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エピローグ
窓から差し込む朝日で目が覚める。
透は身体を起こし、
伸びをした。
それと同時に音声が聞こえる。
『おはようございます』
「ふわぁ.....。」
「イッコさん。おはよう。」
欠伸混じりに返事を返す。
重たい瞼を擦り、
ゆっくりと立ち上がる。
軋む窓を無理やり開ける。
建付けが悪く、
なかなか開かない。
瞬間。
ガラスにヒビが入る。
「やべっ!」
『器物破損です』
背後から罪名を告げられる。
「.....うるさいな。」
窓の外に視線を向ける。
青い海。
雲一つない。
青い空。
目の前にそびえる、
シンデレラ城。
こんなスイートルームに泊れるなんて
夢にまで見なかった。
内装は朽ち果てているが。
外では、
白いカラスが飛んでいる。
大きく深呼吸をした。
今日も変わらず、
この世界は緑に溢れている。
透は振り返り、
リュックを背負う。
端末を首に掛ける。
『今日はどこに向かいますか』
「........そうだな。」
少し考えるが、
行く当てもない。
目的もない。
それでも、
透は笑って歩き出した。
この素晴らしき『群青圏外』で、
ただ、生きていく。
ー完ー




