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竜騎士4
「スウリは王都にいた時の何を覚えてる?」
「お城近くの角の頬肉のリブがとろける美味しさだったこととか。」
「あそこ、今でもやってるよ。作ってる人覚えてる?きっついおばさんでさ、すぐ叱られるんだ。でも親父の分まで頑張れとか、竜騎士ならたくさん食べて役に立てとかまるで二人目の母親みたいにも思えるような人なんだよ。」
トウラスは、とても気さくに話かけてくるので、ヒサキみたいに緊張する間もなく気軽に話すようになった。
「そんな人なのね。大切にしなきゃ。あ、じゃあその隣の靴屋のおじさんも元気?」
「ああ、今はもうじいさんだけどな。」
「あそこの大人の靴憧れだったの。とても丁寧な縫製だし、色も鮮やかで、私がずっと作るのを眺めてても優しく微笑んでくれて。」
「そうなんだ。男の俺には丁寧さとかわからないけど、じゃあ今度買って持ってきてやるよ。もうスウリならきっと十分似合うよ。」
「え、イイよ。金額覚えてないし、山を歩くからすぐ汚れちやうし…」
「町にも行くだろ?せっかく可愛いんだから、もったいない」
トウラスはスウリをことあるごとに褒めてくれるのも、気を許してしまう理由かもしれない。




