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動物園へきた。

平日の昼間の動物園は人が少なく、居心地のいい空間だった。


幼稚園児の遠足集団が列をなし帰宅のバスへと向かう姿を横目に、入口ゲートへと歩いて行く。

どの子も背が低すぎて、帽子のてっぺんしか見えない。オレンジ色の丸い集団。


恋人には子どもは好きだなと言いつつも、この子たちと一緒の時間でなくて良かったと安堵する。

せっかくの平日休みであるので、静かに過ごしたいからだ。まあ、土日だろうとも嫌ではあるが。


久方ぶりに訪れた動物園はやけに広く感じられた。

閉園時間までまだ二時間半ほどはあるが、園内を全て回りきれる自信は無かった。

敷地面積は東京ディズニーランドよりも広いそうだ。実際に動物たちが自然で暮らす環境を再現しようと、緑も多くそのような広さになったのだろう。

決して田舎でなく、都会であるこの地域で、これだけの敷地を確保していることに驚く。


入場料は800円ほどで、安いな―と思った。

水族館に比べれは破格の値段である。

水族館は維持費が膨大であるため仕方がない。まず電気代だけでも相当なものだろう。


チケット売り場のお姉さんに、なにか割引券はありますかと訊ねられ、家にそれに該当する部類のカードを保管していたことを思い出す。

ああ、損したなと、なりつつも、どうせわずか数百円であるので、よしとする。


入り口ゲートをくぐると、まずは園内マップを入手。

パンフレットが各種ささったラックより一枚、引き抜く。


一本道というわけでなく、道が二手に分かれているポイントが結構ある。


動物を1匹、1匹見ていくルートとショートカットルートという感じだ。

ショートカットルートには、そこまでメジャーじゃない動物とかが配置されている。

なので、近道をしようとも、主要な動物は全て観察可能だ。


時間的にも余裕があるし、恋人が全部見ていきたいと述べたため、通常のルートを選択した。


まだ、夏前でもあるにも関わらず、この日は暑かった。Tシャツ一枚姿で充分である。

腕は日光を浴びて、わずかにチリチリと痛みを伴った。この時期に日焼けをしてしまう恐れがあるとは、随分早いなあ。





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