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2学期のボクと、黒髪メイドと、あとひとり(20)
ちょっと待って、
なにあれ。
2人して、
腕組んで、
店内に入ってきた。
あの組み合わせ、
見ているこっちがドキドキしちゃう。
事情を知らない他人から見たら、
美形の女性カップルにしか見えない。
(片方は「男」だけどね)
この辺りは正直に言って
北関東の田舎町だけど、
イマドキならば
こんな組み合わせは当たり前と言えば当たり前。
それにしても、
妙に親しそうだな。
冴子さん、
リコさんの左腕に抱きついて、
リコさんを見上げながら、
何か話しかけている。
リコさんは、
いつもの無表情。
恋人同士にしか見えないけど。
えっ、「恋人」?
なんで、そんなワードが浮かんだ?
はっきりしているのは、
「ドキドキ」から
「もやもや」に変わったこと。
何で?
彼らに対して向いていた気持ちが、
自分への方向に
向けられた瞬間。
そして、
「苦しくなって」きた。
タイミングを見計らって、
店外へ飛び出す。
混乱。
気がついたら、
家の玄関にいた。
どうやって帰ってきたか、
覚えていない。




