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2学期のボクと、黒髪メイドと、あとひとり(3)
何、ブンケー、リケーって。
ボクの顔を見て察したのか、リコさんが言う。
呆れているのかと思ったら、いつもの無表情で、ちょっと安心。
「わかりやすく、私立大学の文系と理系から話す。
私立大学の文系学部、
たとえば、文学部・法学部・経済学部・商学部などは、
英語・国語・社会の合計3教科で入試を受ける。
この3教科が文系といわれる。」
「ふむふむ。」
「私立大学の理系学部、
理学部・医学部・工学部・農学部などは、
英語・数学・理科の合計3教科で入試を受ける。
数学と理科が理系教科といわれる。」
「そうか。」
「のんきなものだな。
まあ、後から質問されるよりはよいが。」
「国公立の場合、文系でも理系でも、
1次試験としての共通テストでは、国語・数学・英語・理科・社会の
5教科を全部、
ただし、文系なら社会、理系なら理科が手厚く出題される、
と理解しておけばいいだろう。」
「ボク、どっちが向いているだろう?」
「分からん。」
即答かよ。
「まだ高校生活が始まったばかりだ。
判断材料に乏しい。」
そして、こう付け加えた。
「もし、来年度の文系・理系クラスの希望調査が来たら、
迷わず理系クラスにしておけ。」




