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雷神ゼノス、追放される

第1話

神とは偉大な存在だ

どの種族よりも強靭な肉体と強力な魔法を使いこなす、まさに絶対無敵の存在だ

生まれ流れにしてチート

やべえ煌めく人生が確定しているのが、神なんだ

そう、俺は神だ…神のはずなんだ…

なのに、なのに…どうして…こんな…

「雷神ゼラウノスの息子ゼノスよ!貴様を人間界に無期限追放とする!!」

「……マジかよ?」

俺の煌めく人生…消えかかってます(泣)

天界、神々の審判所より

「あのう~すいません…とりま異議っちゃっていいっすか?」

そう言った瞬間審判席にいる神たちが一斉に俺を睨み付けた

効果音「キッ!!」ってなるくらいの鬼の形相でこちらを見ている

怖すぎんだろ

俺まだ16歳のガキんちょなんだぜ

「異議など認めるかこのバカもん!」

「アホもん!」

「ドジもん」

「○ケモン!」

「○ラえもん!」

神達の怒号(罵声)が審判所中に響き渡る

誰か二人くらいまったく関係ないことを言っていたような気がするが今はそんなことを気にしている場合じゃない

「とりあえず落ち着きませんかみなさん?大の大人が子供相手に怒鳴り散らすなんて今の時代に似あいませんよ?我々ゆとり教育世代の神なんで、そんな頭で茶を沸かす勢いで怒らなくたって…」

ビンッ

っとその瞬間白い光線が俺の顔の右側をかすめた

「…ええ…」

後ろを見ると光線が通過した部分だけ審判所の壁がきれいに消滅していた

「これは神の肉体をも瞬時に消滅させる破壊魔法の魔法式が組み込まれた魔道具の杖だ。どうだ罪人よ…落ち着いたか?我々は五大神聖神だぞ?ただの神の分際で我々に意見するとは相当気が触れておるようだなあ?」

「……は…ははははは…そんなことないっすよ…へへ…な…生意気言ってすんませんした(泣)」

どうやら…何を言っても誰も聞く耳を持つ気はないらしい…

なんこれ…めっさこわいんだけど

ライオンに囲まれた生まれたての子鹿の気分なんだけど(泣)

異議あり!とか、弁護士を呼んでくれ!っとか言ってふざける空気じゃねーじゃん!

ふざけんなよ~…帰りてえ…

今すぐ家に転移してごろごろしてえ~…

ポップコーン食いながらアメコミ映画見てえよう…(泣)

こんな惨めな姿が神なのか!?

家でごろごろしながら映画鑑賞するのは

神としてどうなのだろうか…というツッコミは

今はしなくていいだろう

「んじゃ、今からお前を人間界に落とすからいってらっしゃい。こっちが満足したら引き戻すからそれまでは自由に過ごすように。人間界の住民にはあまり干渉するなよ。いい感じのお土産よろしく。じゃーねー。」

「じゃーねー。じゃねーだろ!ちょっと待ってください!異議あります!聞いてくだっさい!」

「異議の内容は300文字以内だ。バナナはおやつに該当しないから持ってはいかせないぞ?」

「異議が遠足のおやつ感覚!?」

「え!?バナナっておやつじゃないの!?」

「あんなに芳醇で甘くて美味しいのに!!」

「そんなの絶対間違ってる!創造神様!これは慎重に議論すべきではないですか!!」

バナナの話題で傍聴席の神々が騒ぎ始めた

「創造神様、私もバナナはおやつかと、チョコバナナとかバナナクレープって、おやつですよね。」

「破壊神…お前…スイーツ好きだったのか…。」

「……(照)」

破壊神が頬を赤らめていた

年頃の女性ですもんね

「っておいコラ!なんの話してんだ!バナナで盛り上がってんじゃねーぞ!話題の中心は俺でしょーが!」

「黙っとれ若蔵が!自分を見てもらえないからって癇癪を起こすな!メンヘラが!バナナのほうが静かでお利口だぞ!」

「もっと俺だけを見てよう!!!(泣)」

「うわ何こいつダル!!泣き出しやがった!男のメンヘラとか一番需要ねえっつうの!草萎える!」

「あたしは結構好きですけどね。泣きながら懇願してくる声とかゾクゾクします。ASMRとかよく聞いてるし。」

「治癒神…お前…(困惑)…私はメスガキASMRが好きだ!」

「あ~普段煽られるなんてことないから新鮮っすよねw」

「ああああああ!(怒)もう何の話をしてるんだあんたら!だいたい俺はなんでこんなところで審判なんて受けてるんだ!俺なんもしてないのに!」

のに!のに!のに!っと審判所中に俺の声が響いた

そして5秒ほど静寂が訪れた

それはまるで嵐の前の静けさだった

「何も…していないだと?貴様あ…どうやら自分が何をしたのかすらわかっていないほどのバカだったようだなあ!!」

審判長である創造神が激昂した

「貴様は!私の愛しい孫娘フィーネを手にかけたのだ!あの日以来フィーネは心を失い!かわいい笑顔を見せなくなった!神の精神を穢すとはなんと罪深き神か!貴様のような者は神聖な天界にいてはいけない!だから人間界に追放するのだ!悪魔のいる魔界に追放したり殺したりしないだけありがたいと思え!!」

「…はあ?フィーネを手にかけた?何言ってんすか?暴力なんてふるってないですよ!あの日ってどの日ですか!?」

「貴様は3日前のことも覚えてないのか?そんなにもアホなのか!」

「3日前……あ…」

その時雷神に…電流走る

「どうやら思い出したようだなあ。自身の罪を悔い改め心の底からフィーネに謝罪しろ。フィーネの態度次第で審判の内容を軽くしてやっても…」

「キモい告白されたからフッただけですよう!!俺あいつキライだし!!!」

「GUILTYイイイイイイイイイイ!!!!!!!!」

「ああああああああああああああああ!!!!」

こうして雷神ゼノスは創造神アルカディウスの逆鱗にアッパーカットを食らわせて、人間界に追放されましたとさ

天界は、今日も平和です

第2話「勇者コトブキソーマ、異世界転生する」に続く

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