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パーティーペア

前話のSランク冒険者の人数を変更しました。


1人→2人

「それにしても、なんでマリアがここにいるんだ?」


単純に気になったことを聞いてみる。ここにいるのは貴族や王族、あと諸々の隊長だ。それに対してマリアは冒険者。


やはりSランクだからということかと思ったのだが、それだともう一人いるはずなのだが・・・。


「あら、私が普通の冒険者ではないことぐらい知っているでしょう?Sランク冒険者は国との関係も強くて、こういったパーティーにも参加するの。・・・それとも、私と会いたくなくて嫌味でそう言ったのかしら?」

「いや、単純に気になっただけだ。それに貴族とかと話さなくて済んだから、都合がよかったしな。」


言葉だけを聞けば怒っているようにも聞こえるが、マリアのいたずらっぽい目が怒ってはないことを表している。


あの空気が凍る、みたいなやつも無かったしな。


個人的には真面目な印象だったのだが、冗談ぐらいは言えるようだ。


「そういや、Sランク冒険者は2人いるのにここにはマリア一人しかいないみたいだが。」

「そうゆうことね。彼、えーっと「業火の剣神」だったかしら、マッドくんは今遠征中よ。なんかドラゴンがどうこうってゆってたけど、私的には居なくて良かったわ。私、あの人苦手なの。」


心底嫌そうな顔をしながらそう言う。


後で聞いたところ、マッドというSランク冒険者が会うたびに「一緒にパーティーを組もう!」としつこく誘ってくるとのことだ。


パーティーか。氷と火って属性的に相性が悪そうなんだがな・・・。


「で、そろそろ本題に入っていいかしら?」

「わかった。」

「ナナさんと、あとブレーキさんも聞いておいてね。」

「は、はい!」

「わかったっす。」


ナナはまだSランク冒険者相手に緊張しているみたいだが、ブレーキさんは流石隊長と言うべきか、微動だにせず話を聞いていた。


「それで本題なんだけど、実は私からみなさんにお願いがあるの。」


お願い?Sランク冒険者になってまでも悩むようなことはあるのだな。


Sランク冒険者からのお願いなど、俺にどうこう出来るものなのか、と心配になりつつも、マリアの話を聞く。


「お願いってなんだ?俺のできる範囲でなら答えるが・・・。」

「えぇ、その・・・・・・シュウくんを私に貰えないかしら?」


その直後、ナナがフリーズする。


あれ?ナナ息してる?お、おい、大丈夫か!


少ししてフリーズが解除されたナナは、突然大声で叫んだ。


「シュ、シュウくんを貰う!?そ、それってつまり、マリアさんはシュウくんのことが・・・。」


え?なんでそんなにキョドってるわけ?話が全然掴めない・・・。


それはマリアも同じようで、「え?」という感じになっているところで、ブレーキさんがその続きを言ってくれた。


「つまり、マリアさんはシュウくんのことが好きってことっすね。これは一大事っすよ。」


その瞬間、なぜか一人楽しそうなブレーキさんに向かって氷塊が落ちてくる。それも物凄い速度で。


能力のまあまあ高い俺でも認識するのがギリギリな速度で落ちてくる氷塊を、ブレーキさんはボンッという爆発音とともに軽々と避ける。


「ちょっと、危ないじゃないっすか!」


スキル「爆破」を応用した高速移動を使ったことによる焦げたような臭いを纏いつつ、ブレーキさんが少し大きめの声を出す、がマリアは反応せず、俯いたままプルプルと震えている。


少ししてマリアが急に顔を上げると、その顔は真っ赤に染まっていた。


「な、なな、なんで私がシュウくんを、すす、好きってことになるのよ!」

「いや、貰いたいなんて言ったらそうゆうこと以外ないと思うんっすけど?」


そ、そうなのか?


隣を見ると、ナナがコクコクと顔を何度も縦に振っていたので、たぶんそうなのだろう。


ブレーキさんの言葉を聞いたマリアは、ますます顔を真っ赤にしてしまった。


「ち、違うわよ!その、私は、シュウくんとパーティーを組みたいと思ったの!で、シュウくん、どうなの!」

「「「パ、パーティー?」」」


俺たちが呆けているうちに、深呼吸してやっと顔の色が元に戻ったマリアが詳しく説明する。


「えぇ、理由はいくつかあってね。・・・さっきの話とも関係あるんだけど。私はシュウくんの力はAランクどころじゃないと思っているわ。私と同じ、いやそれ以上の力がある。」

「そ、そうか?」

「私の目が節穴だとでも?」


またマリアがいたずらっぽい目をしている。なんか楽しそうだな。


「あなたは本当に強くなるわ。それを見越した上で、私とパーティーを組んで欲しいと思ったのよ。・・・まぁマッドくんに誘われるのがめんどくさいってのもあるんだけど。」


さっきの話と関係あるってゆうのはそうゆうことか。


「ナナさんにも考えてもらいし、もしパーティーを組んでくれるのならブレーキさんに伝えたいからみんなにも聞いてもらったの。Aランク以上の冒険者はパーティーを組むときには王への申請が必要になるもの。」


え?知らなかったんだが?そうゆうところちゃんと教えといて欲しいな。


「それで、答えを聞きたいのだけど・・・どうかしら?」


パーティーか。俺にできるのかは分からないが、やらしてもらえるのなら嬉しい話ではあるのかもな。ただ・・・。


「ナナはどう思う?」

「もしパーティーを組んだら、一緒にいれなくなるの?」

「ん~・・・。そんなことはないと思うが、ときどき出かけないといけなくなるかもな。」

「そっか・・・。」


ナナの表情が曇る。それに合わせてマリアの表情も曇る。そして、ナナの返事は


「うん!いいよ!」

「「えっ?」」


さっきまでの表情が嘘のように明るい笑顔で答える。


「ふふっ、引っ掛かったぁ~。マリアさんも引っ掛かったねぇ。」

「なっ・・・!」

「嫌なわけないよ~。会えなくなるわけでも無いし、シュウが認められたのが嬉しいもん。」


さっきのはわざとだったのか・・・。ナナも完全に緊張がほどけたみたいだな。


「じゃ、じゃあ、シュウくんはいいかしら?」


ナナの意見も聞いたし、俺の答えはもう決まっている。


「あぁ、何をするのかは分からないが、よろしく頼む。」


俺がそう返事をすると、マリアは後ろを向いて小さくガッツポーズをしていた。案外そうゆうところもあるんだな。


すると、何かメモに書き込んでいたブレーキさんが顔をあげて話し始める。


「こ、これは一大事っすよ!誰ともパーティーを組んでこなかった「雪原の花」マリアがとうとうパーティーを組む!さっそく王のほうに伝えて来るっすね。」

「えぇ!お願いするわ。気が変わらないうちにね!」


いや、大丈夫だけれどな。まぁすっごく嬉しそうだし、いいか。


というわけで、今後はマリアとパーティーのペアとしてやっていくことにした。

そこから少しの間、俺のスキルについてや、俺が転移してきたことについても話しておいた。


因みに、スキルについての話のところでマリアにもパーティー勧誘を送っておいた。これで安全に戦えるな。

あと一話ぐらいでパーティーも終わりかと思います。


マリアさんをパーティーメンバーにしてメインメンバーの一人にしました。



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