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男子校にも花はある!  作者: 杏月
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四人の朝

蓮side

 

高校生になるまで、学校に通うのは面倒で行きたくなかった。

 

でも、高校の入学式で変わった。

学校に毎日、通いたいと思った。

 

なぜなら……

 

樹「おはよう、蓮くん」

 

隣の席の樹クンが可愛すぎるから!

 

男子には見えない、少し長めの黒いサラサラストレートヘアー。

 

白くて小さな顔から、こぼれ落ちそうなほど、丸く大きなたれ目。

 

その辺にいる、女子よりも可愛い。

 

蓮「樹クン、今日も可愛いよっ」

 

樹「わあっ。蓮くん、苦し……っ」

 

思わず、抱きしめた時の反応とか女の子だ。

 

こんなに可愛い男の子が僕の彼氏だなんて、夢みたいだ。

 

 

樹side

 

樹「蓮くん……っ。そろそろ……離して……」

 

抱きしめられるのは嬉しいけど……さすがに苦しい。

 

蓮「あはは、ごめん。可愛すぎて、つい」

 

樹「蓮くん、僕は男だからねっ」

 

どこからどう見ても女の子なのは自覚してるけど。

 

蓮「わかってるって」

 

ぽんぽんと頭を撫でられる。

うわぁ……クラスの人達がすごい見てるよ……恥ずかしい……。

 

樹「あ、あの……蓮くん……朝のHR始まっちゃうよ」

 

蓮「あ、やばっ」

 

蓮くんは慌てて、ロッカーに向かって鞄を投げて、人に当てていた。

 

本当に僕ばっかり見てるんだから。

 

 

満side

 

朝から、あのカップルは堂々とイチャついてるなぁ。

 

特に相沢は人目を気にしないからかな。

 

満「……いいなぁ……。僕らも……イチャつきたいなぁ……」

 

凛「お前、思ってる事、聞こえてるぞ」

 

満「えっ……僕、口に出してた!?」

 

凛「ああ。思いっきりな」

 

僕の隣の席で冷静に指摘するのは彼氏の凛。

 

短いストレートの黒髪を銀色のヘアピンで留めている。

 

満「……凛……ごめん……」

 

凛「別に俺は構わない。あ、学校ではイチャつくつもりないけど」

 

学校ではって事は学校の外ではイチャつけるのか。

 

あーあ。早く放課後にならないかなぁ。

 

 

凛side

 

ったく、俺もあいつらみたいにイチャつきたいんだよ。

 

でも、あんなに堂々と出来るかよ。

 

俺だって、プライドとか色々あるんだよ。大体、クラスの奴らは俺達が付き合ってるの知らないだろうし。

 

満「あれぇ?凛、なんか難しい事でも考えてる?」

 

凛「別に何も考えてないけど」

 

満「そう?いつもより、難しい顔、してたよ」

 

凛「そんなにか?」

 

俺って、表情そんなに変わらないと思うんだけど。

 

満は本当、俺の事、よく見てるよな。彼女みたい。……男だから、彼氏だけど。

 

満は見た目、小学生みたいだけど、そこが好きなんだよな、俺は。

 

満「あ、凛、嬉しそう。この数秒間に何かあった?」

 

凛「俺って、そんなにコロコロ表情変わるのか?」

 

満「うんっ。すごく変わるよー」

 

朗らかに笑うと女子みたいだ。


俺の彼氏は超可愛い。間違いない。

二作目です。

こちらはゆっくりと一話ずつ投稿していく予定です。

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