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僕たちの英雄伝説  作者: 鬼龍院 天音
1年生編 第二章
22/40

チームでの実践訓練

やべぇ、訓練始まってから何もしてねぇ。


「キラ君、強いね。」


「ローズベルト君も雷魔法と光魔法がすごいね。

あんな強力な雷魔法と光魔法、初めて見たよ。」


このイケメン二人組が勝手にどんどん倒していくせいで俺の出番がない。それにあの青髪イケメン、かなり強い。

魔法はどれもAランクレベル。

武力は普通ぐらいだな。

Cランクといったところだろう。


「アーク、後ろ!」


ローズベルトが叫んだ刹那、ネコ型のモンスターが俺の首に向かって襲いかかった。


(身体強化レベル2)


アークはネコ型の気配を感知して後ろ蹴りでネコ型モンスターの顎を蹴り上げた。

ネコ型のモンスターの頭は吹き飛んだ。


「なんというキック力。」


「流石だねアーク。」


「アーク、君は完全に気配を感じ取っていたね。

まるで、未来が見えていたかのようだった。」


「キラ、それはお前の方じゃないのか?

お前のスキル、真眼はそういう能力なんだろう?」


こいつの真眼の能力は俺も分かっていない。

俺の偏見だが、こういうのって大抵未来を見るか心を読むかのどっちかだと思うんだよな。

心を読む能力ではないことは昨日の会話で分かった。

だから、もう一つの可能性は未来を見る能力。


「僕の真眼が未来を見る能力? そんなわけないじゃない。

僕の真眼は真実を見るを能力、いや、真実を知ることが出来る能力だよ。」


「それはどういうこと?」


ローズベルトは首を傾けながら訊いた。


「僕はこの真眼で見た相手の力つまり、魔力量、固有スキルを見ることが出来るんだよ。 ちなみに相手がどんな魔法を使うかも分かるよ。」


「なんだそれ、すご!」


アークは驚いた。


なんだそれ!魔力量も固有スキルも分かるだと。めっちゃ便利な能力じゃねぇか。それは確かに学園捜索に役立つ能力だ。使える魔法が分かる、つまりそれは結界を創ったスパイが分かるかもしれないということだ。


「魔力量が分かると言っていたけど、どんな感じで分かるの? というよりどんな感じで見えているの?」


ローズベルトはキラの能力について詳しく訊いた。


「魔力量は数字で出てくるよ。

ちなみにローズベルト君の魔力量は8500。

16歳の平均の魔力量は7500だからローズベルトくんはすごいよ。」


「僕の魔力量、平均より高いんだ。」


「それと固有スキルと魔法は普通に頭の中で文字で出されるよ。文字と言っても雷魔法とか炎魔法ていう感じの単語が頭の中に流れるだけ。

固有スキルは名前とスキルの内容が流れる。

また、頭の中にその人が使っている魔法のイメージ図も流れる。 例えばローズベルト君のライトニングだっけ?

あれはローズベルト君のオリジナル魔法だからイメージ図が流れる。 そして、雷魔法と光魔法の合体という単語が頭に流れてくる。」


なるほど、じゃあキラには情報戦では勝てないな。

そしてキラはいつでも有利な状況で戦うことができる。

なぜなら、俺達はキラがどんな技を使うか分からないけどキラは俺達が使う技が分かる。

例え俺達が新技を考えていたとしてもキラの中ではその新技のイメージ図が流れる。

だから、キラの前では手の内の隠しようがない。


「どんでもないスキルだな。」


俺は少しビビっている。 一番敵に回したくない相手だ。


「キラ君の能力はすごいね。」


「ありがとう、ローズベルト。」


キラの固有スキルは正直凄すぎる。

味方にいるだけでいろんな戦略を立てられる。

味方だと心強い。


「キラ君、ちなみにアークの魔力量はどのくらいなの?」


「アークの魔力量?

そういえば、まだ見ていなかったな。」


俺の魔力量か。 どんぐらいあるのかな?

昔、親父にお前の魔力量は誰よりもすごいと言われたけどそれが今、どんなもんなのか分かる。 少しワクワクするな。


「ちなみにクラスで一番魔力量が多いのはレミさん。

1万6870だよ。

そして学園トップはトウヤ先生。

4万7560だよ。」


いや、おかしいだろ!

レミさんは平均の二倍以上あるし、トウヤ先生に関してはバケモンだろ。

Sランク戦士でも高い人は3万ぐらいだぞ!


「さてさて、アークの魔力量は...は?」


キラは驚きすぎて咄嗟に驚いた声を出した。

唇が震えているキラ。


「どうしたキラ?」


「12万9200...」


「「は?!」」


俺とローズベルトの声が重なった。


「アーク、お前の魔力量は12万9200だよ。」


「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


俺とローズベルトは驚き叫んだ。


◇◇◇


「よっしゃあー暴れるぞ!」


「カイト待てよ!」


「俺の獲物を取ったらぶち殺すからなぁ!」


「はぁ〜やっぱりこうなるか。

まあ、初めてのチームだから最初は好きに暴れればいいか。」


ジンは暴れ馬三匹を上手くまとめようとした。

だが、案の定上手くいかなかった。


「はぁ...」


こいつらほんと連携という言葉をしらないんだな。


始まる前にジンは作戦を三人に伝えようとしたが三人ともトウヤ先生の始まりの合図と同時にものすごい勢いで森の中に入った。


「おらぁぁぁ!」


ロイドは炎を纏った拳でBランクの大型モンスターをぶっ飛ばした。


「やるな、ロイドのやつ。 なら、こっちもペースをあげるか。」


カイトは風を全体に纏い疾風のごとくモンスターの群れを駆け抜けながら倒していった。


「どんどんいくぜ。」


「行かせねぇよ!」


カイトが全力で突っ走るとそれをガラードは追い越しさらに奥へと進んで行った。


ガラードの目の前に現れる大量のモンスター。


「どけぇぇぇぇ!」


ガラードはモンスターを蹴り倒し、モンスターを踏み台にして加速していく。


「なんだ、あの動き。

かかと落としからの後ろ回し蹴り、そして飛び込み回し蹴り。 モンスターを蹴って足のバネで加速してやがる。

勢いが全く止まってねぇ...やっぱすごいなガラード。

俺も負けてられねぇ!」


カイトはガラードを追いかけた。


(やっぱ速いな...追いつけねぇ。なら!)


(やっぱりあの野郎は追いつけないか。)


「身体強化レベル4! いくぜ!」


カイトは地面蹴り加速した。ビュンという風を切る音が鳴る。疾風のごとく駆けるカイト。

そして、カイトはガラードに追いついた。


「ついたぜ!」


「少しは出来るじゃねぇか。ついて来やがれ!」


「お前ら先に行きすぎだぞ!」


カイトとガラードはあっという間にいなくなった。


「ジン、俺達も追いかけるか。」


「はぁ〜暴れ馬が一匹増えたか。お前が残っているのが珍しいな。」


「一人だけ置いていったらジンがブチギレるからな。」


ロイドは苦笑いをしながら言った。


「お前らと毎日いるだけでブチギレてるわ。」


「酷すぎ!」


「とりあえず行くぞ。身体強化レベル3」


「そうだな!身体強化レベル3」


ジンとロイドはカイトとガラードを追いかけた。


◇◇◇


「はぁぁぁぁ!」


「相変わらず、すごい速さだね。」


「前よりも速くなっていませんか?」


「レミさん、す、すごぃ!」


レミは前の実践訓練の時よりも速いスピードでモンスター達を斬り倒していった。


まだよ、こんなのじゃダメ!私はもっと強くなる。

あのドラゴンよりもそしてアークよりも!


「闘志がみなぎっているわね。 私達も頑張りますか!」


「そうですね。私は回復魔法で体力と傷を回復させますね。

ユメはバフをお願いします。」


「バフ?」


ミラはユイの言ったことに疑問を持ち訊いた。


「ユイちゃんバフって何?」


その問いかけに応えるように人差し指を立て説明する時のポーズをするユイ。


「あぁ、説明します。

ユメはバフという固有スキルを持っています。」


「あら、ユメちゃんも固有スキルを持っているの!

ていうかこのメンバーで固有スキル持ってないの私だけ。」


ミラは少し落ち込んだ。


「あなたは固有スキルを持ってなくても十分強いでしょう。

あなた、固有スキル無しであれだけ水魔法を使いこなせてたらすごいわよ。」


「あら、レミ。氷の女王モードは終わったの?」


「何よそのモード。 それでバフってどういう能力なの?

ユメちゃん教えてもらってもいい?」


「あっはい! 私の固有スキルバフは他人の魔法、身体能力を強化したり、守ったりすることが出来ます。

でも、自分の魔法や身体能力は強化出来ません。

もちろん守ることも出来ません。」


なるほど完全にアシスト用の固有スキルなのね。

チーム戦ではすごく役に立つわ。


「いいスキルだわ。

じゃあ、ユイちゃんと一緒に援護をお願いしてもいい?」


「はい!任せてください!」


「ユメ、一緒に頑張りましょう。」


「うん、ユイちゃん。」


「レミ、少し表情が柔らかくなったね。なんか鬼みたいなオーラが消えたわ。 前まで完全に鬼だったのに。」


「あら、それはどういう意味かしら?」


レミは鬼のように恐ろしい顔でミラを睨みつけた。


「ごめん、まだやっぱ鬼だったわ。」


「まあ、いいわ。

じゃあ、ユイちゃんとユメちゃん援護をお願いね。」


「はい。」


「レミ、あなたは正面の敵に集中してね。

後ろから来たやつは私がやるから。」


「任せたよミラ。

じゃあ、一位を目指して頑張るよ!」


「おー!」


四人は森の奥へと進みポイント稼ぎを始めた。


◇◇◇


アークとローズベルトとキラは森の奥へ向かってさらに進んでいた。


「あはは、12万か。」


俺の魔力量どうなってんだ...明らかにおかしいだろ。


「アーク、すごいね。 僕の十四倍はあるよ。」


ローズベルトはまだ少し驚いた声で俺を褒めた。


「なぁ〜キラ、見間違いじゃないのか?

確かに俺は魔力量の多さには少し自信があったよ。

でも、12万はおかしいだろ。桁が一つ違うよ。」


「いや、12万で合ってるよ。

僕もあれから四回確認したけどアークの魔力は12万9200だよ。」


「まじかよ。 俺の体どうなってんだ?」


「まあ、僕から言えることはアーク、君の魔力量はSSランク戦士以上のものだ。

君は間違いなく人類の中で最も魔力量が多い。」


「すごい、アーク。」


そういえば親父が俺の魔力量は誰よりもすごいと言っていたけどもしかしなくも親父も母さんも俺の魔力量に気づいていたのか。

だから、親父は俺が英雄になれると言っていたのか?

親父は根拠のないことをよく言っていたからな。

今、考えてみたら親父の発言は何かを隠している感じだった。親父は俺に隠していることがあったのか?

まあ、今考えても意味が無いか。


「みんな止まって!」


俺が考え事をしていた時ローズベルトが止まるよう合図をした。


考え事をしていたから気づかなかったけど結構いるな。

それに囲まれている。

距離は14メートルぐらいか。


「キラ君は左側、アークは右側を頼む。

僕は正面をやる。」


「「了解。」」


アークとキラの声が重なると同時にお互い左右に別れモンスターの方に向かった。


なんかローズベルトがリーダーみたいになってるな。

なんか分からんけどムカつく。

まあ、キラがやってもムカつくけどな。

というかイケメンがやるとムカつく。


そうこれはアークのただの嫉妬である。


まあ、俺はリーダーに合わないから結局ローズベルトかキラに任せるけどな。


「爆炎!」


西の方から爆発音が響いた。


今の爆発はなんだ。とんでもない魔法だ。


「よし、終わったぜ。」


キラはモンスターの群れを一撃で全滅させ戻ってきた。


おいおい、キラさんとんでもないな。

あの魔法かなりすごいな。一撃でモンスターの群れを全滅させたぞ。


「おーい、アーク...手伝おうか? それと右から来るよ。」


キラが手を振りながらこちらに向かってきた。

そして、攻撃が来ると俺に警告した。


俺はキラの言葉を訊いて右からの攻撃を避けた。


「お前、なんで分かったんだ。」


「僕の眼は少し便利でね、周囲の動きを五倍の速さで認識できるんだ。」


「それもう、少し便利とかのレベルじゃないぞ。

普通にずるくね?絶対攻撃当たらないやん!」


「いや、このモンスター達の動きぐらいなら止まって見えるけどアークのさっきのキックとかは全く見えてなかったよ。

というか速すぎだよあのキックは。」


多分キラの言っていることは俺がネコ型のモンスターに後ろ蹴りをした時のことだろう。

まあ、あれは身体強化をしてたからな。

というか周囲の認識ってそれ言ったら未来が見えているということだよな。


「なぁ〜キラ、お前の真眼は片眼だけなのか?」


「いや、両方真眼だぞ。

お前も分かると思うけど黄色に輝いている方が真眼だ。

そして、黄色に輝いていない方は俺の普通の眼だ。

両方を同時に使ってない理由はまだ、使いこなせてないからだ。」


なるほど、両方同時に使うことはまだ、できないのか。

だが、いつか完全に真眼を使いこなし両眼同時に使えるようになったら未来が見えるようになってそうだな。


「アーク来るよ。」


「あぁ、分かってるよ。」


大型のモンスターが右の大振りをした。

巨大な爪がアークに襲いかかる。

その刹那。


「おーすごいな。」


アークは指二本で大型モンスターの爪の攻撃を防いだ。


「指に魔力を集中させて防いだのか。 魔力の使い方が上手いな。」


「悪いが俺も一撃で終わらさせてもらうぜ。」


アークは片手に魔力を凝縮させていく。

そしてアークは魔力のエネルギー砲を放った。

ボーンという爆発音が響き、モンスター達は全滅した。


(すごい威力だ。今のでだいたい魔力量3000を消費したか。

魔力のエネルギー砲はあまり使い勝手が良くない技だ。

魔力を一気に消費するからな。 一撃必殺みたいなもんだ。

だが、アークは違う、あいつの魔力量は12万9200だ。

いくらでも撃ち放題だ。

俺やローズベルト、他の生徒みたいに魔法をわざわざ使う必要がない。 アーク、君の強さはほんと恐ろしい。)


「おーい、こっちも終わったよ。」


ローズベルトが手を振ってこちらに向かってきた。


「全員終わったようだね。

それとキラ君が向かったところからすごい音がしたけど何があったの?」


「あぁ、あれは僕の得意な魔法でね爆炎というのさ。

炎を凝縮させ、凝縮した炎を一気に爆発させる魔法さ。」


「すごいね、キラ君。

炎を正確に操らないと出来ない技を簡単にやってのけるなんて。」


ローズベルトの言う通りキラはとんでもない奴だ。

訓練が始まってからキラの戦闘をずっと見ていたがあいつの魔法はどれもAランクレベルだった。

そして炎だけでなく他の属性も正確に操っていた。

そして固有スキルの真眼もかなり優秀だ。

今のところ弱点が見当たらない。


数分後、バァンという銃声が森の中響き渡った。

訓練終了の合図だ。


「二人とも、戻ろう。」


ローズベルトがそう言うと同時に俺たちはスタートした場所に戻った。


◇◇◇


「おらぁぁぁ!」


「どりぁぁぁ!」


カイトとガラードは森の中をひたすら駆け回りこの森の中にいるモンスターが全滅するぐらいの勢いで倒していた。


「俺は二百体以上はぶっ殺したぞ!」


「俺だって二百体以上は倒したぞ!」


「そうか、だが俺の方が上だ! 俺を越せるものなら越してみろ!」


「絶対越してやる!」


カイトとガラードは再び森の中を駆け回り始めた。


一方ジンとロイドは...


「あいつらどこに行った。」


「もう、流石に追いつけないな。」


完全に見失っていた。


「めんどくせぇ。」


ジンはそう言って戦闘体勢に入った。


「百体はいるな。」


ジンとロイドの前には百体以上のモンスターが居た。


「あの二人もポイントを大量に稼いでいるし、俺たちもひと暴れして稼ぐか。」


「そうだな、稼がないと俺たちが役立たずになってしまうからな。 それでジン、俺は何をすればいい?」


「適当に暴れろ。 援護してやるから。」


「おい、適当だな。 もうちょっと考えろよ!」


「作戦考えても意味がない。

お前は言った通りに動かないからな。」


「信頼度0かよ!」


「当たり前だろ。

この前の訓練で連携技をする時に俺は左側に移動しろと言ったのにお前は右側に移動するし、後ろに下がれと言ったら前に突っ込むし、お前は言った通りに動かないからな。」


「いや、あの時は後ろに下がるよりも前に進む方が良かったんだよ。」


「でもその後、俺の魔力弾直撃しただろ。」


「返す言葉がありません。」


「分かったら好きに暴れろ。

お前もそっちの方がやりやすいだろ。」


「まあ、そうだな。 よし、暴れるぜ。」


ロイドはモンスターの群れに勢いよく突っ込んだ。

ジンは背中に担いでいた狙撃銃を両手で持ち構えた。


ロイドは炎を腕に纏わせ正面にいるモンスター達を殴り倒していった。


「どんどん行くぞ。」


ロイドは正面にいるモンスターだけを倒していた。

ロイドの背後にいたモンスターがロイドに襲いかかる。

その刹那、バァンという銃声が響いた。


ロイドに襲いかかったモンスターは狙撃銃の弾丸に脳天を貫かれた。


「ロイド、お前は目の前にいる敵だけを倒せ。」


「言われなくても分かってるぜ!」


やっぱカイトもロイドも適当に暴れさせた方がいいな。

それにこっちの方がめんどくさくないし。


ロイドとジンはあっという間に百体のモンスターを倒した。

そして数分後、バァンという訓練終了の合図が鳴った。


◇◇◇


「水流斬!」


ミラはBランクモンスターに水の斬撃を放った。

Bランクモンスターの首を斬り、さらに後ろにいたBランクモンスター三体の首も斬った。


「すごい、四体も同時に倒しちゃった。ユメちゃんのバフすごいね。」


「あ、ありがとうございます。」


照れくさそうにするユメ。


「ミラの言う通り本当にすごい能力だわ。

私の氷の剣も強度と斬れ味がいつもよりいいわ。」


「ユメちゃんはさっきからずっとバフを私とレミにかけ続けているけど大丈夫なの?」


「大丈夫です。

体力を結構使いますけどユイちゃんが体力の回復をしてくれているので。」


ユメがレミとミラにバフをかけ、レミとミラはモンスター達を倒す。そしてユイはユメの体力を回復させる。

こうして四人は完璧な連携をとっていた。


レミは氷の魔法を使いものすごい勢いでモンスター達を倒していった。

ミラはレミの援護をしながらモンスターを倒していた。

順調にポイント稼いだ。


そしてバァンという訓練終了の合図が鳴った。


「結構倒したね。」


「ミラ、援護ありがとう。 お陰で集中して戦えたわ。」


「どういたしまして。 ユメちゃんとユイちゃんもありがとうね。」


「お役に立てたならよかったです。」


「じゃあ、皆さん戻りましょう。」


四人はスタートの場所に向かった。


◇◇◇


全員がスタートした場所に戻ってきた。


「はい、お疲れ様。久しぶりの実践訓練だったが思ったよりも動けていて良かったと思うぞ。

初めてのチームにしては連携も取れていた。」


トウヤ先生はやっぱ空間魔法で俺らのことをずっと見ていたのか。


「じゃあ、今回の成績を発表する。」


さて、俺達はどのくらいだ。

自分で言うのもなんだけど結構倒した自信がある。


「一位 チーム2 1437ポイント

二位 チーム3 1345ポイント

三位 チーム1 1312ポイント

四位 チーム4 1305ポイント

五位 チーム5 1010ポイントだ。」


俺のチームは三位か。 丁度真ん中だな。


「ガラードやったな! 一位だぜ。」


「俺がほとんど倒したけどな!」


「何言ってんだ俺も結構倒したわ。」


「お前らだけじゃない俺とジンもめっちゃ倒したぞ。」


「おい、暴れ馬二人組、次からは先に突っ走るなよ。」


ジンは結構苦労したようだな。

まあ、あの三人をまとめるのは結構キツイからな。

よく頑張った方だと思う。


「惜しかったねレミ。」


「次は一位取りましょう、レミさん!」


「私も次からはもっと頑張ります。」


レミ達のチームは二位か。 流石だな。


「みんな、ありがとう。初めてでこれだけ上手く出来たのはすごいわよ。この調子で頑張っていきましょう。

そして次は一位取りましょう。」


「はい、もちろんです。」


レミ達のチームは連携と仲間の関係も上手くいったようだな。


「お前ら、ランキングが全てだと思うなよ。

ポイントは飾りにすぎない。

今日の訓練の目的はチームの連携だ。

ちゃんと連携を取れていたか反省会をしとけ。

以上だ。訓練を終わる。」


訓練が終わり、生徒全員はトウヤ先生が創った転移魔法陣で学園に戻った。

こんにちは鬼龍院天音です。

夏休みも終わり、辛いです。

小説もアニメも勉強も両立できるよう頑張ります。

本編の話するとキラのスキルチートにしすぎたかも...

アークの魔力量はまあ、ノーコメントで。

次回から話が大きく変わっていくと思います(多分)

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