽しかった休みに終わりを告げるそんな日。でも私はその日が特別で、大好きだ。

絶妙にすれ違って少し歯痒い感じの2人を書きたい!と思って書きました。

みんなで一緒に可愛い2人をニヤニヤ見守りましょう

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