共生関係 その①
もし続きを待っていた方がいたのならの話ではありますが、時間が空いてしまい申し訳ありません…。言い訳をするなら学校生活が忙しかった、です。本来はもっと長くなる予定でしたが、縮めていくつかに分けないと時間がかかりすぎると思ってこうなりました。ほんとに申し訳ないです。
12時、1時…何もしないまま時間だけが過ぎていく。何もしていない…というか、何をすれば良いのか分からないというか…。とにかく眠れなさそうなのは確実だった。その原因がわかっているだけマシだろうか?自分の幼馴染で、不死身(本人曰くただそれだけの普通)の少女-柔育。思えばここ2日間もあいつのせいで寝れない羽目になっている。初日は…どのみちあまり寝られなかっただろうとは思う。何かの役に立ったのも、当たり前ではないのだと褒められたことも久しぶりだったから。でも今日は違う。自分が思ったより危険だと気付いたから?でもない。なんというか…艶っぽかった?あの元気という言葉が似合うやつにしては珍しいが。
所詮眠れないと言っていてもそれは気分の話であり悶々としているうちに俺は結局眠りについていたらしい。そういう風に寝た夜は目覚めが良くないと決まっているのだが、その日はすんなりと目覚められた。
2階に降りて、朝飯を食べる。まだ2回しか繰り返していないのに妙に慣れた気持ちだった。
朝飯のトーストを食べている途中、育が入ってくる。気まずい沈黙が2人を満たす。
「お、おはよう…」
「え、ああ、うん…。おはよ」
どっちがどっちか分からないくらいだ。念の為言っておくと話しかけたのは俺である。
「昨日はえっと…すまんな」
「いやいや!私が、ちょっとはしゃぎ過ぎただけっていうか…。」
「それならいい…いや別に良くはないんだが。その…昨日、改めて話そうってのは…。」
「そ、そのことね!ここで話すのもアレだし…。どこか、外で…ってのはどう?」
「ああ、う、うん。わかった。」
そんなこんなで俺たちはポインセチア探偵事務所の外にでる。どこか話し合う場所として最適なところはあるだろうか。
俺は勿論として育もあまり店とかそういうのは知らない。俺たちは結局病院にあるカフェに行くしかないのでは、という話になりそこにむかった。
一番奥の2人がけに座りお互い好きな飲み物を頼む。(俺はキャラメル系のやつで育はカフェオレだ)しかし会話は一向に始まらない。2人とも切り出したい意思はあるようだが何かと言葉にならない。何か別の話題から始めた方が良いかとも思いはじめたその時、育が意を決したように口を開いた。
「ちょっと説明することが多いんだけどね…?」
「あ、ああ、うん。」
「まずさ、私って不死身じゃん?」
「ああ、そうだな。」何を今更のことをとも思ったが続けて話を聞く。
「だからさ、何でかわかんないけど?昔から過激な事が趣味…なんだよねーでさ」
育が言いにくそうに黙る。
「で、その過激なことってのは?」
「あ…えっと。聞いても引かないって約束する?」
突然の問い。だがこれはもう答えなんて決まっているようなものだ。
「ああ。できるだけな。」ここで絶対と言い切れないのが俺という人間の弱さだと改めて思い、少し後悔するがそれをきいて安心したように続ける。
「その…男子が言ってたような…モノには興味はあんまり無かったんだけど、代わり?にリストカット…とか首吊り…的なことをよくやっててさ?」
「……」俺は何も返さなかった、というより返せなかった思ったよりどう返せばいいのかわからない。簡単に言えば引いた。それを察知したのか育は不満げな顔をする。
「引いてるでしょ」
「…うん。」
「やっぱり!引かないって言ったじゃん!」
「だからと言って流石に無理があるだろこの内容は!?」
「だからそれが!……いや、違う…違うよ!」
「?」
「話の続き!ちゃんと聞いてて。」
「え!?続きあったのか?」俺は思わず素で聞き返してしまった。
「あるに決まってんじゃん。全くもう…で、ね?その…昨日のアレ?結構、気持ちよかったって言うか、さ。」
「はあ…」続きを聞くはいいものも話が見えてこない。俺の頭上のは困惑のマークが浮かんでいることだろう。
「だからさ…?その異能を制御する練習…私、実験台になるよ?ね?そしたらwin-winだと思わない?」
ここでようやく俺は話を理解する。片やその理由が享楽なのは気になりはするが割と願ってもない相談でもある。しかしあまり良くない気もしている。
「なんかそれは…危なくないか?その…暴走するリスクみたいなのとか…貞操とか。」
「なっ!?いや…それはそうなんだけど…。」
そこで育は急に脱力したようにふうっと息を吸い飲み終わったカップを机に力無く置く。
「…まあ、ダメだよね。なんか、その…-ごめん。」
「っ…」俺はこう言うのに弱い。自分が全然悪くなくてもこっちがなんとかしないといけないと思ってしまう。
「わかった!わかったよ…!それでいいから…。」
俺が諦めてそう言うと育が顔をパアッと明るくする。えらい変わりようだがこれが素だと俺は知っている。その後俺は感謝を伝えられたり次はいつ試すかとか色々聞かれた。いつもよりテンションも高かったし正直怖いくらいだ。俺には自分を傷つける趣味など微塵もないからよく分かりはしないけど、育もやはり不死身なだけの普通の少女ではないのだろう。俺は少し彼女が心配になると同時に、守らないければならない、という父性にも似た?感情を抱いた。
次は共生関係②になりますかね。どこまで進んで投稿できるかは未知数です。ただGWは割と時間が取れるのでそこまでお時間は取らせずに次をお見せ出来る…と信じたいです




