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第6話 井の中を変える災害を知る

 源城(げんじょう)がダンジョンを進んでいくと、中心から逃げていく群れが見えた。

 同種への警鐘だろうか、耳に刺さるような鳴き声をかけながらダンジョンの端へ逃げようとしている。


「だが……人が全然いないな」


 ダンジョンの外側へ奔走する生き物たちに人間がいない。セイレーンはこのダンジョンに15人ぐらいいると言っていたが、もしかして誰も引き返していないのだろうか。

 と思っていると、前方から地面を()る音がして、人影が見える。


「大丈夫でっ!?……すか?」


 源城は声をかけ、彼女の人相を見て声掛けを一瞬後悔し、慌てて思い直す。


(いやいやいや、ここは助けないと。それに、別人だって。見間違いかもしれないじゃんか。距離遠かったし、他人の空似だって)


 人影は源城の数メートル前でくたびれたように速度を落とし、膝を落として座り込む。源城は早歩きでそちらに近づく。

 彼女は、源城の少し年下ぐらいの若い女性だ。疲労で少しうなだれ頭を前に傾けている。

 源城は、「ある予想」で二の足を踏みそうなのを振り払い、彼女に近づく。


「大丈夫ですか?」

「……大丈夫、です。ありがとうございます」


 女性はゆっくりと顔を上げる。眼鏡の奥では、不安そうな瞳が揺れている。


(奇跡、起こらず)


 源城はその顔を見て現実を認める。彼女は、源城の同僚の、玲紀麻衣(れいきまい)だ。

 別の部署だが、採用年度的には後輩にあたる。


(ヤバいヤバいヤバい、職場の人間に冒険者やってるのバレた)


 源城は内心で焦る。まるで、廊下でアニソンを歌いながら歩いていたら、廊下の角にほかの人がいた時のような気まずさを感じる。


(いやでもまさか俺が源城だって気づかないって、俺結構影薄い方だしさ、玲紀麻衣さんとは仕事以外の話もたまーにしないし、覚えてるわけが)


「…………もしかして、源城主任、ですか?」


 終わった。


「ひぃっ、人違いじゃないですかにぇ!?」


 しかも噛んだ。


「ととっ、というか、襲われてますか?走れそうですか?」


 源城は無理やり話を変える。


「え、ええと、クマ?に襲われて、一緒にいたみんなは逃げられたんですけど、私は途中で転んだから狙われて……」


 玲紀麻衣は崩した正座のような姿勢でへたりと座り込み、はぁはぁと浅く息をしながら、少し涙が溜まった目で源城を見上げる。


「そうでしたか、大変でしたね。逃げ切れたんですか?」

「なんとか、逃げました。無我夢中で。でも、ずっと狙われてて、もしここにいるって気づかれたら……」


 玲紀麻衣は震えながらぎゅっと目をつむる。


「baaaaaaauuuaaaaa!!」

「きゃあああああ!」


 玲紀麻衣は遠方から接近する咆哮を聞き、立ち上がろうとして、前によろける。


「っ!」


 突然のことで対応が遅れた源城だが、玲紀麻衣が自分の腰辺りへ突っ込んでくるのを予測し、受け止めないと頭から転ぶかもしれないと判断。足を少し下げ腰を少し前に突き出し衝撃を殺そうと構える。

 よろけた玲紀麻衣は、顔を源城のへそ辺りにぶつけてしまう。


 つまり、場所が良くなかった。


 玲紀麻衣の胸の豊かなふくらみは源城の股間にむにょんと押し付けられる。更に言うと、彼女の魅惑の左乳が、源城のソレをむぎゅっと圧迫する。


「ぎにゃぇっ!?」

「ひゃあぁっ!すみまっ、ひぅっ、」


 玲紀麻衣はもたれこんだ場所が良くないことに気づいたようだ。慌てて体を少し起こすが、ふらついた足では体を支えられず体勢を崩してしまう。

 という一連の上下運動を、柔らかな胸を源城のソレに押し付けたまましてしまう。


「ちょちょぉっっ、すみません一旦離れます、離れますねっ」

「すっすみませんっっ!」


 源城は距離を取り、玲紀麻衣は手も使って何とか立ち上がる。


(おいおいおいおい。あ、あんなことがあった人と月曜から仕事すんの?書類にサインしてもらって雑貨引き渡すの?気まずすぎないか!?)


「beaaaaaaaaaaaaaa!!」


 そんなことを思っていると、こちらへ走ってくる生き物が5体。


「ひゃああああっっ!」

(ストレスクマか……!)


 玲紀麻衣の悲鳴の中、源城は気持ちを強引に切り替え、群れの方へ向き直る。

 ストレスクマは繊細かつ攻撃的で、強い音や激しい動きを見ると不安になりそれを止めようとする生態がある。


(ストレスクマにとって玲紀麻衣さんは、弱そうだが悲鳴を上げ自分達を不安にさせる生き物に見えたのだろう、力づくで静めるために狙っているんだな)


「あ、わわっ……」

「あなたは逃げてください。奴らは大丈夫です」


 源城は、背後の玲紀麻衣を見ずに、ゆっくり話す。


「あいつらよりは、強いですから、俺は……。永久蝦蟇(トワトード)


 源城は右腕の魔道具を起動する。

 すると、茶色くイボイボのガマガエルが腕に生成され、ピョンと左肩に飛び乗る。

 ガマガエルは源城の意思を読み取り、大きく口を開けると、その口から日本刀を思わせる刀の柄がにゅるりと出てくる。


(クマには悪いが……慣らしに使わせてもらう)


 源城はその柄を握る。ガマガエルの口の中にあったものだが、まるで無菌室にあったかのように綺麗に乾いている。

 柄を握った状態で、ガマガエルの口から刀を引き抜く。

 それは、ぬらりと光る日本刀型の魔道具だった。何層もの鋼の重なりが、ダンジョンの光を緩く乱反射させ濡れたように光る。


獄上五剣(ごくじょうごけん) 小異細暗己(しょういさいあんこ)


 その名を呼ぶと、銀色の暗己が黒いオーラをまとう。

 そのまま魔法で強化された脚力で駆けると、ストレスクマの位置が暗己の刃の範囲に入る。

 ストレスクマが源城に気づいた時には既に数手遅かった。


雁金(かりがね)()ち!」


 源城は暗己を斜めに振り下ろし、ストレスクマの1頭を袈裟斬りに斬り裂く。


「beaaaaaaaa!!」


 ストレスクマは脇から骨をバッサリと断ち切られて崩れ落ち、背骨と背の皮膚でかろうじて形を保っている。


「……鈍ったな。真っ二つはできないか」


「baubaaaau!baaaaa!」


 ストレスクマの2頭目が源城を敵とみなし襲いかかる。


「次はもう少し力を入れて……雁金断ち!」


 源城は魔力を暗己に注ぎ、同じように脇から切り裂く。

 脇から骨をバッサリと切られたストレスクマは体を真っ二つにされ、背中から闇の瘴気が粉を撒くように吹き上がり、消える。


(少し強すぎたか……)


 2頭目のストレスクマも、体を両断され、膝から崩れ落ちると同時に斜めに斬られた上半身がずるりと落ちる。


「ふぅ」


 源城は軽く息を吐く。

 残り3頭のストレスクマは、警戒の姿勢を見せその場で源城をにらみつけて止まっている。 

 源城は背後をちらりと見ると、玲紀麻衣は、へたりと座り込んでいる。


(よほど今までに恐怖と疲労が蓄積してたんだな。無理に走ろうとしたら転んでしまいそうだ。)


 源城はそれを見て永久蝦蟇の口から名刺大でやや厚みのある、カードリッジ型の魔道具を取り出す。

 取り出したカードリッジは、腕に巻いた魔道具起動装置の、すぐに使わなさそうなカードリッジと差し替えて挿入し、抜いたカードリッジは一旦永久蝦蟇の口に入れる。


(正直、禍災龍(かさいりゅう)がいるかもしれないなら魔力は温存したいが……玲紀麻衣さんをこのままにしたら、ほかの生き物に襲われかねない。)


服飾蛇児ファッションスネイキッド


 先ほど差し込んだ魔道具を起動し、緑のボディに黒の斑点の、リボンとワンピースでおしゃれした、雌の蛇の子供を出す。


 源城が蛇に魔力を注ぐと、蛇は脱皮し、ワンピースの下からずるりと皮が落ちる。


 源城が皮を手に持つと、それはエメラルドのような緑色をしたアンクレットとなる。源城は振り返り、それを玲紀麻衣に見せる。


「これを足に巻いてください。足の負担が軽くなって早く走れるようになります。これで、逃げてください」

「あ、ありがとうございます……!」


 源城は彼女にアンクレットを渡すと、ストレスクマの方に向き直る。


 駆け出す玲紀麻衣を背後で感じながらも、前のストレスクマ達は動かない。

 残り3頭のストレスクマ達も、源城とやりあえば命の危機があることが分かっているのだろう。

 源城と争う気も薄そうで、このまま静かに通り過ぎることも可能だろう。


「……お前らは俺を襲わないだろうな。でも、それだけじゃあ駄目なんだ」


 しかし、このパニックの最中、脅威度25とこのダンジョンの中では高めのストレスクマ達を、初心者が逃げ惑う渦中に接触させたくない。

 だから、ここで仕留めるしかない。


「獄上五剣 小異細暗己」


 暗己の銀の刀身に紫のもやがかかる。

 源城の、暗己のただならぬ雰囲気を感じ取ったストレスクマはこちらをにらんでくる。

 しかし、それは数手遅かった。


 源城は1頭のストレスクマに急接近すると、腹を横に両断する。

 先ほど使った雁金断ちは、試し斬りのためにあえて斬りにくい脇から斬る方法。それより骨が少ない腹に暗己を斬りこむと、豆腐を斬るようにぬるりと斬れる。


「beaaaaaaaa!!」


 斬られたストレスクマを見てほかのストレスクマが絶叫するが、それを気にせず、暗己を振り軽く脂を落としながら走り出し、次のストレスクマに刃を振り上げる。


「beeeeeeeeeebeaaaaaaa!!」

「悪いが先を急いでいる、すぐ終わらすぞ」


 勝負は30秒と経たずについた。

 源城の背後には、体を両断された、このダンジョンの要警戒生物の死体5体。

 闘いが落ち着き、軽く周囲を見渡しても、人が出口へ駆けていく様子はない。

 突然の騒動が起きた時に、冷静な対処ができなくなってしまうのは、ダンジョンとてよくある話だ。


「誰かダンジョンに慣れた人がいて、初心者に引き返すよう言っていればいいんだが…」


 源城はそう呟くが、すぐに思い直す。


「いや、人任せじゃいけない。俺が戻るように仕向けるんだ。一応夕焼けサマなんだぞ、俺は。随分シケた色だが」


 源城は、ダンジョンの中心に向かう。騒動の渦中へ。

 禍災龍の可能性に震える体を抑えつけながら。



 楽奈美(らなみ)波夢子(はむこ)は、同行者のヨシミンの案内で、ダンジョンプレデターのいる場所までぐんぐん進んでいる。

 いつもならダンジョンプレデターの近くで自らの住処を守る生き物たちも、ダンジョンプレデターのいる場所から逃げ去るように駆け抜け、飛び抜けている。

 逃げ惑う生き物たちの悲鳴のような鳴き声を聞きながら、恐怖の根源へ向かっていると、


「liooooooooooo!!」


 1つ、咆哮が聞こえた。

 それは、雄たけびではなく、


「なんだか、悲しくて泣いているみたいな声ですね」


 楽奈美がそう呟くと、ヨシミンは険しい表情をする。


「おかしい……まるで……ほかに……ボマー……」


「どうしました?」


 波夢子が声をかける。


「…………いや、何でもないボマー」


 ヨシミンは振り切るように目をぎゅっとつむる。


「とにかく、異常事態が起きていることはほぼ確実ボマー。ここは界圧(かいあつ)が7しかないけど、決して油断しないボマーで」

「はい!」


「…………ヨシミンさん、いきなりですみませんが、引き返す選択肢はありますか?」


 波夢子はゆっくりと口を開く。


「ハムちゃん!?」


「不測の事態が起こっているとおっしゃるのならば、全員か、せめて足手まといの私達だけでも引き返すっていうのがベターの場合もありますよね」

「そっか、それもそうかも」


「……いいえ、撤退はまだ早いボマー」


 ヨシミンははっきりと言う。


「なぜですか?」


「理由は3つボマー。まず1つ目は、挑むリスクが低いこと。ダンジョンの生物の攻撃や防御を解析し、それの特攻となるものとして魔法が作られたのは知っているボマーね?」


 ヨシミンが2人を見ると、2人は頷く。


「ゆえに、魔法による防御や治癒はダンジョンの中では非常に効果的ボマー。たとえ強敵が相手で倒されても、適切な防御や治癒をすれば、致命傷になるリスクは非常に低いボマー」

「ダンジョンでできた傷は魔法で簡単に治せるから、押せ押せで行った方がいいんですね」


「そうボマー。そして2つ目。異常事態の調査も、貢献の1つの形ボマー。このダンジョンに何故、何が起きているのか、それを知ることで、このダンジョンや似たようなダンジョンを自分たちや誰かが攻略する時の助けになるボマーのよ」

「確かに、特殊な状況に対する調査は、私や楽奈美にとってもいい勉強になりますね」


「そして3つ目……」


 ヨシミンはそこでニッと笑う。


「2人は絶対大丈夫ボマー。このヨシミンがいるんだからボマーね」


「……ありがとうございます。気を削ぐようなことを言ってしまい申し訳ありませんでした」

「いいってことボマーよ。その慎重さも、きっとあなた達を守ってくれるボマーわ」

「そうそう」


 楽奈美は頷き同意する。


「私がやらかしそうになっても、ハムちゃんが止めてくれていつも感謝だよ」

「あんたはもっと慎重さを身に着けろ」

「わかりました、牛乳飲みます」

「身長差をつけるな」


 ダンジョンの中央、ダンジョンプレデターのいる場所まで楽奈美達はたどり着く。


「liooooooooooo!!」


 そこで、もう1つ咆哮が聞こえる。

 咆哮……いや、これはまるで、


「悲鳴……」


 中央では、このダンジョンの生態系の頂点、ススタートクスが、首根っこをつかまれ持ち上げられていた。


「!?」


 楽奈美達は戦慄した。

 ススタートクスは、体長が25メートルほどある巨大な体躯を持ち、獅子の顔にサルの体を思わせる姿の生物だ。身軽さと凶暴な牙を併せ持ち、ダンジョン初心者はダンジョンプレデターたるヤツを倒すために戦略を十分に練る必要がある。

 しかし、その頂点捕食者が、全身にひどい火傷と裂傷を負い赤子同然に首をつままれて足はだらりと地面に落ち、首がガクリと前に傾いている。


「そんな……ダンジョンプレデターを容易に倒せる生き物なんてこのダンジョンにボマー……」


 ヨシミンが戦慄していると、ススタートクスの首の付け根に、もう片方の手の爪が食い込む

 その爪の根元に、黒くごつごつしたうろこのようなものが見える。


「お前、もう飽きた」


 人間の声帯から発せられたとは思えないくぐもるような声と、流暢な日本語。

 そして、ススタートクスは、首から上下に引きちぎられる。


「きゃあああああああああああ!」


 波夢子の絶叫が空に響く。楽奈美も、叫びだしたい気持ちでいっぱいだった。


「二人とも早く逃げなさい!」


 ヨシミンの叫びに反応し、楽奈美は波夢子の腕をつかむ。


「ハムちゃん、行くよ!」


 波夢子は頷く。

 楽奈美は一瞬、周囲を見渡し、その敵の姿を見る。

 それは、大きな龍だった。

 家1つほどの大きさで、全身は黒雲のようにごつごつしてふくらんでいる。


「逃げんじゃねーよ、ザァコ!」


 龍は口に蒼い炎を蓄える。黒ずんだ顔に反し透き通るように綺麗な蒼炎は、それの温度が非常に高いことを容易に予測させた。


「振り向かず走って逃げろ!こいつは私が止めるボマー!」


「俺から逃げるぅ?俺を止めるぅぅぅ??チョーシこいてんじゃねぇぞ!」


 必死に後ろを向かず、楽奈美と波夢子は走る。

 その後方から、空気が爆ぜる音がした。



 ヨシミンは、龍の口から蒼炎が放たれるのを見た。そしてそれは、楽奈美たちを襲うのが容易に想像できた。


(未来の希望となる2人を守る!それが、ダンジョンで戦うものの責務!)


 ヨシミンは、狙いをつけるため楽奈美達と龍の間に立ち、先ほどオニヤンやオニマーの群れを撃退した人形を、10個程出現させる。


多元素敵爆弾人形ノー・ウェイ・ダ・ボーム


 それらを、蒼炎の前に飛ばして、盾として使用する。

 魔法で爆発の勢いが強化されたガスを充満させた人形を盾にすることで、爆発の勢いで相手の攻撃を防御する、ヨシミンのとっておきだ。


 人形達が、蒼炎を浴び一斉に爆破する。

 ヨシミンは、爆風の中、「次の」攻撃に備え龍を見るが、


「ふざけんなボマー…」


 蒼炎はほぼ全く勢いが衰えていなかった。人形達を突き破り、その炎は楽奈美達の方へ突き進む。


「私の魔力を込めた渾身のガス人形の爆発を、まるで戦車がそよ風を無視するみたいに、こんなにあっさりと……!」


 ヨシミンは、1秒だって無駄にできない中必死に思考を巡らせ、ついに作戦を思いつく。

 思いつく限り楽奈美達が一番安全な策を。自分はどうなってもいいから。


「まずはあれで…いや、それだけじゃ不十分ボマー……だから」


 ヨシミンは、自分の前にガス人形を置き、


素敵爆弾人形(ダ・ボーム)

 ドッゴオオオオオン!


 それを爆破させて自分の体を後方へ吹き飛ばす。

 体の焼ける感覚。火傷と衝撃の激痛。

 その代償を払った甲斐があり、楽奈美達との距離を無理やり詰めることに成功、蒼炎の目の前に飛び出る。


「ヨシミンさん!?」


 異常事態を察した楽奈美が声を上げる。


(ずっと1人が怖かった)


 ヨシミンは、心のなかで呟く。


(だからこそ、私を信じてくれた楽奈美ちゃん達を、死なせるわけにはいかない……)


 ヨシミンは自らの身体に仕込んだガスを魔力で活性化させ、その影響で体が膨張する。


(楽奈美ちゃん、波夢子ちゃん、あなた達は、私を残してこの檻から飛び出して。そして、そして私は、)


「ヨシミンさぁぁぁぁん!!」


(私は1人で死の闇に還る)


孤独爆弾人間(ダ・ボーム・アローン)


 ヨシミンの体は蒼炎を浴び爆発し、彼女の体から暴風が吹き荒れた。

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