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『桑島ケイとやら、貴様には姉がおったか。』


『そうよ。』


『長らく勤めを果たしてくれた良き用心棒だったのう。』


『お姉様はもう、私の元に戻ってきたわ。そしていま、、あなたを』


『ワシを?殺すとでもいいたげだな。だが、、残念ながら、、』




一瞬動きが止まった違は雄叫びを上げる。

それは未だかつて見たことのない、獣人のように。




『け、、ケイ、、、逃げ、、、て。』


『は?』


『ねえ、ケイ様子がおかしいわ、、、なんだか、、、』



そうあれは違ではない。

ましてや、六村弥生でもない。



『わ、ワタシノカワイイケイ、、、、』



『お姉様?!』


あれは確かに違の肉体に鉄の鎧を纏った存在だが、、あの肉体を動かしているのは、、

私のお姉様だった。





♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

『お姉様!いやああっ!!』


『落ちつけ!ケイ!』


『だってお姉様が!!』


『お前の姉はどこにいる?少なくともここでは、、、』



『ふふふ、、、弥生よ。』


北川理事長がこちらをほくそ笑み、話しかけてくる。




『お前に同じことをこいつの姉に施した。お前は弥生になっただけ。でもなあ。こいつに施されたのはな、、、』



剣を振り回す。

剣戟をあわやのところで交わす。



『お前の姉に施したのは、、、ただただ人を殺める殺人鬼としての人格だ。まだ自我は保っているようだが、、直にお前を忘れてただ人を殺める道具に成り下がる!ワシが裏をかかれるなどお見通しだわ!!出なければ、あっさり弥生がいる部屋には通さんよ!』



弥生がいる部屋。

弥生である私は今ここにいる。

でも弥生がいる部屋って、、、



『ケイ!教えてくれ!私がいる部屋はここだろ!?』


『ああ、、ああ!お姉様!どうしよう、、どうしよう、、鎧を壊せばお姉様の脳にもダメージが、、、どうしよどうしよどうしよ・・・・』


『おい!ケイ!』



『ウガアアアア!』



違が剣を振り上げる。


『お姉様・・・・愛してます・・・。』



我を失い力なく微笑み、涙を流しているケイに剣先が触れる。




『うわああああああ!!』



右肩から、違の右膝めがけて飛びかかる。


『アアア、、、』


違はよろける。

ちょうど鎧の継ぎ目を狙ったからか、ダメージを受けたのだろう。



そのまま、違の首元に腕を巻き付ける。


『これなら!これなら!誰も傷つかない!』



締め落とせば良い。

いかに鎧があろうと肺に呼気が入らなければ、気絶くらいするだろう。




『アアア・・・・。』


『ケイ!今のうちにに理事長を撃て!!』


『え、、、え?』


『ワシを殺す?』



丸腰の北川をやるには今しかない。



『早く!早く撃て!』


『はっ、ああああああああああ!!』



ケイはボウガンを構えた。

『アアアアアアアアア!』


違が暴れる。


『早く!』


ケイは引き金を引いた。

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