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僕は君を見つけた
あの日から何度もあの光景を思い出していた。
風に揺れるカーテン。
夕暮れの空。
その向こうには笑顔の君。
名前も知らないし、声も聞いたことがない。
それなのに、気づけば僕は、あの場所を目で追うようになっていた。
「授業行くぞ!!!」
背中を強く叩かれた。光は手加減を知らないみたいだ。
「最近どうした?ずっと上の空だぞ。」
「自分でもわからない。なんなんだろ。」
「まさかお前に好きな人ができ...」
途中で背中をぶっ叩いた。さっきの仕返しのつもりで。
早く行くぞ。と目で合図をする。
光は少し笑って、先に歩き始めた。
僕は小走りでついて行った。
教室を移動して、ぼーっと黒板を眺めていると、いつの間にか授業が終わったみたいだ。
「わりぃ優、ちょっと腹痛いから先行くわ!」
その言葉を残して、光は僕をおいていった。
無論僕は友達が多いタイプなわけでもなくて、一人で教室に戻ることにした。
一人になると君のことをどうも考えてしまう。
また会いたい。君のことを知りたい。
そう思った瞬間、自分でも少し驚いた。
「居た....」




