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ハルフェン  作者: 殆ど小説を読まないやつ
新天地
81/114

赤き戦士達

ふむ、ブックマークが減っておる。飽きられたか、SFじみてうんざりされてしまったかですね。

いや待てよ?今までコメントしてくださった方々も、1人消えて、もう1方も名前消えてますもんね。このプラットフォーム(なろう系列)には謎が多いんですね。

いやお前が謎だわ、とか思われてそう……




第61回、今回のあらすじ。


レッドスワロー=サンはウナギ・ライジングの如く空を舞い上がり、彼の体は爆発四散した。

と、今回はかなりグロいです。エグいです。倫理的にもヤバイです。



今回は5000文字程度です。

主人公も内蔵を撒き散らす感じな72話 -サラバレットスワロー-




リーモア艦隊は弱い。出撃前の事前調査では、この程度の武力では、悪魔達に真っ向から戦えば、敗率は900‰を越えるらしい。だからこそ、戦う前に何としても情報面で優位に立つ必要があるのである。それ故むやみな戦闘は許可されていない。

キノサナプ艦隊の33付近での作戦は、地上基地の設営が目的であり、戦い方も戦い方だったので、許可されたのだ。

33というナンバリングは、事前調査で発見できた人類生存権を、ワイノスの出撃ポイントを経度0゜、本初子午線として、その経度順にナンバリングされたナンバーなのだ。つまりエリア33とは、艦隊出撃前の事前調査にて発見することができた人類の生存権を経度順にナンバリングしたナンバーなのだ。しかし、出撃ポイントから1番近い人類生存権はエリア1(ファースト)とは限らない。緯度もあるからね。とは言ったものの、実際にエリア1が一番近かったんだけど……

艦隊がバラけている理由は、技術的な都合であって、本当は2箇所以内に集結したいのだ。しかし、キノサナプ艦隊が33に港を築こうとしているので、我々ワイノス艦隊は、他のバラけた艦を回収しつつ、33に向かおうと移動している。しかし今は一刻も早く散らばった小型艦を回収しなければならないので、合流には反対の意見も多い。

各艦の情報は、マスドライバー艦にて真っ先に打ち上げられた静止通信衛星、"エッテマリウ"、"ドーウトロン"。周回衛星の"レッマウアルク"、"エルツサクウェン"によって最低限の通信はできている。カバーできていなかった範囲は高高度偵察機達、主に"クリップアイ"達がカバーしていたらしい。

因にこれらの衛星の名前にも由来がある。これがわかった人は相当コアなファンに違いない。何故ならこれらは"2000年代初期のビックコアのマイクロアーキテクチャの開発コードネームの逆読み"だからだ。マイクロアーキテクチャの開発コードネームであってるんだよね?




今日僕らは、コンフォーマルタンクとドロップタンク2個の、以前と比べれば軽い装装で、南に向かい低空を飛行している。いつまでも高高度を飛んでいても意味がない。因に今までは西に飛んでいた。

現在ワイノス艦隊は、大洋の北側を西に進んでおり、南は数千キロに渡り海しかない。

大洋上にもそれなりに部隊が展開されている。何をしているのか聞いてみたところ、戦闘機や攻撃機はディッピングソナーで海中の地形をスキャンしているヘリの護衛、偵察機は哨戒と、海流が発する電磁波を観測して海流を観測しているらしい。海流が電磁波を発していたとは驚きだったが、原理は単純で、皆さんも中学校でならった"右ネジの法則"だ。そんなものまで観測できるとはもう訳がわからない。この前回機体も60万km先を観測してたけどね……




ディカプルウィング『Complete refuelling. Retract boom.』

アル「サンクス、ディカプルウィング。」

エ『グッドラッグ、レットスワロー。』

デ「グドラック。」


空中給油を終え、アルさんは再びスロットルを押し上げる。

高度を4000mまで下げ亜音速に加速する。

超音速巡航も可能だが、燃費は落ちてしまうので控えるのだ。と言うよりかはソニックブームなんだけどね……




発艦からもう4時間以上は経っただろう……


アル「……腹が減ったな。」

デ「僕はしっかり準備してきたんで平気ですよ。」

アル「私もレーションは持ってきたのだ。食ってるから任せたぞ。」

デ「はぁ?……わかりました。アイハバコントロール。」

アル「ユウハブコントロール。」


まさか本当に食べるとは思っていなかった。あれは飽く迄非常食だと思っていたけど、まさか普通に食べることが前提だったとは……簡易トイレはあるけど、服脱がなきゃだし、ダメだと思うんだよね。


アル「前からこの鮭の味噌漬けというのが気になっていたのだ。」


アルさんが缶詰めの蓋を開けると、瞬く間に良い香りがコックピットに充満する。

鮭というのが何なのかは知らないけど、僕も食べたくなってきた。意地もあるけど僕は食べないよ。


デ「まもなく陸地が見えてきますよ。」


もう既に尖った山の頂上は見えている。もうここは十分に危険な空域だ。


デ「データが少ないですね。精々地形データだけか、何があるかよくわかりませんね。」


ヘルメットのバイザーを上げ肉眼見渡してみる。近くの風景ならこっちの方が見易いからだ。


デ「何にもないビーチですねー。」

アル「まあ、有ったら有ったでそれは面倒だがな。」

デ「そろそろ食べ終わってくれませんかね?」

アル「そう急かすな、もう少しだ。」


ビーチの奥には直ぐに防風林が広がっていて、その奥には山が並んでいる。

こういうときは肉眼よりもサーマルだ。


デ「やっぱりこっちの生き物はあちらとは違うんですね。」

アル「そりゃ大陸とやらが違うからなのだろう?ごちそうさまでした。」

デ「ええ、これは良い仕事になりそうですね。」

アル「まあ生きて帰れればな。」

デ「縁起でもないですよ。」

アル「アイハブコントロール。」

デ「ユウハバコントロール。って、チェックオンデンジャー、1オクロックロウ…………これは……これがこの世界の悪魔なのか。」

アル「私は初めて見るな。」

デ「えっ?アイコンタクト?プルアップ!プルアップ!」


ジェットエンジンの音は聞こえていないはずなのに、地上に見えたその悪魔はこちらを向いてきた。こっちも見つけて10秒も経っていないのに。


アル「ラジャー。上空に退避する。」


それはまだ機体に旋回のGがかかる前のことだった。カメラがロックしていた悪魔は突如モニターから消えると同時に、僕らの機体の進行方向現れたのである。

その体の向こう側に隠れている右腕には、紫色の光の様な何かが渦巻いてまとわりついていて、ああ、腕をねじ込む気なんだな、と思った僕は、太股の上に置いておいたマニュアル本とクリップボードを掴み、それの迎撃を試みると同時に操縦に手をかける。

まあ案の定その右手はアルさんの頭を貫こうとやって来たので、思いっきりピッチとロールを行いながら本を投げた。

次の瞬間キャノピーを砕きながら爪の伸びた腕が侵入してくるが、既にそのコースにアルさんの頭はなく、投げた本が直撃する。

急旋回で更にそのコースはズレたが、それでもアルさんの左肩に当たってしまい、キャノピーの内側が血で染まる。

ここでようやくAPSガンターレットが発砲を始める。

するとその悪魔は再び瞬間移動で消えてしまった。衝撃波が無い。

僕は対ワープマジックジャミングを行いながらアルさんの傷も治そうとするが、出血が止まらない。どうやら何らかの原因により僕にはそのアルさんの傷を治すことができないらしい。

そして間もなく再びガンターレットが弾幕を展開する。しかし次の瞬間には垂直尾翼が吹き飛ばされていた、何が起こっているのかわからない。敵は血でキャノピーが染まったことも考慮している様だ。

ここで僕は操縦をオートマニューバーに切り替える。

しかし戦闘機動はますます出血を悪化させる。傷口ではないところから自己輸血をさせることは可能なようなので、僕はそれに勤めた。


"ピンピンピンピン!"

"Standby Eject!"


僕らはパラシュートを開くのには危険な高度で打ち上げられた。しかし、僕らの下を追い越していったレッドスワローはそのとき既に、両水平尾翼、左主翼、胴体下部、胴体下部上方ガンターレットが破壊されていた。たったの20秒だったが、もうボロッボロだ。恐らく僕らを庇った機動をしたからだろう。

その後、AB(アフターバーナー)をMAXにして急上昇するが、やはりワープで先回りされて、レッドスワローは自爆した。

まだ落とされていないドロップタンクには大量のジェットフューエルが入っていた。そのせいでその爆発はとてつもないものとなった。しかし、悪魔はまだ生きていた。煙の中から落ちてきたその姿を見るに、大したダメージを食らっていない、服が少し焦げた程度だ。となると、衝撃波がこたえただけか……


僕は着地前にナイフを作り、パラシュートをを切り離し、着地したアルさんのパラシュートも素早く外す。

非常にまずい状況だ。助けなんてまず来ないだろう。

僕は傷口を押さえていて、立ち上がれないアルさんに超振動機内蔵型のタクティカルナイフを渡しておいて、周囲を確認する。


敵は亜音速の機動についてきて、超エイムの20mmチェーンガンを対処しながら20mmの直撃に耐えられる機体を破壊した。これは30mmを積んだ攻撃機レベルだ。

と、考えていたら、それはやって来た。ワープゲートを使わないタイプのワープで、やはり衝撃波は無い……


見た目は殆ど変わらない。羊のような角があって、コウモリっぽい翼があって、なんかよくわからないけど長細い尻尾がある。にしても何故襲われたのかかなり疑問だ。

僕はアルさんを庇うように悪魔との間に入ったがここで思った。

相手は僕がアルさんを庇うと思っている。ならば見捨てておけば、敵の裏をかけるかもしれない。


という訳で僕はナイフを両手にその悪魔に突っ込んだ。

敵は爪で防弾キャノピーを貫いている。武器は見当たらない。

とりあえず右手のナイフで目を狙うが勿論躱される。

懐に潜り込まれた形となったが、予定通り踏み切って膝蹴りを御見舞いする。予想通りなのだが、かなり固い。というか踏ん張られてしまった。という訳で角が僕の下腹部に突き刺さった。

僕はその勢いが死ぬ前にそれを回転運動に変え、体は角から抜けなかったが、両手の振りは十分に加速した。右手のナイフは普通に弾かれるが、その直前にナイフから手を離しておいて悪魔の腕を掴み、遅れてきた左手のナイフで確実に右手首を突き刺し、もぎ取った。

が、お尻の穴から悪魔の左手が体内に侵入してくる。あ、これ治せないダメージなんだっけか、と思ったが、両手で悪魔の首を掴みかかる。僕の体内をぶち破ってきた左手によって僕の左手は切断されたが、後ろから首を狙っていた右手は上手く悪魔の脛椎を握り潰せた。しかし、その前から動き出していた右腕によって僕は宙を舞うことになった。

僕は錐揉み回転をしながら、左腕と内蔵やられちゃったからなー、僕死ぬんだなーと思った。

しかし敵はまだ生きていた。本当なら僕も彼みたいに全回復できるのだが、やはり何らかの要因によって治癒ができない。

僕が内蔵を撒き散らしながら地面に落っこちた頃には、その悪魔はアルさんの元へ歩いていた。

これアルさん庇って戦ってたらもっとひどい負け方をしてたんだろうなー、と思いながらそれを見つめる。

しかし僕は、あっ、これ勝ったかも、と思った。

アルさんは僕に渡されたナイフを震える両手で構えるが、その悪魔はそれを煽るようにアルさんの手を掴み、自分からナイフを喉元に持ってくる。

そしてそれを見計らったかのようにアルさんは思いきり立ち上がり、悪魔の頭部を両断した。さっすが超高波。

それを確認した僕は、砂の付いた内蔵をかき集め、もう1度治癒を試みた。すると、少しだけだが治ってきた。もうめんどくさかったので内蔵も引きちぎって、もう1度治癒を試みた。するとだいたい治った。この調子で行けると思ったので、左腕も肩から切り落として治したら、元通りになった。骨盤は切ってから抉り採った。

頭部で輸血しといて正解だったね。復活できたじゃん。

今回は敵が油断していたから勝てたが、そうでなかったら多分10秒で2人とも死んでたと思う。


ピンピンになった僕はアルさんの元へ駆け寄る。


デ「アルさん、大丈夫ですか?」

アル「お前こそ酷い目にあっていたな。」

デ「はい、メチャクチャ危なかったですね。それにしても良い演技でしたよ。」

アル「お前にはあれが演技に見えたのか……」

デ「はい。」

アル「……」

デ「いや、冗談半分だったんですけど……買い被りすぎですね。で、この死体、どうしましょうか?」

アル「さあな。」


"ギューー……"


内蔵をもぎ取って作り直したからだろう、僕のお中かが大きく鳴った。


デ「お腹がすいたのか。」

アル「ならば食うか?」

デ「いや……………………けどそうか……考えてみれば合理的だ。」

アル「え?お前それマジでいってるのか!?」

デ「だってもうレーション無いですし……爆音のせいか、動物やモンスターも見当たりませんし、何より栄養価高そうだし。」

アル「あ、ぁぁぁ……」

デ「そういえばアルさん、その傷何とかしないとですね。その傷そのままだと治せないみたいなんで切りますね。」

アル「そうなのか……嫌なものだな。」

デ「じゃあ、」


この後僕は理不尽にもビンタをされた。

何でパイロットが操縦していたところ後部座席がそれに割り込めたかですか?多分飛行制御ソフトウェアとかが優秀だったからなんじゃないかなと思います。優先順位優先順位。


にしても、戦闘って一瞬ですね。


ウナギ・ライジングって非公式なんですよね。

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