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AIオタクは恋をする  作者: 寺田ゆきひろ
最終章 次世代AIチップ
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第三十ニ話 マイクの帰国

 七草も終わり、今日から学校も新学期が始まった。愛斗と麗花は、家を出て学校に向かって歩いていた。

 麗花は、少し元気がなかった。それは、愛斗がアメリカに戻ってしまい、少しの間、会えないからだ。


「ねぇ、麗花ちゃん、元気がないけど大丈夫」

「うん、大丈夫よ」と麗花は答えたが、そのまま黙ってしまった。

 二人は、沈黙したまま歩いて登校したのだった。


 今日の学校では、始業式があるだけで学校は早く終わった。

 クラスの皆んなは、帰宅して麗花と美香だけが教室に残っていた。


「ねぇ、麗花、愛くんは、すぐ、教室から出て行ってしまったけど、どうして」と美香が聞いた。

「愛くん、校長先生と話しがあるって校長室に行っているの」

「なんで、校長室に」

「愛くんね、アメリカに一旦、戻るの。だから、学校を休学するから、その話に行ったの」

「えっ、そうなの、それで、なんで、アメリカに」

「次世代AIチップを開発するためみたい」

「そうなんだ。だから、麗花、今日一日、元気がなかったのね」

「まぁ」と麗花は返事した。


 その頃、愛斗は校長室で校長の五十嵐先生と休学について話していた。


「休学ねぇ、愛斗くん、アメリカでは、ハイスクールに通うのでしょう」

「はい、母の話では、手続きはやってくれるみたいです」

「そう、それでは、休学することはないわ」

「えっ、なんでですか」

「ハイスクールでの成績表を送ってちょうだい。留学扱いにして単位をあげるわ」

「えー、そんなことできるの」

「うちは、私立だから自由度が聞くのよ」

「本当に」

「えぇ、俊介のおかげで、あなたの会社から多額の寄付も頂いているしね。あっ、こんなこと言ったらまずいか、関係ない、関係ない」

「ははは」と愛斗は笑った。

「だから、戻ってきたら、あなたは三年生よ」と五十嵐先生は言った。

「先生、本当にありがとうございます。感謝します」と愛斗はお礼を言って校長室を出たのだった。


 愛斗が教室に戻ると麗花と美香が待っていた。

「麗花ちゃん、美香ちゃん、待っていてくれたの」

「うん、それで、愛くん、校長先生との話はどうだった」と麗花が早速、聞いた。

「休学しなくでいいって、留学扱いにして単位をくれるらしいから留年せずに三年生になれるよ」

「本当に、良かったぁ、一緒に三年生になれるね」と麗花は言って三人とも喜んだ。


「一緒に三年生になれるなら、三年生も一緒のクラスになれるといいね。五十嵐先生にお願いしたら良かったのに」と美香が言った。

「そこまでは、図々しくて、お願いできないよ」と愛斗が言うと三人は笑った。

「じゃ、帰ろうよ」と愛斗が言って、三人は教室を出た。


 三人が校門を出ると美香が話した。

「ねぇ、公園に行こうよ。クレープでも食べようよ」

「いいわね。行こう。愛くん」と麗花が答えると愛斗も、「了解」と返事をして三人は公園で営業しているワゴンで乗り入れているクレープ屋さんに行った。


 三人は、クレープを買って近くにあるベンチに座った。

 愛斗は、クレープを食べながら、この一年のことを思い出していた。


「愛くん、どうしたの」と麗花が聞いた。

「この一年、色々とあったなぁと思って」

「そうね。びっくりしたのは、愛くんとの再会したときよ」

「あー、麗花ちゃんに告白したときのこと」

「そうよ」

「あのとき、ショックだったんだよ。バカッと言われて、落ち込んだよ」と愛斗が言うと麗花と美香は大笑いした。

「もう、笑わないでよ。麗花ちゃんに振られたと思ったんだから」

「ふふふ、でも、今は、恋人同士だし、婚約もしたから、いいんじゃない」と麗花は言った。

「そうよ、こんな可愛いくて、胸も大きくて、スタイル抜群だし、それに料理上手で文句のないお嫁さんだよ」と美香が言うと麗花は、「もう、美香ったら」とつぶやいて、照れていた。

「皆んな羨ましいと思っているよ」と美香が言った。

「そうかな」と愛斗が言うと「そうよ」と美香も答えた。


 麗花は、愛斗が食べているクレープを見ながら

「ねぇ、愛くんのクレープ、美味しそうね」

「そう、はい、食べる」と愛斗は言ってクレープを麗花に差し出した。

 麗花は、愛斗のクレープを食べて「美味しい」と言った。

「じゃあ、愛くん、私のクレープも」と麗花が言うと美香が言った。

「もう、仲がいいのはわかったから、勝手にやってよ。私は帰るからね」と言って、手を振って駆け足で走って言った。


 二人は、「美香、またねー」と言って手を振ったのだった。

 愛斗は、麗花のクレープを食べてから「さぁ、帰ろうか」と話して、ベンチから立った。

 愛斗は、麗花に手を差し出した。麗花は、愛斗と手を繋いて、笑顔で家に向かったのだった。


 愛斗が家に帰ると荷物が届いていた。

 荷物の中を開けるとロボットを作るための部品が届いていた。

 愛斗は、可愛い犬型AIロボットを作ろうと思って発注していたのだった。

 この犬型AIロボットを麗花ちゃんにプレゼントしようと思って発注していた。自分がいない間、寂しがると思って麗花ちゃんにと思っていた。


「さて、作り始めるか。自分の代わりになってもらうから、自分に似せて作ろう」と思って取り掛かた。

 犬型AIロボットは、五十センチぐらいのサイズで、AIチップを屈指して作る予定だった。


 愛斗が作っているとアンナとマイクが帰ってきた。

「あれ、何処に行っていたの」と愛斗が聞いた。

「愛斗、僕、週末にアメリカへ戻ることにしたんだ」とマイクが答えた。

「えっ、一緒に帰るんじゃないの」

「次世代AIチップの開発準備のため、一足先に帰るよ」

「そうなんだ」

「だから、今、麗花ちゃんの家に行って挨拶してきたんだ」とマイクは言った。

「そうか」

「そうだよ。さて、片付けして帰国準備するか」とマイクは言って、自分の部屋に行った。


「それで、アンナはどうするの」

「私は、愛斗と一緒に帰るよ」とアンナが答えた。

「わかった」と愛斗が返事をした。

「それと、愛斗、マイクが帰る前日だけど、麗花ちゃん家でマイクのお別れ会するって」

「そつ、了解」と愛斗は返事をした。


 アンナは、リビングが散らかっているのを見て

「それで、愛斗は、何やっているの」とアンナが聞いた。

「犬型AIロボットを作っているんだ。自分の代わりに麗花ちゃんに渡すんだよ」

「そうなの。また、変なこと始めると思ったよ」

「そんなんじゃないですよ」と愛斗は言って「ガチャガチャ」と始めた。


 そして、マイクが帰国する前日になり、マイク、愛斗、アンナは麗花の家に訪れていた。

 麗花の家で、マイクのお別れ会をやるためだ。食事は、マイクの好きな、すき焼きパーティーだった。


「マイクさん、また、日本に来るのよね」と麗花の母梨沙が聞くとマイクは答えた。

「はい。日本は好きですし、皆さんにも会いたいので必ず来ます」

「良かった。また、来てよね」と愛夏も言った。

「はい、愛夏も元気で」


「マイクさん、元気でね。アメリカに行ったら、愛くんのことお願いします」と麗花も話した。

「はい、お任せください」

「マイク、一層、飛躍できることを祈っているよ」と麗花の父和人も言った。

「はい、和人さんも無理せず頑張ってください」とマイクは返事した。


「皆さん、本当にありがとうございます。皆さんは、心温まるファミリーです」とマイクは言った。

「ふふふ、マイクも、アンナも私達の家族ですよ」と梨沙が言うと

マイクは、感謝の気持ちで涙ぐんでいた。


 すき焼きがなくなっても、和人とマイクは意気投合して、一緒に飲んでいた。結局、夜を明かして飲んでしまった。

 次の日、マイクが帰国する日になったがマイクは二日酔いだった。


「ほら、マイク、早く起きてよ」とアンナが起こした。

「うー、頭が痛い」

「もう、帰国するんでしょ」とアンナが叫びマイクを叩き起こした。

 そして、マイクは準備をして、愛斗、麗花、アンナと一緒に空港まで行った。


「じゃあ、アメリカで」と愛斗が言った。

「あぁ、待っているよ、愛斗」とマイクは言って、愛斗と握手した。

「マイクさん、また、日本に来てね」と麗花が言った。

「来月は、愛斗と一緒に行くからね」とアンナが言った。

「あぁ、わかったよ」とマイクは手を振った。

 マイクが搭乗ゲートに行くと三人とも、手を振ったのだった。


「行ったね」と愛斗が言うとアンナが話した。

「そうね。じゃあ、私は先に帰るから、愛斗と麗花ちゃんは、デートでもしてきなよ」

「じゃあ、麗花ちゃん、デートしようか」

「いいわね、愛くん」


「ふふふ、私はお邪魔虫だから、夫婦水いらずで行ってらっしゃいな」とアンナが言った。

「ふふふ、愛くん、夫婦ですって」と麗花は言って顔を赤らめた。

「じゃあ、夫婦水いらずでデートしようか、麗花ちゃん」と愛斗が言うと「うん」と麗花は返事をした。


「じゃあ、私は、行くわね」とアンナは手を振って先に帰ったのだった。二人も、アンナに手を振った。


「じゃあ、麗花ちゃん、行こうか」と愛斗が言って麗花と手を繋いだ。

 二人は、ゆっくり、デートしてから帰ったのだった。


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