決勝戦
『さて、ついに、校内バトルマッチ1年生の部決勝戦が始まりました! さて、決勝の対戦チームは!
The・ライト VS ............ 』
「なあ涼稀、次の相手ってどこだ? 」
「ああ、今度のは、1組ばっかしのチームだね。たしか、only one だったけ」
「ふーん。お前並みにネーミングセンスねえな。
なあ、めんどいから捻り潰してもいい? 」
「うーん、それはみんなが怒るんじゃない? 彼らも少しは目立ちたいだろうし......」
「涼稀、周平。そのことなんだけど」
「どうしたんだい。3人揃って」
見ると、翔、天悠、紫乃が揃って周平と涼稀の方にやってくる。
「ああ、ちょっと言いづらいんだけど3人の連携技を考えたんだよ」
「連携技ねえ」
周平が呟く。
「ええ。だから次の試合はそれをちょっと試させてくれない? 」
「あと、もし不発だったら周平に決めてもらいたいんだが......いいか? 」
紫乃と天悠が聞く。
それに対して周平は涼稀に判断を任せる。
「考えるのはお前だ涼稀。俺はお前に任せる」
「まったく。自分もいろいろ考えているくせに」
それでも、涼稀は大事なとことで自分を頼ってくれる周平に心の中で感謝する。
「さて、それじゃあさあ......」
『対決は The・ライトVS only one だ!
それでは、両者とも準備はいいか!』
涼稀と相手のリーダーが頷く。
『それでは、試合スタート! 』
「金糸雀 周平何故お前は俺たちのチームに入らなかった!
俺たちと一緒なら、ここも余裕で突破できたろうに。なぜ、そんな奴らと組んだんだ! 」
試合は相手のリーダーが周平に大声で呼びかけるところから始まった。
それに対して周平は、彼が人に避けられる原因の一つである悪い笑みを浮かべて返す。
「そういうのは、俺たちに勝ってから言うんだな。屑ども」
「ふん、お前がいなければ俺たちは勝ったも同然だ。
おい、お前らは金糸雀を止めとけ。その間に俺は雑魚どもをやる。行くぞ! 」
しかし、彼らのゆく道は鏡の壁によって塞がれていた。
「......雑魚呼ばわりは少しこまる。
1組ではなくとも強いやつはいるぞ」
only one の選手たちの行く手を阻んだのは、天悠の鏡の壁を複数展開したものだ。
鏡の壁は、呪文中に特定の魔法の情報を流し込むことでその魔法を反射させ、増幅させる。壁を創り出すことに長ける土属性と、あらゆる加護を与える聖属性の二つをして初めて発動できる魔法だ。
ただし、この魔法は完成させるまでに処理しなければならない情報量が極めて大きい。よって、本来なら複数展開には向かない。
これだけをみても、確かに強いのは1組だけではないことがわかる。ここまで下位クラスの能力が高いのは例年ではあり得ないことなのだが......。
試合に戻る
さて、今回天悠が増幅させるのは......
「我に纏いし風たちよ。刃となりて彼を襲え......風刃」
「大いなる炎、揺らめきて、彼らを焼き尽くせ......炎の矢」
二つの初級魔法だ。しかし量は普通ではない。十数の魔法が2人の周りの展開されている。
そしていつの間にか、鏡の壁は、相手チーム全員を囲むように展開している。
「2人とも、もう限界だ早く頼む」
壁の中でも、かなり抵抗を受けているらしく天悠が苦しまみれに2人に言う。
「わかった。紫乃!」
「わかってる」
2人は鏡の壁の中めがけて、魔法を打ち込む。
その中では、増幅した異常な数の魔法が飛び交っていた。
勝負はすぐについた。
『今回もやってくれました! 勝者は、The・ライトです! 』
紫乃、翔、そしてやや疲れ気味の天悠がハイタッチする。
「お前らやるじゃん。とくに天悠の鏡の壁に複数展開はすごかったぜ」
「ありがとう、周平。お前に言われると嬉しい」
「ところで、紫乃は? 」
翔が2人に尋ねる。
「ん? 紫乃ならあそこにいぞ」
周平の指差す方を2人は見る。
そこでは涼稀と紫乃が何やら他のそうに話している。
「なあ翔、やっぱあいつらできてるだろ」
「ああ、俺もそう思う。周平もそう思うだろ? 」
「そうなのか? 付き合ってるようには見えんが」
「いや、紫乃ちょっとテレてるし」
何にしても、男女関係には疎い周平に半ば呆れながら、2人は恋人的な涼稀と紫乃を見て笑みを浮かべていた。
1年生で見事一位に輝いた周平たち。
ん?圧倒的で面白くない?
申し訳ありません。作者の力不足ですね.....




