目鏡の招待
新幹線が走り出すと、アナウンスが続いた
「こんにちは。この新幹線は大阪、愛知、東京を繋ぐ線路を走っております。ところで愛知県には何があるでしょう?乗客の皆さん考えて!」
「愛知県?」
マナエッテは首を傾げた。一方フリースは言われた通りに考えた
『愛知と言えば名古屋しか浮かばないな』
「はい、正解はアイレンズ様のお家があります!今日は興味ない皆さんも一緒に向かってみましょう!」
「行ってくる」
フリースは立ち上がり、木刀を出した。そしてフリースが車両の繋ぎ目の扉を開こうとすると、全く開かない
「扉は鍵が掛かってますよ!そうそう、アイレンズ様は本日皆さんにお話があり招待したんです。勿論宴の準備もしておりますので安心してくださいね!」
フリースは席へ再び座る。アメリは不安げな顔で言う
「おい、これ結構まずいんじゃないか?お前の出したサインって……なんで助けを拒んだんだ?」
「負ける相手に挑むほど馬鹿に見えない。つまりメラアはキャッツに対し何かしらの考えがあって残ったと考えられる。しかしアイレンズに対しても同じなのかは不明だ。キャッツをここで仕留めれるのなら、それに越したことはない。大丈夫、お前ら二人は俺が守る」
「そうか……ならいいが、無理はしないでくれ!私もいざとなったら戦う!」
マナエッテが外の景色を見ながら目を輝かせていた
「ねえねえ、あの建物何?綺麗!」
アメリが外を向くと真っ赤な建物が見えた。そしてそのまま通り過ぎた。それから数時間、新幹線は止まった
「結局何もされなかった。ほんとに招待したいだけのようだな」
フリースは開いた扉から外へ出た。アメリはマナエッテの後ろから外へ出た。するとすぐに大きな研究所のような物が見えた。駅の前に堂々と他の建物を潰し建っていた
「なんだこれ」
アメリはその様子に腰が抜けた
「楽しんで下さいました?私、慈悲三号です。よろしく願います!」
それは慈悲二号と同じ紐人間だった。手足に体と全てが紐であり、手足の先端には十本の紐。そして顔はやはり赤い紐でハートが作られていた
「二号は完全戦闘型ですが、私は器用に色々を熟せます!はい、それでは研究所へ案内を」
慈悲三号が前を歩くと、フリースは素直についていく
「おいフリース!」
アメリはそう素直すぎるフリースに驚きつつも小走りに先を行く二人を追う。マナエッテの手を引き。研究所へ入ると前にエレベーター、左右に道が分かれていた
「はい、こちらエレベーターにお乗りください。最上階へ連れていきます」
三人はエレベーターに乗ると、慈悲三号は外からボタンを押す。扉が閉じ、上へ上へと上がっていく……と思いきや
「下に下がってないか?」
アメリは一瞬で分かった。フリースは返す
「ああ。外観から一階しか存在してないのは分かっていたが、どこまで降りるんだ?」
「お前ほんとよく見てるよな……」
「お前は全く見えてない」
「言うな。私は剣を持ち歩いてるような戦闘バカじゃない」
「俺も戦闘経験は浅いがな」
「まじか」
そして一番下の階に到達したのか扉が開いた




