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Mission.4 デスペナルティ

「明らかにADAか、それなりの個人装備を調えていかないと太刀打ち出来ないMOBが徘徊しているとか、仕様変更にも程がある。」


 ここは中央都市の病院である。狩人組合の試験にでかけたハーライトではあったが、想定外のMOBが出現した事により病院送りにされたのだ。

 病院は、救急騎士団に救出された者が運び込まれる場所である。早速役に立った形だが、役に立って欲しくなかったのが本音だ。今寝ているのは個室ではなく大部屋だが、周囲には同様に病院送りにされたと思しきプレイヤーと、その怨嗟の声で満ち溢れている。


「・・・・・・運営ェ、何てことしやがる・・・・・・。」

「お、俺の華麗なるスタートダッシュの計画が、こんなところで・・・・・・。」

「討伐依頼程度で我々の小隊が、全・・・・・・滅・・・・・・めつ・・・・・・めつ。」


さもありなん。

 ハーライトが自らのことは置いといて周囲の話を総合すると、どうやら各クラスの試験難易度が極端に上がっているとのこと。正確には達成目標自体は変わっていないのだが、妨害要素等が高確率で発生するようだ。

例を上げると、以下のような事態が発生している。

・近くの森での植物採集依頼で、木の上から奇襲してくる獅子サイズの中型変異獣×3。

・商人の隣町への輸送依頼(車で1時間程度)で、高確率で強盗襲撃。

・少数の変異獣討伐で、大型の機獣が乱入。


 情報掲示板によると、成功している者もいるがかなり運が絡むらしい。撃退できたという話は一つもない。大体他のプレイヤーが襲われている隙に全力で逃走したとかいう話ばかりである。




「うん、治療費が痛いな・・・・・・。」


 病院のロビーでハーライトは肩を落とす。病院送りにされた場合、所持金から一定額が自動で引き落とされる。これに救出された地域によって変わる手数料を上乗せした額がペナルティとなる。ちなみに救出組織に登録していない場合、もしくは契約対象外地域で力尽きた場合は、治療費が倍と一部技能の低下が発生する。支払えない場合は当然借金である。


「まあ、依頼自体は失敗扱いになっていない以上、どうにか対策して成功させないとな。」


 既にそれなりの対策は浮かんでいるが、出費が手痛い事には変わりなく、ハーライトはため息を付いた。

仮初めの肉体だが、全身を倦怠感が取り巻いており、気力を奮い立たせて立ち上がる。これもペナルティの一つだ。正確には一旦アバターが消滅して再構成されたのだが、無くなったはずのものに再度思考を馴染ませるまで、反応が遅いのである。個人差はあるが、大体1時間程度か。



 鈍い身体に鞭打ち、ハーライトは病院を後にする。とはいえ、すぐに再挑戦するほど無謀ではない。そもそも時間も足りないのだ。

 連続接続時間は日に6時間までと法律で決められている。この時間を超えると強制切断されるため、注意しなければならない。彼の場合、15分前には自動的にアラームが鳴るように設定している。今日は既に4時間ほど経過しており、今からまた行くのは少々辛い。時間的には急げばどうにかなる距離だが、邪魔が入る以上余裕を持って挑戦すべきだと考えている。


 このミッションを達成しないと正式に狩人として登録されず、現在の状態だと仮免と同じ扱いだ。別に無理に組合に入る必要は無いのだが、様々なサービスが受けられるようになるため、入っていて損は無い。


 ゆっくりと街を歩きながら計画を練る。


「油断した訳じゃないが、想定外ではあった。採取とはいえフル装備で挑むべきだったか。」


 意識せずに呟きが漏れた。

今更ながら、油断しないと思いながらもβ版の情報に頼っていたことに気が付いたのだ。それこそが油断と言うものである。

 ハーライトの口の端がつり上がり、乾いた笑いが浮かんだ。


「・・・・・・はは、だがいいサプライズだ。物事は上手くいかないからこそ面白い。」


 実は苦行プレイが大好きなハーライトの胸に、悦びが込み上げる。基本楽しいことは後にとっておく派であり、縛りプレイも大好きな彼は、一般的な感覚で言えば変人の部類に入るだろう。この業界では普通のことだが。


そうと決まれば、と声に出さずに呟き、実に楽しそうに行動を開始した。






 西日が所々に差し込む鬱蒼とした森の中、くぐもった銃声が響く。

 銃口が向けられた木の上から、悲鳴を上げて影が転げ落ちる。それは背中から地面に落ちたが、即座に跳ね起きて移動し、回避行動を取りながら襲撃者を探した。赤く光る目が周囲を見回すが、見えるのは木々ばかり。決して高いとは言えないが人よりも遙かに鋭い嗅覚も、微かに火薬の臭いをかぎ取るだけで場所が掴めない。


 影は相手の居場所がすぐに掴めないと見るや跳躍し、再び木の上に移動する。銃弾を喰らってはいるものの、1発受けた程度で動きが鈍るようなものではない。だが、影が枝を掴み、姿勢を直すため動きが僅かに止まった瞬間、再度銃弾が襲いかかった。しかも1発ではなく、連続で。

 銃撃を受けて影は仰け反る・・・・・・が今度は落下せず、襲撃者の方向を特定する。少し離れた木の上、葉が茂っていて姿は隠れているが、鋭い感覚はそこに敵がいることを正確に捉えた。

 その身体をたわめ、木を蹴り銃弾に劣らない勢いで敵のいる木に迫る。ただ跳躍するだけではなく途中の木々を蹴って不規則に動き、銃弾を躱しながら僅か数秒で辿り着く。

 木の葉の隙間から、敵が慌てて体勢を直して迎え撃とうとするのが見えた。だが影は既に最後の跳躍を行い、到底間に合わない。

 影が吠え声を上げる。




「はい、終了。」


 ハーライトが止めの銃弾を撃ち込むと、獲物はすぐに動かなくなった。周囲の気配に注意しつつ、木を降りてドロップ品の回収を行う。手に残ったのは、【鋼猿の毛皮】【鋼猿の牙】のカードだ。

 ドロップを回収されるか、一定時間経過したMOBの身体は薄れるように消えていく。その光景を眺めながら、ハーライトは残弾の確認を行う。


「帰りのエンカウントを考えればそろそろ引き上げ時かな・・・・・・、残時間もない。」


 狩りの終了を決定すると、先程まで陣取っていた木に設置していた道具を回収する。枝と枝の隙間で、一見何もないところに手を伸ばすと、次の瞬間5枚のカードが握られる。【スタンワイヤーSS】という名前で、なんの事はない接触した動物を電撃で麻痺させるだけの捕獲用のアイテムだ。だが、これがあるからこそ今回の狩りは成立している。


 今仕留めたMOBは、鋼猿(steel ape)という変異獣だ。見た目は鈍色の猿で、鋭い牙と腕力、投石を主な攻撃手段としていて、アクティブモンスターに分類される。実はこの森でも上位に位置するMOBで、生身で正面から戦うのは推奨されていない。開けた場所であればともかく、森の中では枝を利用して飛び交って攻撃を躱すなど回避能力が高く、かつその毛皮は名前通り金属質で、銃弾が効きづらいという厄介な防御力がある。装備が整わないと生身では面倒な相手だ。

 回避力と防御力があり攻撃力はそこそこという面倒なMOBだが、その分見返りは多い。技能の熟練度はより困難な行為・敵を相手にした方が上昇し易く、ドロップ品も割の良い値段で売却できる。ただ、鋼猿は群れないため、単純に時間当たりの効率であれば、草原などに湧く草食系MOBを狩る方が有利だろう。しかし今日は開始初日である。中央都市周辺の適当な狩り場はそれなりに混み合い、理想的な狩りをすることは不可能だ。だからこそ、一部のプレイヤー――特にβ版からのプレイヤーは、独自のスタイルで狩り等を行い、資金を調達している。


 <感知>で索敵しながら、早足で都市への帰路を辿る。この辺りは敵が強く、現時点の装備では複数に囲まれると非常に危険だからだ。

 先程は格上の鋼猿に対して狩りをしていたが、それは罠を張って待ち伏せているからこその戦果である。

 鋼猿は電撃に弱い。

 まあ、総じて変異獣は電撃等の特殊属性攻撃に弱いものが多いのだが、弱点であるのは間違いない。この情報はwikiにも載っているため、知っている者はそこそこいるものの、現時点で電撃による狩りをしようという者はまずいない。

 そもそも攻撃には属性という分類がある。まだ解析途中であるため正確ではないが、敵に与えるダメージに大きく関係している。基本属性が斬・殴・刺の3種類で、特殊属性が炎・雷・冷気・酸・振動・光・・・・・・と多様に存在する。そして防具やMOBの部位には、各属性に対する防御値が設定されており、最終的なダメージに影響されるという訳だ。勿論ダメージ計算は他に強度や敵の状態が絡んでくるため、正確な数値はこれからの検証次第となっている。

 さて、現時点で電撃による狩りが出来ないのは、単純に雷属性で攻撃できる武器がほとんど無いからだ。少なくとも中央都市内のショップには、まともに戦闘に使える物は売られていない。ミッションをクリアしていけば買える品も増えるが、初日では不可能だ。購入可能な電属性武器はスタンガンだが、威力は低くリーチも短い。これでは狩りをするには不向きである。一応ADAの搭載兵器には使える物もあるが、それこそADAで鋼猿を狩るのは赤字でしかない。


 走りながらスタンワイヤーの耐久値を確認する。どれも3割以下まで減っており、修理が必要だ。

 このワイヤー、狩人組合に登録しないと購入できない捕獲用罠アイテムである。武器ではない。武器ではないが、ダメージは入る。効果はスタンガンと大差ないが、設置しなければ使用出来ず、設置には<設置:罠>の専用技能がひつようである。後は値段が安くなく、これ1本で1万GCもする。ちなみに通常の宿屋に泊まる価格が3000~5000GCだ。

 捕獲用依頼などで使われるが、他の使い道は少ないので生産数が少なめのため割高となっている。

 単純な話、このワイヤーを5本使って鋼猿を叩き落として、動けない内に仕留めただけである。威力は大した事はないが、捕獲用なので麻痺効果付きだ。そして複数を一度に喰らわせれば鋼猿の抵抗を超えて、麻痺状態にすることができるという訳だ。

 ここで重要なのが、1本浴びせた程度では麻痺にならないということだ。最低3本は使わなければ麻痺にならない。弱点とはいえ、それだけの抵抗力が鋼猿にはある。


「いや、教授には感謝だね」


 ハーライトは、今ここにいない友人に感謝する。MOBデータの分析を趣味にしている人物であり、その業績から仲間内で“教授”の尊称を送られている。本人は嫌がっているが。

 教授がβテスト終了後も続けていた分析の成果が、今回の狩りである。最も、MOBの調整で通用しないという可能性もあったので、最初に成功するまでは不安に苛まれていたのだが。


森を抜けた所で一息付く。現実のような息切れはないが、スタミナは存在するため走り続けることはできない。

 <感知>を継続しつつ、狩りをしている多数のプレイヤーの邪魔にならないようにしながら都市に向かって歩いていく。

 行きよりも大分数が減っているが、ハーライトと同じように皆制限時間が近いのだろう。今見える者の中には焦っている表情をした者も多い。トラブルを起こしているのか、揉めている様子も時折見えるが、関係ないので無視して進む。


 都市の入口まで来たところで、歩きながらでも分かる振動と機械音が響いてくる。その方向に顔を向けると、4機のADAがゆっくりと整備場に歩いていく所だった


「・・・・・・重量級“グリズリーL型”1機量級“ジャガーⅡが2機、後は・・・・・・軽量級の・・・・・・分からん、追加機体か。」


 目を細めて意識すると、<観察>技能により視界の端に簡易情報が表示される。軽量級“アーマ・ビー試作型”、それがあの機体の名称らしい。司令部直轄のファクトリーには無かった名称であるからして、どこか別の工房で製作された機体で間違いはない。


「しかもグリズリー級か・・・・・・一体いくらしたんだろうな?」


 おそらくは相当技能を削って所持金に回したとハーライトは目星を付ける。となればあの機体の持ち主は技能が操縦と戦闘関連でほぼ終わり、潔いことだと感心するレベルである。

 少なくともスタートダッシュに成功したと言えるのだろう。遠目には表情は判らないものの、雰囲気は明るいと推察できる。


「負けてはいられないな。」


 それに比べて、とハーライトは自分の状況を振り返り、改めて気合いを入れる。予定では、明日の一番に試験ミッションを済ませ、金稼ぎを開始する。本日のペナルティ分は鋼猿狩りで十分取り戻せたため、資金的に問題はない。





 都市の中心に向けて歩いて行くと、生産系のプレイヤーがそこかしこで露店を開き、声を張り上げている光景が広がっている。ちなみに露店は広げられる場所が決まっており、通行の邪魔になる場所には出すことは出来ない。所々に広場の様なスペースがあり、そこの管理NPCに使用料を払うことで出店出来る。

 システムとして抜け道はあって、露店を広げなければ問題はない。商品名の書かれたプラカードの様な物を持って、通り沿いに立っているのがその連中である。露店だと専用の売買ウインドウが開き、商品を吟味できるが、この場合通常のトレードになるので利用は自己責任である。


「ん、いたいた。」


 中にはそもそも露店の必要ないタイプのプレイヤーもいる。それが今利用する辻リペア屋だ。

 アイテムには耐久値が設定されているのは周知の通りであるが、そのまま壊れるに任せるということは当然無い。消耗品と一部の特殊アイテムを除いて、耐久値は回復させることが出来る。その回復方法の一つがメカニック系の専用技能だ。


「いらっしゃい、吾輩は汎用アイテムと小型機械までの修理が可能だ。武器関係は向こうの奴をあたってくれ。」


 話しかけたリペア屋――鉢巻きを締めた屋台の店主のような風情を持った男は、腕組みをしながら言い放った。


「ん、武器修理がないとは珍しい。ああ、修理して欲しいのは武器じゃないから、このままお願いするよ。」

「判った。アイテムを乗せてくれ。」


 ハーライトは目の前に開かれたウインドウに、修理が必要なアイテムを移動していく。


「・・・・・・これでいくらだ。」

「うむ、基本額に手数料を・・・・・・2割でどうかな。」

「・・・・・・初日とはいえ、もう少し勉強してもいいんじゃないか?」

「供給が少ない時こそ稼がねばな。」

「いや、今日は需要も少ないだろう、無理はしない方が良い。1割5分。」

「・・・・・・ふむ、時間も無いのではないかな。1割8分。」

「お互い様だと思うさ。1割7分。」

「やれ、初日から無理押しする訳にもいかんか。手を打とう。」

「宜しく頼む。」


 交渉を終えた所で、修理が始まる。一瞬で回復、という事はなく、回復量に応じて時間を必要とする。

 無言で待つのも暇であるため、どちらからともなく会話が始まる。


「さて、見たところ狩人かな? 成果はいかほどかね。」

「ぼちぼちかな。1回運営のサプライズにやられてね、どうにか損失を取り戻した所さ。」

「そいつは災難だったな。吾輩は組合にはまだ登録しておらんから、地道にやっているよ。」


 会話をしている間にも、ウインドウに表示された修理ゲージが動いていく。後3分程度というところだろう。


「さて、吾輩の専攻は一般アイテムと小型機械等の修理・製作だ。せっかくであるから、何か売って貰える良い素材はあるかな? レシピが少ない以上買える物は限られるが、その場合は知り合いを紹介しよう。」

「まあ、こっちも当てはあるが、選択肢を増やすのは悪くないな。」


 互いに相手の様子を窺いつつ、別途交渉を始める。狩人として、狩った素材を見せるということは、実力や戦闘スタイルをある程度さらすという事でもある。特に初日ということもあり、見せる素材を調整して高度な情報戦を仕掛けるには、手持ち素材の余裕は無い。

 周囲は喧噪に包まれているものの、二人の間には僅かに沈黙が落ちる。


「・・・・・・こいつでどうだ?」


 ハーライトは【鋼猿の毛皮】を取り出して見せる。するとメカニックの男は、眉間に皺を寄せて唸った。


「・・・・・・よりにもよってそいつか、できるな?」

「さて、戦闘力的にはそうでもない。ようは立ち回りだからな。」


 男は自分の持つレシピと検討しているのか、少し別な方向に顔を向けた後、真剣な目でハーライトを睨んだ。


「・・・・・・何枚ある?」

「・・・・・・むしろ、何枚買う?」

「そうくるか、手持ちが今寂しくなるが・・・・・・10枚で12万、どうだ?」

「加工に成功すれば、倍以上で戻るだろうが・・・・・・いいだろう。」


 余計な言葉は交わさずに、トレードが行われる。


「じゃあ、また縁があればお会いしよう。」

「こちらこそ。」


 握手をして、ハーライトはその場を去った。メカニックの男はその後ろ姿を少し眺めた後、早速加工を始めるのか別方向に歩き出すのだった。





 ハーライトはログアウトに備えて宿を取った。

 別に街中であればどこでも問題なく戻れるのだが、定期的に休息を行わないと内部疲労値が溜まり、能力が低下してしまう仕様になっている。そこでログアウト前に休息に入っていると、次にインした時には万全の体調で挑めるため、大体のプレイヤーは宿屋からログアウトをするのがβ時代からの常識だった。


 個室に入り、ベッドに横になりながらステータスを確認する。

 熟練度はそれなりだが、まだまだ先は遠い。このゲームは非常に熟練度の上昇が遅いシステムになっている。基本的に熟練度は、「効果のある使用」をしないと上昇しない。また、技能によっては街中では上昇しない、成功しなければ上昇しないなどの差があり、効果が強い物ほど上げにくくなっている。

 頻繁に使用している<感知>も、範囲内にMOB等の対象がいなければ上昇しない、街中では上昇しない制約がある


「容量が埋まるのは大分先だが・・・・・・計画的に上げていかないとな。」


 しばらく技能の追加購入は控えようと判断する。

 技能は全て、電脳にインストールされるプログラム扱いである。学習して効果は上がるが、新しく覚えるということは絶対に無い。新しい技能が欲しい場合は、高価な技能データを購入する必要がある。また報酬やイベントでも入手できる場合がある。

 技能データを入手したら、特定の施設にある設備を使ってインストールする。インストールすると技能データは消滅する。ここまでであればとにかく金があれば良いと言うことになるが、問題はインストールできる技能が、電脳の容量に制限されるということだ。今のところ容量を増やす方法は発見されていないので、計画的な行動が重要なのだ。

 まあ、現時点でも半分も容量は埋まっていないため、焦る必要は無い。


 余談だが、購入できない技能データが多数存在する。その代表が上位技能であり、これは技能をバージョンアップすることで取得できる。公式情報によれば、バージョンアップのためには熟練度を最大まで上昇させる必要があり、かつ資格試験というミッションをクリアする必要がある。今のところβ時代に熟練度を最大まで上げた者がいないため、試験の詳細は未だ謎に包まれている。


「明日はミッションが終わったら・・・・・・採掘に行こう。」


 ドリルが活躍する光景を思い浮かべ、不気味な笑いを浮かべながらハーライトは目を閉じ、ログアウトした。



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