2学期のボクと、黒髪メイドと、あとひとり(18)
そう言われてもなあ。
まあ、今よりしんどくなってもストレスだしなぁ。
「大学入試の季節に
学力をピークに持っていくんだ。」
「スポーツのインターハイや甲子園で
力を出し切れるようにするのと同じだね。」
「そう。それを『ピーキング』とも言う。」
そのくらい、のんびり構えた方がいいってことね。
「ただし、
『毎日』、
『少しずつ』、
この2つだけでも忘れるな。
成績の多少の変動があっても
この2つだけでも心得て
実践していれば、
ストレスを感じることなく
毎日を過ごせる。」
リコさんは、見た目は華奢だけど、
言葉は力強い。こんな感じ
「そんなことよりも、
きのうから今日にかけての学習状況を報告しろ。
その方が大切だ。」
あくまでも冷静で、
着実だ。
こんな感じで2学期も過ぎていき、
成績は相変わらず20番台あたりをウロウロしているだけだったが、
両親はやたらとリコさんに感謝しているし、
まあいいんじゃないのかな。
リコさんはこれも相変わらず、
ボクがよほど困っていない限り、
勉強の内容で、
何か教えるということは滅多にない。
だんだんやり方に慣れてくると、
ボクにも余裕が出てきた。
本屋にでも行って、
少し情報でも仕入れてくるか。
アニメでも勉強でも何でもいい。
とりあえず、
夏休みにリコさんと行った書店にちょっと行って、
なにもなければフードコートで何か食べてくればいいや。
今度の土曜の午後がいいや。




