12:邪神再臨!希望への戦い ②
第12章・2話目更新です!
「――では早速…」
と、邪神は手に持つ鳥笛を高く掲げて…
「使わせてもらうとするか…この鳥笛を!!」
と高らかに宣言する!
「ダメ!!」
思わず叫び声を上げるアリス。
こんな奴等に使わせるなんてもったいない!! …と。
もちろんアリスだけでない。他の皆も邪神の思惑通りにさせてはならないと今更ながらに焦る。
「くっ…」
アリスの叫びに反射的に、だっ!と走り出すラルシオン。
とにかく…鳥笛だけは邪神には絶対使わせまい!…と。
ラルシオンはそのダッシュの勢いのままデスフォートに突っ込むのか!?…と思いきや、目の前でぽやっと立ってるギルの首を
がっ!!
…と掴むと、
「そうは…させるか!!」
と叫びながら「止めろ!ギル!!」と人形本体を
ぶんっ!
と思いっきり邪神に投げつける。
邪神に向かって全力投球されたギルは「え?」と顔色を変えるが、その軽い身体はそのまま全速力で宙を舞う。
「ふん! 小賢しい!!」
だが、デスフォートは皮肉めいた表情を浮かべると、飛んでくるギルに向かって
すっ…
と上げた手を、ばっ!と勢いよく天に掲げる。
と…
ドンドンドン!!
瞬く間に地面から多数の岩がその邪神の上げた手の勢いと共に一気に盛り上がり、向かって来たギルの行く手を遮る。
いきなり変化したその周囲の風景に、ギルを投げつけたラルシオンが「げっ!?」と驚きの声をあげる。
ドゴン!!
…と、その盛り上がった岩にギルは頭から突っ込む。
「なっ…何!? 何? 何!? どーしたの!?」
岩にめり込みながら、何が起こったか分からず、狼狽えるギル。
その慌てる姿を一番高く盛り上がった岩の頂上から見下ろし、
「はーっはっはっはっは!!」
と高笑いするデスフォート。
彼女のその高笑いを背に、ぴゅ~…とギルは地面に落ちていく。
「お前ら如きにこのデスフォート様の相手がつとまるか!! バカ者め!!」
高い場所からの邪神の高笑い。
周囲を見下す態度に、怒りがわくよりも先に、地面やその他…周囲を簡単に変えるその邪神の力に全員が慄き立ち尽くすしかなかった。
…が…
「バカ者はあんたの方でしょ!!」
アリスだけは慄くよりも怒りの方が増したのか…恐るべき力を持つ邪神に対し、まるで頓着せず豪快に啖呵を切る。
そのあまりにも偉そうなアリスの態度に、横で固まっていたラルシオンの方がぎょっと驚く。
「高い所に登りたがるのは煙とバカ者って昔から相場が決まってんのよ!!」
そんな周囲の驚きをよそに、高い場所に立つデスフォートに向かって、アリスは堂々と無い胸を張りビシッと指を差す。
高い場所にいるだけで煙やバカと同様だと言い切るその言葉に、さすがにムッとした表情の邪神。
そんな、邪とはいえ一応神である相手に対して、一切の忖度無しに、
「バカの相手なんかやってられますか! 悔しかったらそっから降りといで!! バーカ!!」
…とアリスは煽る煽る。
…恐らく…怒りからの煽りだけでなく、手の届かない高い場所から邪神を地面に降ろし、戦い易い状況を作り出す意図もアリスにはあるのだろう。
「よ…よく言った」
だが、アリスのえげつないまでの煽りにかなりイラついてはいるが、デスフォートは口元を引き攣らせそう言いながらも地面には降りて来ない。
「私を止められるってのかい?」
「止めてみせよーじゃん!」
邪神の言葉にも、えっへんとどこまでも偉そうなアリス。
そんなアリスの姿に眉を顰めつつも、デスフォートは
「ふ…」
…と鼻で嗤う。
「私がダテでお前達のそばにいたと思っているのか?」
にやり…と邪神は口を歪めるように嗤う。
「これを見な!!」
ぴっ!…と邪神が指に挟んで見せたモノは…1PG硬貨!
「そ…それは…!」
今まで余裕ブッこいていたアリスの顔色がさっと変わる。
「そーら、飛んでけーッ!!」
デスフォートが邪神の全力で、ブン!と思いっきり遠投!
「あーっ!!! もったいなーい!!」
きらりーんと遠くに消える小さい硬貨を追い、だーっ!と全速力で走り出すアリス。
目一杯のスピードで戦場から去っていくアリスの姿を見て思わずズッコケるラルシオン。
「あっ…あれ、1PGじゃないの?」
…遠視や暗視等、特殊能力のあるエルフの瞳であの投げられた小さな硬貨もバッチリ判別出来ているラルシオンは、何故あんな端金で…と誰に問うでもなくつぶやく。
1PGは約1円程度の金額だ。現存する最低金額の硬貨である。
「ダメなのよ、アリスちんって…お金なら何でも×」
ラルシオンの疲れ切った声の問いに、近くにいたクララも力なく答える。
「お前らの弱みなど全てお見通しだ!」
一番口うるさかったアリスを排除し、デスフォートが高らかに宣言する。
「悔しかったらかかってきな!」
その言葉に…手が届かなかった恐るべき存在に対する恐怖や慄きよりも湧き上がる怒りがこの場にいる皆を支配する。
「直々に相手をしてやろーじゃないか!!」
はっはっはっはっは♡…と高笑いするデスフォートに対し、全員(走って行った約一名除く)の怒りが頂点に達する。
高い場所から見下ろす邪神をギン!とバーバラは睨みつける。
「くそっ!!」
そして…ダッ!! とデスフォートに向かって剣を握り走りだす。
自分に向かって高速で近付くバーバラのその姿を見て、フッ…と鼻で嗤うとデスフォートは横にいるエドマンドに向かって、
「やれ、サモナー」
と一言。
「はっ!」
エドマンドは恭しく恭順を示すと、すっと手を前に向ける。
「召喚師の名において命ず!!」
その言葉と共にエドマンドの掌が光りだす。
「地に眠りし者共よ…」
すると…掌の輝きが強くなるにつれ、目の前の地面がまたもぞもぞと蠢き始める。
「目覚めよ!!」
召喚師の命じる言葉に準じるようにボコッ…ボコッ…と、土が大きく盛り上がり…そこから…
「なっ…」
バーバラが顔色を変える。
アンデッドの集団が土の中から出現したのだ!!
「あ…あのアンデッド!」
出てきた集団を見て目を見張るラルシオン。
「ムクロマンドの軍団じゃない!!」
「えっ!?」
そのラルシオンの言葉に、鉄の塊の隙間…地面に伏しているアルフレッドも目を丸くする。
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よかったらぜひ、のぞいてみてくださいませm(_ _)m
第12章2話目、更新です。
連続更新2回目です!
進みは遅いですが…この先盛り上がっていきますよw
次回…明日は第12章3話目です。よろしくお願いしますm(_ _)m
クライマックス展開+春休み企画?…というコトで、この先ラストまで連日更新(予定)中でございますw
…平日の更新というコトで、あまり遅くない時間…毎晩20:30頃に明日以降も更新していく予定です。
それと…春の同人イベントにも参加予定がありまして…自動更新任せになる可能性大ですw
よかったら、私の代わりにぜひ拡散とか宣伝とかもしてやってくださいませm(_ _)m
ちなみに…
3/29(日)・「スーパーヒロインタイム2026春」内「プリティステークス45R」参加決定です!
都産貿浜松町館にて「茶々組&初心の会」ウマ19!…にて♪
ウマ娘の新刊だけでなく、大冒険の本や色紙などのグッズ等も持参予定です♪
ぜひのぞきに来てくださいませm(_ _)m
ではでは。
次回…明日も無事更新できましたらまたお会いしましょう。
よろしくお願いしますm(_ _)m
あと…最後にお願いがw
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