決着
『桑島ケイとやら、貴様には姉がおったか。』
『そうよ。』
『長らく勤めを果たしてくれた良き用心棒だったのう。』
『お姉様はもう、私の元に戻ってきたわ。そしていま、、あなたを』
『ワシを?殺すとでもいいたげだな。だが、、残念ながら、、』
一瞬動きが止まった違は雄叫びを上げる。
それは未だかつて見たことのない、獣人のように。
『け、、ケイ、、、逃げ、、、て。』
『は?』
『ねえ、ケイ様子がおかしいわ、、、なんだか、、、』
そうあれは違ではない。
ましてや、六村弥生でもない。
『わ、ワタシノカワイイケイ、、、、』
『お姉様?!』
あれは確かに違の肉体に鉄の鎧を纏った存在だが、、あの肉体を動かしているのは、、
私のお姉様だった。
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『お姉様!いやああっ!!』
『落ちつけ!ケイ!』
『だってお姉様が!!』
『お前の姉はどこにいる?少なくともここでは、、、』
『ふふふ、、、弥生よ。』
北川理事長がこちらをほくそ笑み、話しかけてくる。
『お前に同じことをこいつの姉に施した。お前は弥生になっただけ。でもなあ。こいつに施されたのはな、、、』
剣を振り回す。
剣戟をあわやのところで交わす。
『お前の姉に施したのは、、、ただただ人を殺める殺人鬼としての人格だ。まだ自我は保っているようだが、、直にお前を忘れてただ人を殺める道具に成り下がる!ワシが裏をかかれるなどお見通しだわ!!出なければ、あっさり弥生がいる部屋には通さんよ!』
弥生がいる部屋。
弥生である私は今ここにいる。
でも弥生がいる部屋って、、、
『ケイ!教えてくれ!私がいる部屋はここだろ!?』
『ああ、、ああ!お姉様!どうしよう、、どうしよう、、鎧を壊せばお姉様の脳にもダメージが、、、どうしよどうしよどうしよ・・・・』
『おい!ケイ!』
『ウガアアアア!』
違が剣を振り上げる。
『お姉様・・・・愛してます・・・。』
我を失い力なく微笑み、涙を流しているケイに剣先が触れる。
『うわああああああ!!』
右肩から、違の右膝めがけて飛びかかる。
『アアア、、、』
違はよろける。
ちょうど鎧の継ぎ目を狙ったからか、ダメージを受けたのだろう。
そのまま、違の首元に腕を巻き付ける。
『これなら!これなら!誰も傷つかない!』
締め落とせば良い。
いかに鎧があろうと肺に呼気が入らなければ、気絶くらいするだろう。
『アアア・・・・。』
『ケイ!今のうちにに理事長を撃て!!』
『え、、、え?』
『ワシを殺す?』
丸腰の北川をやるには今しかない。
『早く!早く撃て!』
『はっ、ああああああああああ!!』
ケイはボウガンを構えた。
『アアアアアアアアア!』
違が暴れる。
『早く!』
ケイは引き金を引いた。




