12:邪神再臨!希望への戦い ①
大変お待たせしましたm(_ _)m
第12章1話目、更新です!
「我こそは邪神デスフォート!!」
かつて…そう、つい先程まで小さな幼女だったドロシーは、大人の女性に姿を変え、自身の事をそう高らかに宣言する。
女性の声音だが…何か得体の知れない、深い底から響くような違和感のある声で…
「人々を哀しみと不幸の淵へ落とし入れてくれるわ!!」
…と。
不幸の神と名乗るだけの事はある。
神としての権能がそれでは、どう聞いても害悪しかない邪な神そのものである。
「そ…んな…」
「ドロシーが…邪神…?」
アリスやクララは、ドロシーのそのあまりの変わり様に呆然と目を丸くする事しか出来なかった。
もはや可愛らしかった幼な子の面影は全く無い。
成長のやや遅れ気味の小さな身体では既になく、目の前に悠然と立つ美女は今この場の誰よりも成熟した大人の肢体をこれみよがしに晒している。
…アリスがそのドロシーの成長のあまりの大きさに心の底から嫉妬の炎を燃やす程に。
皆の前に不敵に立つドロシー…いや邪神は、ふと横の足元に目を向ける。
そこには魔神弐號の下敷きになってしまい、その場に横たわるアルフレッドがいる。
何とか自力で倒れた魔神弐號の下から這い出そうとしているのだが、今までの相次ぐ衝撃の連続のためか、動くことも出来ないくらい疲弊している。
デスフォートは、そんなふうに藻掻くアルフレッドの目の前に、
ザン!
と堂々と立つ。
薄ら笑いを浮かべ、アルフレッドを上から見下すように眺めると、ゆっくりと前かがみになり横たわる彼に顔を近付ける。
そして、血だらけの姿で目を見開き、自分を唖然と見ているアルフレッドの顔を、覗き込むように笑顔で見つめると…
「お・に・い・ちゃん♡」
と甘えるように可愛いらしく声をかける。
その言い方は、幼いドロシーと同じだが、声は大人の女性の…しかも怪しい響きの声なので違和感しかない。何より、余りにも小馬鹿にしたような言い方が、ドロシー本人とは全く違う。
「お前のおかげで随分強力な力が手に入ったよ」
にこやかな表情のデスフォートの言葉に、
「何ィ!?」
と、アルフレッドはその言葉の意味も分からず驚きに目を見張る。
「魔神が見境なく攻撃してきた時は…」
ガン!
とアルフレッドの上にのしかかる鉄の塊を蹴りながら、
「さすがの私も駄目かと思ったがな」
と嘯く。
…ったく、このバカが…と顔をゆがめ鼻をならすデスフォートが文句を言うのは、ここに倒れている魔神弐號に対してなのか、それとも中で魔神を操縦していたデラデューンに対してなのか。
「だが…」
不快そうに眉をしかめて鉄の塊を見ていたデスフォートはその目線をアルフレッドに向け、目元を緩めて彼を見下ろす。
「お前がいたおかげで助かった」
その言葉に聞いている全員が、訳がわからず、何故…?という表情になる。
「人々の不幸や悲しみ…」
デスフォートの言葉が理解出来ずに眉をしかめている周囲に、丁寧に説明する気は全く無いのか…そのまま皆の訝しそうな顔を見渡しはしたが、そんな彼等を放置し、ゆっくりと彼女は言葉を続ける。
「嘆きや苦しみこそ私のエナジー…」
すぅっ…と胸に手を当て、
「たとえ小娘の身体に封じられたとはいえ…これだけのエナジーがあれば、思う存分力は出せる」
恍惚の表情を滲ませ、
「だからお前についてきたのさ♡」
…そう言うと、デスフォートはアルフレッドを見下ろしながらうっとりと微笑む。
その言葉から、アルフレッドが散々な目に合っている不幸自体が邪神としての力になっていたのだとわかる。
実際、未だ周囲から何かの気を吸い込んでいるかのように邪神の身体に怪しいオーラが立ち上がっている。
これがアルフレッドの不幸エナジーなのか。
「…そして」
スッ…ともう片方の手をゆっくりと上に上げる。その手には…
「これさえあれば…」
そう…掲げられたその手には、心臓宝石がしっかりとはめ込まれた鳥笛が…!!
邪神に高く掲げられた鳥笛を、皆が愕然と見上げる。
…邪な存在を滅ぼすはずの心臓宝石がはまっているのに、何故この邪神は消えないのか!?
アルフレッド達は宝石のせいで肉体が消滅した者達の骸骨の山を見ているので、邪の最たるモノである邪神が平気な顔で宝石付きの鳥笛を手にしているこの状況にかなり混乱している。
そんな混乱とショックで固まる皆の目の前で、ゆっくりとその鳥笛を口元に持ってくると、
CHU♡
…と愛おしそうに口づける。
「こんな窮屈な身体とはおさらばじゃ」
邪神の言葉に、自分達の鳥笛が、今、消えて無くなる絶望に皆青ざめる。
そんな青ざめた連中を楽しそうに上から目線で見下ろしながら、
「宝石も埋め込まれたら破邪の力はないし…な♡」
…と嗤うデスフォート。
その言葉に
「あっ!?」
とアリスが声を上げる。
「それで鳥笛を!?」
何故破邪の力を持つ宝石が機能していないのか…何故冒険者達の心をくすぐる伝説の話をわざわざ披露したのか…そして何故無害な子供のフリをして自分達と行動を共にしていたのか…その邪神の思惑がわかり、アリスは思いっきり顔をしかめる。
そんな唖然呆然愕然の表情を浮かべ、固まって動きの止まってしまっている皆の横を、
スッ
…と黒い影が横切る。
「デスフォート様…」
ザッ
…と邪神の前に跪き恭順をしめす黒い影は…
「召喚師か」
そう…ドロシーの父親と思われていたエドマンドだ。
デスフォートは足元に跪くエドマンド…召喚師を見下ろしながら、
「お前のポカミスでこの身体に封印された時はどーなる事かと思ったが…この作戦はなかなかだったぞ」
と笑みを浮かべ、お褒めの言葉をかける。
「恐れ入ります」
そのデスフォートの言葉に、エドマンドはさらに恭しく頭を垂れると、
すっ…
と、額に巻かれた布をゆっくりとはずす。
そこには『奴』という古代文字が、やはり血の様な赫い色で描かれていた。
…同じように刻まれた印にどのような意味があるのか…古代文字に詳しくない皆にはわからない事ではあったが、少なくとも何らかの繋がりが邪神と召喚師の間にある事は明白であった。
「やっぱりあんた達、グルだったのね!!」
邪神と召喚師の関係だけではない。魔神弐號の行動についても言及していた事に気付き、デラデューン達もコイツらの仲間だったのかとやっと理解したラルシオン。
だが、非難するその叫びもデスフォートは完全に無視する。
そして…
「――では早速…」
と、邪神は手に持つ鳥笛を高く掲げて…
「使わせてもらうとするか…この鳥笛を!!」
と高らかに宣言する!
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よかったらぜひ、のぞいてみてくださいませm(_ _)m
大変お待たせしましたm(_ _;)m
第12章1話目、やっと更新しましたw
最悪な展開からのクライマックスに向けてのお話になります!
次回は第12章2話目です。よろしくお願いしますm(_ _)m
更新かなり遅れまして大変申し訳ありませんでしたorz
体調不良に加え、さらに確定申告とかいろいろ重なりまして…なかなか作業が進まず、すっかり遅くなってしまいました(T^T;)
そうこうするうち、「この先クライマックス展開に入るから、せっかくなら連日更新とかしてみたいなぁ…」と思いましてw
…そんなワケで、せっかくの春休み…というコトで、この先ラストまで連日更新予定でございます!!
1話分の内容量はムラがあってやや少な目かもしれませんが…キリのいいところで「つづく」になってますので、そこら辺はご了承くださいませ。
…あと、更新時間、いつもは0時にしてましたが、平日の更新というコトで、お休み中の学生さんだけでなくそれ以外の方にも読んでいただきたいので…あまり遅くない時間にというコトで、毎晩20:30頃に更新する予定です。
…その時間頃なら晩御飯は終わってるけど寝る時間にはまだ早い…くらいですよね?
それと…春の同人イベントにも参加予定がありまして…自動更新任せになる可能性が大きいですw
よかったら、私の代わりにぜひ拡散とか宣伝とかしてやってくださいませm(_ _)m
ちなみに…
3/29(日)・「スーパーヒロインタイム2026春」内「プリティステークス45R」参加決定です!
都産貿浜松町館にて「茶々組&初心の会」ウマ19!…にて♪
ウマ娘の新刊だけでなく、大冒険の本や色紙などのグッズ等も持参予定です♪
ぜひのぞきに来てくださいませm(_ _)m
ではでは。長々とスミマセンでしたw
次回も無事更新できましたらまたお会いしましょう。
よろしくお願いしますm(_ _)m
あと…最後にお願いがw
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よろしくお願いいたしますm(_ _)m




