表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜に気に入られた乙女  作者: 相衣 律
20/83

仔竜6

時は戻ってスウリはというと…


早速仔竜達になつかれていた。


チッタは食事を探しに行っている。

ミツハリが仔竜達の上で保温をしている。その隙間からキッキと話しかけてくれる。

“抱いて”

“お腹空いた”

“遊んで”

とか…とか…とか…

紫竜だけが眠いのか瞼を閉じて丸まっている。


「ねえミツハリ、仔竜達の名前を教えてくれない?」

“もともと私達に名前は無いから体色で呼べばいいわ。竜の中で特に名前を呼び合わなければいけないこともそうそう無いから…人間がくれたのよ。”

「え?でも、ミツハリも人間に絆の相手がいるの?」

“昔いたのよ。200年ほど前ね。今は居ないわ。”

「そう、素敵な名前だわ」

“ありがとう”


「抱いても良いのかしら?」

“今日はまだ少しなら。明日には日中ならもう歩き回っていいと思うわ。明日からは私も餌を探しに離れるから。仔竜達を見ててほしい。”

「ありがとう。」

スウリは一頭抱き上げながら心配をぶつけた。

「でも、まだこんなに小さいわ。二人とも離れるのは危険じゃない?」

“棲家にいれば、更に他の竜もいるからまとめて見てたりするのだけれど、チッタは絆の相手からあまり離れたくなかったようだからここに巣を作ったの。人間が危険だけれど、小さくても仔竜だから他の動物はよってこないわ。仔竜とはいえ、食欲旺盛よ。チッタだけでは追いつかない。”

「そっかー。早く、竜騎士の竜が増えると少し楽になるね。」

“えぇ、それまではスウリがいてくれるでしょう?よろしくね。”

「人間相手なら任せて!少しは剣術も使えるし、絶対仔竜たちを渡さないわ!」

そう話しているところへ、ミツハリが空を見上げた。


“竜の誰かがくるわ。”




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ