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物語の最後

メラアが苦戦をしていると、その後ろからシーサイドとミューフが歩いてきた


「何者か知らんが、よくやった。後は警察の仕事だ」


シーサイドは銃を構える。そして遊具を狙い放つと、跳ね返りサカツキの頭へ向かう。床の形を変化させ壁で防いだ


「今のはフォックスの得意技だ。しかしフォックスが負けたのも納得だ」

「その技、確かに使ってきた警官がいた。しかしミューフがいるからと油断していた。そのフォックスとやらを私の部下として再構築させ、警察を乗っ取るべきだったな」

「無理を言え。俺がいる限り乗っ取れはしない」


メラアは言う


「ちょっと、そこの警官!少し力を貸しなさい!」

「いいぞ。作戦があるなら話せ」

「あんた力ありそうよね?」

「自信はあるぞ」

「私がサカツキの腕、無理だったら目か首を取るわ。その隙に腕が使えないよう拘束してちょうだい!」


シーサイドは考えた


『腕を……任せれるか?いや、任せるしかない』

「分かった」


シーサイドが先にサカツキの方へ走っていく


「何をしようとしてるか知らんが、無策では無さそうだ」


シーサイドがサカツキの後ろから襲いかかろうとした瞬間


「アーツェティーン!!」


メラアは水化し圧倒的速度でサカツキの腕を切りに掛かる。サカツキは手を構えた。しかしメラアは避けず、両腕を切り落としたと同時にメラアは真っ二つに割れた液体としてその場に落ちた


「メラア……こいつ、自分の命を捨てて」


シーサイドがサカツキを強く抑え込む。切れた場所からも何も触れさせぬよう、拘束した


「ミューフ、今だ。サカツキの頭か心臓を……」

『いや、ミューフに頼むのはダメだ。しかしそれしか』

「大丈夫、任せて、シーサイドさん」


ミューフはサカツキに銃を向けた。銃口をサカツキの頭に近づける


「サカツキ様……」

「ミューフ、お前は撃つ。昔のお前なら撃てなかったが、考えを変えたお前はそれを撃てる」


サカツキは言う


「私の完敗ってことになるか。シーサイド、離してくれ。やり残したことがある」

「離せば何をするか分からん。ミューフ、お前が決めろ。こいつのことはお前が一番知ってる」


ミューフは頷く


「離していいよ。サカツキ様は私に嘘をつかない」


シーサイドは力を抜くと、サカツキは歩いた。そしてフリースに切れ目で触れる。フリースは目を覚ました。そしてメラアにも触れると、メラアも生き返る。メラアは人型に戻ると、切れた手足が戻っていた


「っ……て!サカツキが生きてる!?失敗?」

「いや、成功だ。私は負けた。しかしメラア、お前には大切な仕事が残っている。あの猫の残した物を処理する仕事がな?」

「そうね。それで、あなたはどうするの?」


サカツキはミューフの方へ歩いていく。そして銃口に頭を付けた


「っ……サカツキ様」


ミューフは涙を堪えていた


「……今からでも私とやり直しませんか?サカツキ様、ほんとは悪い人じゃないし、死んだら嫌ですよ!」


サカツキは無き腕でミューフを強く抱きしめた。サカツキの胸でミューフは子供のように泣く


「やり直さない。そっち側になれば今までの私を否定し間違ってたと認めることになる。それは私じゃない。私は正しいことをした。悪人と呼ばれる人間が得をする世界で、私は悪人こそが本当の正義だと思った。何かを守りたいのなら善人では力不足。完全な悪人こそが本当の正義だと」

「サカツキ様……私、なんて答えれば」

「答えなくていい。お前はそっち側で楽しく生きたほうが似合ってる」


その瞬間、サカツキが背中から刺された。貫き、ミューフの心臓をも貫く


「サカツキ……様…………」

「メラア、ミューフ、残りは好きにやれ」


サカツキはミューフに触れた。そしてサカツキは倒れた。代わりにミューフは生き返っていた


「っ……?サカツキ様?サカツキ様!!」


ミューフは正面を向くと、サカツキが立っていた。しかしサカツキは今倒れた


『偽物?!』


ミューフはサカツキの偽物を強く睨んだ。すると次は姿をシーサイドに変えた。更に老爺へと変わる


「ほっほっほ!キャッツも死にサカツキも死におった。ついに儂が世界征服をする!楽しみじゃな」

「じじい!!」


ミューフは人が変わったように叫んだ。メラアはその正体を知っていた


『キャッツが密かに手下にしていた封印されし生神(なまがみ)じゃない!姿形を自由に変え、更に動物に心を持たせ力を与えるという。やはり生物凶暴化の理由はこいつだったのね!』


メラアは水化し、無数の尖った水圧を生神の方へ伸ばす。生神は全てを避け、キャッツの姿へと変わる


「生神、あんたは許さないわよ!アーツェティーン!!」


メラアは一瞬にして生神の首を切り裂こうとしたが、首が伸びるだけで全く効果が無かった。そしてミューフが歩き出す


「よくもやってくれたな!」


ミューフは手に地を着けると、公園の地に道路なども巻き込み、全てが粉々になり生神に飛んできた


「なんじゃと!?サカツキみたいな能力を!」


生神は重なる飛ばされた破片により、身動きが封じられた。そしてミューフは生神の頭に触れた


「死ね」


生神は消えた。正確にはミリ単位の細かさに分離され、存在すら殆ど無くなった。そしてミューフはサカツキを横抱きにした


『サカツキ様は最後に私へ能力を託してくれた。この能力があればサカツキ様を生き返らせれる。でも……そんなことしたら怒られるよね。怒られてもいいから生き返ってほしいのに!!』


ミューフは能力を使った。サカツキの腕は戻り、全ての傷が癒えた


「せめてこれくらいはさせてよ。サカツキ様」


サカツキの顔を見ているとミューフは涙が溢れてきた。そんな一晩の出来事だった。シーサイドもメラア、それにフリースはそれを見守ることしかできない──

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