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ペンバートン アウトー
ペンバートン博士の「〇カワイン」は、まさに時代の寵児だった。
飲めば目がギンギン、心はブチ上がり、気分はフランス革命!
大統領すら「今夜も一杯〇カっとくか…」と呟くほどの伝説の液体。
だが、天国のような日々はある朝、新聞の一面で地獄へと急転直下する。
1885年「アトランタ、禁酒法を可決! 酒類販売、全面禁止!!」
その活字を見た瞬間、ペンバートンは口から試作品の試飲液を吹きだした。
「は…? はぁぁぁあ!? 俺のワイン、どーすんだよおおおッ!!」
まさに
『ペンバートン アウトー』である。
ペンバートン博士、絶句。
脳内真っ白、手はブルブル、失禁ブシャーァァァ。
「俺の…俺の〇カワインが……死んだッ!!」
その瞬間——薬局の扉がキィィ……と開いた。
ぱみゅ……ぱみゅぱみゅ……(※靴音がやたら不穏)
そしてそこに現れた影は、王騎将軍を彷彿とさせる巨大な人物だった。
肩で風を切り、破壊のオーラをまき散らすその女。
その手には、光り輝くまさかり。
目には狂気と使命感、そしてうっすらと…讃美歌。
キャリー・ネイション、見参。
彼女は薬局の奥に並ぶ、ペンバートンの〇カワインの瓶を見つめ、
ニヤリと笑った。
「きちゃった♡」




