名前地獄のブレスト会議
名前地獄のブレスト会議
暗い倉庫の奥、ランプ一つの灯りの下――
ペンバートン博士の開発チームは、今まさに最も難解な問題に直面していた。
**それは……「商品名が決まらない」問題である。**
ロビンソン、腕を組みながら唸る。
「いや……メンディーけど……**名前ってのはマーケティングの命**だぜ?」
その言葉に、ダービッツが机をバンッと叩いて叫ぶ。
「アニキィーー!!!名前が決まらないと、販売戦略も立てられないっす!!!」
ペンバートン、深くため息をつきながら呟いた。
「だからですねぇ……**ただの名前じゃダメなんですよぉ……**
響きが良くて、覚えやすくて、強いブランドになるべきなんですよぉ……」
その時、店主ヤコブが後ろの棚から謎の薬瓶をひとつ取り出しながら、テンションMAXで言い放った。
「いっそ……\*\*『ヤコブ・ヤバイ・ヤンキー』にするか!?!?!?」
ロビンソン、即答。
「**ダセェ。**」
「えぇぇぇぇぇ!?!?」
ヤコブ、ムッとして叫ぶ。
「じゃあ、お前ら何かあるのかよ!?!?」
一瞬の沈黙の後、ヤコブがふたたび閃いたように叫ぶ。
「だったら……**『PPP』!!『ペンバートン・パワフル・ポーション』だ!!!」**
ペンバートン、机をバンと叩いて即却下。
「いやいやいや!!!**薬感が強すぎるんですよ!!!**
もっと万人向けにしないとダメなんですよぉ!!!」
ロビンソン、ニヤリと笑う。
「じゃあ……**原材料から名前を考えようぜ。**」
その言葉に、電卓をカタカタ打っていたダービッツが振り向いた。
「アニキィーー!!!この飲み物、**主要成分は〇カとコーラの実**なんすよ!!!」
ペンバートン、ハッと目を見開く。
「それだ!!!
その二つの名前を組み合わせれば、語感が生まれ、しかも親しみやすい!!!」
ヤコブ、飛び跳ねながら叫ぶ。
「じゃあ、『**KO・COLA**』だ!!!!!」
ロビンソン、口元をゆがめてつぶやく。
「……おかすぃーねー……だが、響きは悪くねぇ……」
ペンバートンも満足そうに頷いたが、ロビンソンが指を鳴らして提案を続ける。
「けどな……名前ってのは**響きが命**なんだぜ。
例えば『SSS』とか『BBB』とか、**リズムが大事**なんだよ。」
するとダービッツが勢いよく食いつく。
「アニキィーー!!!だったら\*\*『CCC』\*\*ってどうっすか!?!?」
ペンバートン、腕を組んで考え込む。
「いや……Cで統一するならですねぇ……**もっとキャッチーな響き**が必要なんですよぉ……」
ヤコブが叫ぶ。
「じゃあ『**クリスタル・クリーン**』!!!
透明感と爽快感があるぞ!!」
ロビンソン、瞬殺。
「**それただの洗剤。**」
ヤコブ、ガクッと崩れる。
「なんだとぉぉぉぉぉぉ!?」
ペンバートン、真面目な顔で語る。
「いやいやいや!!!韻を踏むってことはですねぇ、繰り返しが重要なんですよぉ……
**Cが二つ並ぶことで、ブランドの視認性が高まる**んです!!!」
ロビンソンがにやりと笑ってまとめにかかる。
「つまり……**シンプルで強い『C・C』が理想ってわけだな?**」
ダービッツが再び電卓を叩きながら提案。
「アニキィーー!!!『クラッシュ・クール』とかどうっすか!?!?」
ペンバートン、唸りながらも否定。
「いや、悪くはないんですがねぇ……**もっと流れるような響き**が欲しいんですよぉ……」
ヤコブが大声で叫ぶ。
「じゃあ『**コズミック・チャージ**』!!!宇宙のエネルギーが爆発だ!!」
ロビンソン、ピシャリ。
「**壮大すぎる。**」
ヤコブ、またも崩れる。
「なんでぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
……そして、沈黙。
しばしの静寂の後、ペンバートンがポツリとつぶやいた。
「……もう、**C・C(〇カコーラ)でよくね?**」
ダービッツ、電卓を置いて答える。
「……**ダリーからそれで。**」
ロビンソンもうなずく。
「**妥協っス。**」
こうして、奇跡の飲み物は**奇跡の名前を手に入れた**。
世界を揺るがす「C・C」は、今ここに誕生したのであった――。




