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青き薔薇の異世界転移  作者: 七海 リア
1章・軍人と白い毛玉
28/28

01-27



「で、何で幽霊だってわかったの?」



少しの間撫ぜていたエルミアだが、漸く言葉が出てきたと思ったら、幽霊かどうかの確認だった。



『死ぬ前の数日間、俺を追って来ていたのがそいつだったんだ。職場では一瞬しか見れなかったけど、間違いないと思う。』


「なるほど……それでか……」



あの男が幽霊とわかった時にあの反応だったのかと、エルミアは納得した。


だが、更に疑問に思う事が1つ。

ラウルを殺したと思われる幽霊が言った「邪魔なものが無くなった」の意味だ。


聞いているかぎり、ラウルは一般人だ。

自分で自衛が出来ないと考えると、何が邪魔だったのか。

一瞬で人間を殺せるのだから、守護霊の事ではないだろう。


何か大きな力が働いたにしても、今となってはわからない。


今重要なのは、あの男はラウルの何を狙ったのかだ。



「何時も通りで考えるなら、狙うのは力か、もしくわ……」



幽霊、異形、怪しが人を襲う理由は大体決まっている。

エルミアもそれをよく目にしていたため、最初に思い付いたのはそれらだ。


だが、ラウルは転生し記憶も残っているし、感じる力も無事だ。

何かを盗られている様子もない。


ある意味では運が良かったと言えるが、転生先でも狙われるとなれば、話は変わってくる。



『エルミア、どうした?』


「え?」


『ぶつぶつ言ってるから、何かあったか?』


「いや、何でもない。あまり1人で行動しない方がいいね。」



エルミアの声が小さかったのか、ラウルにははっきりと聞こえなかったらしい。


ラウルはエルミアを見上げて、不思議そうに首を傾げた。

その仕草が漫画で「コテッ」と入りそうな感じに可愛く見えるのはしょうがない。


エルミアは、これ以上ラウルを怖がらせないようにしようと、肩をくすめながら単独行動を控えるように行った。


今回はたまたまエルミアがいたから、ラウルは助かったようなもので、いなかったら間違いなくあの男に喰われていただろう。



『ああ、そうする。まさかこの辺りにまであんなのがいるとは思わなかったんだよ。』


「珍しいな、幽霊系が近寄らない場所か…………魔物の町だからか? 魔物の方が力があって憑依出来ないから近寄らなーい。って感じなら納得出来なくもないけど。」


『あーんー、内容は違うけど、考え方は合ってると思う。彼奴等のせいで、町は壊滅状態だから、それで寄ってこれるようになったんだと思う。』




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