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詩全集4

時から外れた者の詩唄

作者: 那須茄子
掲載日:2026/09/26

逆さまにすれば

時を刻んでいた砂は落ちていく

進む時間と戻る時間には

どちらも私は入れてもらえそうにない


楽しい言葉を交わせる日はもう返ってこないから

これ以上覚えている必要はないけれど

忘れてしまうなんて

自分から人肌の温もりを捨て去るのと同じだから

この意思が世界のどこまでも響く音楽になるように

胸を締め付ける音にただ飲まれていくつもり


時を刻んでいた壁掛け時計は解体して

1から12までの数字を

青い空を飛ぶ鳥たちの群れに放り

晴れやかな心持ちで別れを告げられる

針をタクトの代わりにし

自由を摘まんだ羽を広げるものたちに

先を導く

あの子立ちの助けになってあげて、と

願いを込めて見送る


私がいない時を

当の強さを持ち続けて歩んで欲しい

どれだけの悲しみと出会うことになっても

ここから私がとっておきの唄を歌い

三人分の幸せをずっと見守っているよ






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― 新着の感想 ―
帰らざる    時を顧み       刻み溶き         調べに乗せて            唄い見送り  かえらざるときをかえりみきざみときしらべにのせてうたいみおくり  m(_ _…
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