日常
小柳 優
学年:高校2年生
性格:普段は明るめ。でも恋愛には少し鈍い
原口 光
学年:高校2年生
性格:常にテンションが高い。ほとんどのことをポジティブに考える。
ジリジリ、ジリジリと目覚ましが鳴っている。
止めなきゃならない。分かってる。
けど、起きたくない。憂鬱な一日の始まりだった。
「優、起きなさい!」
「…起きてる。」
「起きてる人の返事じゃないでしょ!また遅刻するわよ!」
母さんの声がいつもより頭に響く。
僕は布団から手だけを出してスマホを探し、画面をみる。
「7時28分…」
やばい。
僕は急いで制服に着替え、食パンを咥えて駅へ向かった。僕にとってはいつも通りの日常だった。朝は弱いし、アラームだけでは起きられない。母さんの声でいつも通り起床する。
いつも通り、イヤホンをつけ
いつも通り、同じ道を歩く
いつも通り、電車に乗って一人揺られる。
普遍的な1日を繰り返すのが僕の日常だ。
自分が通ってる高校は地方の進学校。いや自称進。そんなに偏差値も高くない学校なのに無駄に勉強だけさせてくる。なぜ僕はこんな学校に進学してしまったのだろうか。と、後悔しても仕方ない。学校の最寄り駅で電車を降り、僕は1人学校に向かった。
「おっはよぅ!」
後ろから元気よく声をかけられた。
「…おはよ、光。」
こいつの名前は原口光。去年は同じクラスだったが、僕は文系、光は理系。そのため今年からクラスが別れてしまった。
「ったく元気がねぇな!休み明けの学校だぞ!?楽しめよ!!!」
こいつにはついていけない。朝は特にそうだ。僕が朝を苦手ということを知っていてもずっとこのテンションである。
「朝からそのテンション、、、おかしい。」
「なんでだよ!学校楽しいじゃん!」
そう思ってるのはお前だけ。と言いたかったが、言うとめんどくさそうだったので、心に留めた。
「ていうか、今日から授業だよな?」
「そうだけど」
「終わった……」
「お前が言うなよ」
「だって休み明けだぞ? まだ休みたいだろ!」
「それは同意」
そんなくだらない会話をしながら、僕たちは学校へ向かって歩いていく。
いつもと変わらない朝。
いつもと変わらない道。
いつもと変わらない友達。
そして、いつもと変わらない一日。
か少なくとも、このときの僕は。
今日が、いつもとは少し違う一日になるなんて思ってもいなかった。




