第六十四話 あのさあ ビジネスなめんなよ?(令和脳)
第一回 志明院再興計画会議 はじめますっ
参加者 オレ
筆ちゃん
蛇 じゃなくて龍神様
コヅツミ(もはや敬称すらない)
以上!
再興というからには あったものが なくなりかけてて でも もういっかいあのころの夢を ですね
理解しましたね?
じゃあ 問い①なんですたれたのか?
はい コヅツミ君
役小角「 信仰心が足らん 感謝も足らん これだから人は・・・」
はい ダメです アウトです 世が世なら煉獄送りデスネ
いいですか ここはいうなれば水神社です
つまり水ですね もっといえば鴨川
そして大衆は感謝しにくいものなのです
いえ感謝はしてますよ?
ただ それに対して具体的に何かを となると
なんで俺が なんで私が そゆのは偉い人がやるんじゃ?
と なるのです。これは信仰心がどうのこうのとは違うラインの話ですね
さらに言えば 近ければ その村とかでまとめて どうのこうの は ある話です
翻ってここはどうでしょう
遠い 不便 秘境 魔境
全部あってて 全部先の理由に合わせるとダメ案件ですね わかりますか?
もっと言うならば 大衆が 水の神様にお祈りをするのは
水 が 無 く な っ た 時 で す
わかりますか?本当に危機に直面しないと動かないのもまた人なんですよ
これを踏まえるとですね
何が悪かったかわかりますよね
ビジネス なめんな という事ですよ?コヅツミさん
わかりますか?わかりますよね?わかったといえ(脅迫
貴方がこれを理解したら次のステップにすすみますよ?
ここに宣る。
志明院再興の儀、これより始むべし。
役小角、龍神、筆子、
ならびに空海、座に列す。
空海曰く、
「再興とは、かつて在りしもの荒れ果てしを、
再び“あのころの願い”のままに立て直すことなり。
心得たか、コヅツミよ」
役小角、額を地にすりつけて曰く、
"「ははっ……信仰心の衰え、感謝の欠如、"
これこそ衰亡の因と存じ候……」
空海、扇を打ち鳴らして曰く、
「不合格である。
世が世なら煉獄送りぞ、コヅツミ」
役小角、蒼ざめて震え、
「な、なにゆえ……!?
拙僧、ただ正しき道理を述べしのみ……!」
空海、声を鋭くして曰く、
「ここは水神の社なり。
人の世とは、水あるうちは感謝せず、
水尽きてはじめて神に縋るもの。
遠し、不便なり、秘境なり。
これにて参詣絶えしは道理の道理。
――ビジネスを、なめるなよ?」
役小角、雷火に打たれしがごとく身を伏し、
「ひ、ひぃ……!
“びじねす”とはいかなる呪いにて候……!
空海殿の御眼光、まこと雷神のごとし……!」
龍神、尾をたたみて小声に曰く、
「(この寺、だいじょうぶか……)」
空海、静かに立ち上がりて曰く、
「よい。コヅツミ、心得たな。
ならば次の段へ進むぞ」
役小角、地に伏したまま震えつつ曰く、
「は、はいぃ……!
空海殿の御心のままに……!」
ここに第一回会議、ひとまず閉ず。
次なる議題は――
『秘境寺院を、いかにして人の来る場と成すか』
期待して待つべし。
第六十四話 あのさあ ビジネスなめんなよ?(令和脳) おわる
ビジネスとは 新たな呪殺の言霊かっ
次回 第六十五話 平成のコンサルティング空海 はじめます




